約 2,551,674 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/326.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ wakare アンタ ウタッテクレタヤナイノ ダイテイタクモ トチモ クリンクルインマイハンズスルシヘイスラモムリダケド アイキャンショウユーモーニングスオンナサウザンドヒルズ アンキスユーアンギブユーセブンダフォデイルズ アタシハソレガウレシクテ ウチヲデテキタ イマコウシテ スロデナナマンモスッテカエッテキテ セナカヲムケテヨコタワッテルアンタ ドウシテ コンナアンタ ウソツキヤネ アメリカジン コトババカリアマクテ アイシテルヨハニ マイハニ キミノタメニイツマデモ オーセブンゴールデンダフォデイルズ ヒノヒカリウケテキラキラヒカッテイタ アンタワスレテシマッタン カガヤカシイショウライトカモキットダメダケド イツダッテアタシニ ムーンビームズアンデ ネックレストユビワニシテクレルッテ アイウイルギブユーミュージックアン オイシイヒトキレノシロイパン アンギブユーアパイニーバウズトウレストヨアヘッド アタシハソレデジュウブンダトオモッタ ゴメンネ アタシタチノミチヲ テラシツヅケテクレルハズダッタセブンダフォデイルズ ホントハモウイチドキキタイ アノコロトオナジメヲシテアンタガウタウ アンタノ ウタ クチウツシデナラッテ カタカナデゼンブオボエタ アノコロイミモワカンナカッタケド フタリアッタ イマハイミワカルケド ナニモナイ 667 名前:wakare 投稿日:2005/06/15(水) 10 44 31 ID NgGVcW9C 【コメント】 694 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/20(月) 03 45 06 ID XKSLZA0E 「wakare」~読みにくすぎ。 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 667 :wakare:2005/06/15(水) 10 44 31 ID NgGVcW9C そうか。わかれた後には何もないのか。題名と結句で理解。 276 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 44 40 ID 4W/Qtisx 667 wakare これも、カタカナである必然性がわかんない。 286 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 10 ID xe+SkRtz 667 wakare わざありですね。でも、カタカナで書く必然性にとらわれすぎて、あるいはそのアイデアに安心しすぎて、 詩としては端正すぎるかもしれません。どっかはみ出した部分があった方が私としては好みです。 ■▲▼ U シラクモ ウカブ ウミ ノ ハテ ハルカカナタ ニ マツリバヤシ ヒビク コンペキ ノ ユウガタ ネコ ガ ロウカ ノ オクカラ ココニキテ アナタ ノ テ ニ ツナガル カタミチ ノ デンシヤ クジラ ノ コエ エーテル ノ ユメ メ ヲ サマシ マド ノ ソトニ ノビアガリユク ニワカアメ アァ サヨウナラ ヲ ワスレタ コドモタチ ノ カゲボウシ ドコマデモ ツヅイテユク イツマデモ クリカエサレル アナタ ヲ ハナレテ カイガラ ニ トリノコサレタ サザナミ ノ ヨウニ 668 名前:U 投稿日:2005/06/16(木) 22 01 39 ID JX01MXVe 【コメント】 693 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/20(月) 03 41 49 ID xVRIXU6u 「U」に1点 ~普通に詩として良い。ただ、シラクモとかカゲボウシとか、カタカナ表記だからと言って、そんな古臭い言葉を使わなくてもよかったのに。 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 668 :U:2005/06/16(木) 22 01 39 ID JX01MXVe UはYou、なのかなぁ……読みやすく。感じやすいと、……感じた。心もとないが……感じたような気がする。 276 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 44 40 ID 4W/Qtisx 668 U 冒頭の部分が、戦前の唱歌を読んでるような気がて良かった。 猫のところからはちょっと雰囲気が変わってしまって惜しかった。。 最初の文語調を少し残した文体で最後までいって欲しいと思いました。 286 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 10 ID xe+SkRtz 668 U 夕、you、UターンのU、でしょうか。このきれいさ、好きです(きたないのも好きですけど)。 カタカナマジックですね。見た目が均一にならされた分、一枚の絵として、 より寂寥感が浮き上がってきてる気がします。 331 名前:大木人[sage] 投稿日:2005/06/25(土) 02 49 19 ID vlZIBo7V みなさんお疲れ様でした。 チャンプのゼッケンさんおめでとうございます。 今回は「U」を書きました。 審査・評価してくださった皆さんありがとうございました。 ゼッケンさんからいただけた久しぶりの3点がうれしかったッス。 カタカナのつるりとした無味乾燥・無色透明な手触り、なかなか楽しめました。 次もなにやら難しげなお題ですが、今回の自信と反省を胸にポエムりたいです。 【得点】 4点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:3点 ■▲▼ 蛍 オハヨウ デス ノ ヒ マタネ デス ノ ヒ コンチワ デス ノ ヒ ヒ ヒ ヒ ワタシ ゴジユウ アナタ フジユウ ドコドコイクノ コネコチャン ネェネェ ワタシ コレカラ マンマル ナルノヨ シッテマスカ シカクイ ピカピカイシ ソコダヨ ソコダヨ キミ ト ワタシ ノ グルグルセカイ チガウ デスカ シッテマスカ ソレデモ キョウハ 「サイナラ デス」ノ ヒ ホォラ ミンナデ テェ フッテ サイナラ サイナラ サイナラ サイナラ サイナラ サイナラ マタネ、 グッドバイ 669-670 名前:蛍 投稿日:2005/06/16(木) 23 30 32 ID kJy9b3ms 【コメント】 694 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/20(月) 03 45 06 ID XKSLZA0E 「蛍」~この作品は惜しいと思いました。点滅、石ころ、川の流れ、交尾、そして死。浮遊する魂のメタファー。単純なカタカナ語で、清涼かつ叙情的な詩を造れた可能性があったはず。 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 669 :蛍 1/2:2005/06/16(木) 23 30 32 ID kJy9b3ms 多少読みやすいのだろうか? 意味の感じにくさを、かんじている。 276 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 44 40 ID 4W/Qtisx 669 蛍 蛍の生態って知らないのだけど、ヒグラシより長くて、たしか 籠にいれて飼えたような気がする。。 とはいえ、一日の描写なわけじゃないし、どこか柔らかい表現が カタカナの無個性な雰囲気とマッチしてて気分が良かったです。 286 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 10 ID xe+SkRtz 669-670 蛍 語尾についてる「デス」にのれなかった。 「ワタシ ゴジユウ~グルグルセカイ」の二連は雰囲気あるんですけども。 ■▲▼ 日本国ケン坊(前戯) ニホンコクミンハ セイトウニ センキョサレチャッタ コッカイニ オケル ダイヒョウシャ オツウジシテ ココドコウ? シッ! ワラワト ワラワノ シソンジノタメニ ショコクミンノ ミナサマ キョウワ イイ オテンキデスネ ワガクニ ゼンドニワタッテ ジユウノ カンダウノ? ボケナス ケッタクソヲ カクゴヲシ! セイフーゾクノ コウイニヨッテ フタタビ センサイノ サイガ オコルコトノナイヤウニ スルコトヲ ケツイー! シッ! ココニ ジャケンガ コクミンニ ウドンススルコトヲ センゲンシ コノ ケンボウヲ パクッテ ス. ドーモ コーモ ココクセイハ ココミエンノ フトンシクナ シンシツニ ヨルノモノデアッテ ソノ ケン イーワ! ココミンノ イヤラシイ ソノ ケン イクワ! ココミエンノ ドダイ ゲイシャガ コレヲ コーシテ アレヲ アーシテ ソノ フックリハ ココミエンノ コレヲ キョウ ジュルジュルス. コレハ ジンルイノ ヘンナ ゲンキデアリ コノ ケンボウハ カカル ゲンキニ モットツイテ! モノデアル. ワラワハ コレニ パンスト イッサイ ハイテナイノ ケンボウ ホウレ オヨビ? ショウチュウヲ ハイテヤル. 671-673 名前:日本国ケン坊(前戯) 投稿日:2005/06/16(木) 23 39 30 ID HAFMjzfx 【コメント】 693 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/20(月) 03 41 49 ID xVRIXU6u 「日本国ケン坊(前戯)」に1点 ~憲法の序文を持ち出してきた発想はナイス。権威ある日本語をおちょくって楽しむ試みはストライクだと思うのだが、元来、日本の法律はカタカナ表記であった訳でもあり、そうとう空振りしてる。 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 671 :日本国ケン坊(前戯) 前半 :2005/06/16(木) 23 39 30 ID HAFMjzfx 余白多くても読みにくいかなぁ? ……意味も取りにくい。 276 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 44 40 ID 4W/Qtisx 671 日本国ケン坊 笑った、これは笑った。。 281 名前:うたた寝死人 ◆utatasFSi. [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 01 39 57 ID GqpStifo 671-672 『日本国ケン坊(前戯)』 破天荒に遊びましたなぁ。「~し」を、 ~! シッ! に分けたところやそのテンドンがやりますなぁと。 パロディで行けるところはどんどんとのり、一度無理と見切るやバッサリ切り捨て逸脱する。一部どうかなぁという ところもありますが、バランス良く行われていました。 全体の衝撃度からすると、終わり方はおとなしすぎやしませんでしょうか。 286 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 10 ID xe+SkRtz 671-672 日本国ケン坊(前戯) (訂正 673) たしかに「前戯」だけで終わっちゃったかなあ。なんか一行だけでもいいから最後すっきり抜いて欲しかった、 というのは元ネタから外れなかったでしょ、最後まで。 意外に優等生的につくられたパロディという印象があって、皮肉の範疇にとどまることを良しとせずに、 もう一歩踏み出す勇気が欲しかった、と、これも欲張りですか? 325 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [] 投稿日:2005/06/24(金) 23 57 26 ID 2lI1DpTa みなさん、お疲れ様。ゼッケン、チャンプおめでとう。何かで読んだけど、詩版に 来てから初めて詩を書いたん? まだ詩歴8ヶ月? だったら、メキメキですね。 今回のカタカナ詩で、カタカナの持っている特性、っていうのかな、読んでていろん なことがわかった。出題意図を言うのは今さら野暮だからナシにするけど、今回は 面白かった。 今回、私は「日本国ケン坊」を書きました。寸評・採点くださった方々、ありがとう。 これが万一チャンプになったら、槍や弓矢が降って来る、それじゃ済まないで、 バクダンが落ちるかな、とヒヤヒヤして見ていたけれど、妥当な線で決着して安心、 といったところです。でも、個人的には汚い言葉を投げつけられるのは好きという、 どこか屈折した精神なんで、そんな展開も面白かったかも。 これからも、チャンプをとって、難しい題を出して、さらにみんなを困らせて やろう、という新しい楽しみ方を見つけたのでした。 【得点】 6点(準チャンプ作品) おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 うたた寝死人 ◆utatasFSi.:1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:2点 ■▲▼ ミエナイ カベ? コンコンコン、コンコンコン、コツコツコツ、ゴンゴンゴンゴン、ゴン! ヤベー、カベジャン。 コレッテサ、デレネエッテコトデスヨ? ツマリ、ヨウスルニ、ワカッテマスカ? ワカッテマスカ、オレ! ワカッテルヨ、オレ! オーケイ、ワカッテルナラ、ワカッテルナライインダ、オレ。 ジャ-、トリアエズ…オーイ、ダレカ、イマセンカ? イタラ、ヘンジシテクダサイ。 ハイ ウオ! イタヨ、イガイダヨ、アノー、エットー、ココ、ドコデスカ? クラクテミエナインデスケド。 トコヤデス。 マジッスカ。 カミ ハ ドノヨウニ イタシマショウ? オイオイオイ。コノジョウキョウ、コノアンコクデ ハサミ ハ ヤベーダロ、コノシチュエーションハモウアレダロ? シュッシュッシュッシュッ トイデル、トイデルネ。 ア、ウゴカナイデ、ウゴクト、アブナイヨ、ウフウフウフウフ。 モヒー、ヤルナラヒトオモイニオネガイシマス。 トコロデ、カミガタハ? フツー、デ。 ハイ、ワカリマシタ、フツーデ。ソレデハ スン、スンスン、スンスン、スン。 ワァ、ニオイ ヲ カガレテイル、ツムジノ ニオイ ヲ カガレテイマスヨ。 フン、フンフン、フンフン、フン。 ハナイキ、コンド ハ ツムジニ ハナイキ カケラレテイマス。 ムン、ムンムン、ムンムン、ムン。 アーン、ムンムン、ムンムンサレテルゥー。ツムジガハダカエプロンノストロングコバヤシー チョッキン ミギ、ミミッ! チュウチョ、ナクッ! オンアボキャーベーロシャノーマカボダラーマニハンドマジンバラハラバリタヤウンー ミミクヨウ、ミミクヨウ、ダネ。 アリガタヤーアリガタヤー カミハアライマスカ? イエ、ミミノアナ ニ ミズ ガ ハイリソウナノデ イイデス。 シャーッ イカクシテモ ダメ。ユズレナイ イッセン トイウモノガアル。 674-675 名前:ミエナイ 投稿日:2005/06/17(金) 00 54 02 ID CWcpe1gV 【コメント】 694 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/06/20(月) 03 45 06 ID XKSLZA0E 「ミエナイ」~カタカナ表記のギコチナサや不自由さを闇に見立てた?発想は面白いんだが。 709 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/06/22(水) 21 05 16 ID lazJN/GY 674-675 『ミエナイ』 正直言うと、ラストにはかなり不満があって、ナンセ ンスになりきれていないドグマを感じます。ただ、擬音や台詞の構成、句点の 多用、フォントの工夫など、極力読みにくさを排除し作品世界にすっと入って いけるような配慮が、相当な技量を感じました。 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 674 :ミエナイ 1/2:2005/06/17(金) 00 54 02 ID CWcpe1gV 暗闇の中、手探りでトコヤ談?? 耳切られたハズが、……切られて、なかったのも 齟齬であるが、読み取れているのが……してやられた。……の、だろうか? 276 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 44 40 ID 4W/Qtisx 674 ミエナイ 半角と全角の使い方が物凄くうまい。視覚的に波があって、とても面白かった。 中身のナンセンスもさることながら、画を見ているみたいに楽しめます。 281 名前:うたた寝死人 ◆utatasFSi. [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 01 39 57 ID GqpStifo 674-675『ミエナイ』 暗闇の中をカタカナで表現。見事なお題のクリアでした。言葉も軽く、その為半角カタカナでありながら驚く程に 読み易い(ミギ、ミミッ!を擬音と読み間違えた程度です)。また、全角を効果的に使用する事で、2ちゃんスレッドでは 適わない"フォントの変更"という域にも悠々と足を伸ばしてみる。面白かったです。 ストーリーとしては、ネタに悩める若手のお笑い芸人に是非献上したいなぁという三遊亭好楽。ご馳走様です。 286 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 10 ID xe+SkRtz 674-675 ミエナイ 出だしがもたついたせいで残り全部死んでる。 294 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:2005/06/23(木) 23 10 44 ID qSwCmCrm 「ミエナイ」の作者ゼッケンさん、おめでとうございます!! 305 名前:名前はいらない[] 投稿日:2005/06/24(金) 00 37 46 ID 4z2Zoidf ゼッケンさん 乙~ あれあれ、本当に見えないの作者さんだったの、 でもカコイイ。 ゼッケンさんのセンス、うらやましいです。 (採点、集計参加できなくて、ごめンです。眠いの我慢すれば出来たんだけど……) (次回は参加しよう。参加するぞ!) 310 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/24(金) 01 37 51 ID DYkXLb8w 305さん。 センスという言葉に敏感に反応してやってきましたよ。 うらやましいだなんてそんな、 じつは私にはセンスというモダンなものはかけらもないのでございます。 私の発想や言葉はすべて他人様やご先祖様からの借り物でございます。 Canopusさんの評どおり、ナンセンスにもなりきれず、 ただ、私にあるのは梁山泊8ヶ月皆勤賞で培った 圧倒的なテクニークだけでございます。ぐわははは。 建築家というより宮大工。 人間国宝(人権無視の称号だね)になれるようにがんばります。 今のうちに飲んどく勝利の美酒、とっておいても酢になるだけ。 312 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/24(金) 09 33 31 ID M8UJ1V9K チャンプ、準チャンプ おめでとうございます。 審査のみなさんもオツカレさまでした。 ゼッケンさん ええええ、ゼッケンさんだったんですか?今回は全然わかりませんでした。 てか殆ど誰もわかんなかったな。。。カタカナだけっていうのは実に きつい限定条件でしたねえ。私はギブアップで、最初から書くの諦めました。 ゼッケンさんの詩はさ、すごく見た目が読みやすくて、それだけで点をいれたく なりましたよーーーー。 今度は「どいつ?」ですね。。 320 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw [sage] 投稿日:2005/06/24(金) 22 45 54 ID d67RGSUm ちょっとお邪魔させていただきます。 717(本スレ) 私はゼッケンさんの作品が嫌いなわけじゃないですよ。むしろ現在よく投稿する詩人たちの中で1、2を争う才の持ち主だと思っています。 ただ、氏の作品は、作者が嬉々として言葉を操る姿がリアルに見えてしまうのです。それが加点を躊躇させる心理的な側面としてある。詩は作り物だから、それが悪い訳ではないのですが、おしっこは詩にもっと別のものを嗅ぎ取ろうとしてるんだとご理解願いたい。 ・・・ゼッケンさん、チャンプおめでとう♪ 330 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/25(土) 02 40 43 ID 8Bp8wcWB 余裕もなくはしゃいじゃってまあ。一晩あけてイタイタしいゼッケンです。 325 MUJINAさんが初期の頃に無駄口調とかなんとかおだてたものだから、いまやこのありさまですよ。私の作風はMUJINAさんに責任があります。ありがとう。 でも、じつは最初の投稿でいきなり3点つけてくれたのは、ななほしさんだったりする。慧眼。なんつてなんつてなー。 320 おしっこさん。貴重な助言ありがとうございます。作者の姿が前面に出てきちゃうと、それはたしかにウルサイですね。 そういうことと関連して、 315さん、私に限って言えば、そのとおりですね。だいいちね、自分を宣伝する詩を書いてるときがいちばん生き生きしてますよ、私。 308 うたた寝さんと「クロマトグラフィー」の作者さん。泳動の待ち時間にもつい詩板をのぞいてしまう駄目なゼッケンです。 【得点】 8点(チャンプ作品) 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点 うたた寝死人 ◆utatasFSi.:2点 ななほし ◆lYiSp4aok:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 架けられた絵 コトノハ サワサワ ミシラヌ キノ サワサワクロイ カゲ シタガッタ カゲ ウス アタタカイ フデサキノ ニオイ スイコマレル キノウ イッテシマウマデ ジット ミテタ ソコニ ダレガイタノ ソレハ ダレナノ ユウヒノマドベ二 タタズンテ ダレマッテタノ ダレデモナイヒト ヨブモノノイナイヒト トナリタッテ ベツノモノヲミテ ナニヒトツ ワカリアエナカッタ クビヲフリ キョウニカエロウ イクドモ フリカエリナガラ 678 名前:架けられた絵 投稿日:2005/06/17(金) 01 14 16 ID pi+J6gLj 【コメント】 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 678 :架けられた絵:2005/06/17(金) 01 14 16 ID pi+J6gLj 絵の中に誘われるような。森の中の黒い樹木影…… 277 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 45 20 ID 4W/Qtisx 678 架けられた画 これもカタカナの必然性が感じられない。。 287 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 51 ID xe+SkRtz 678 架けられた絵 カタカナじゃないバージョンをぜひ読みたいです。たぶん、好きです。 ■▲▼ 名前はいらない(無題) ハ ハハハ アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ あほ 679 名前:名前はいらない 投稿日:2005/06/17(金) 11 30 44 ID kSKsJvx8 【コメント】 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 679 :名前はいらない :2005/06/17(金) 11 30 44 ID kSKsJvx8 あははははーーーまで、引き込む掴みが弱い。 277 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 45 20 ID 4W/Qtisx 679 笑った。 287 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 51 ID xe+SkRtz 679 名前はいらない(無題) おいしいとこだけ独り占めしてやんの。ちぇ。 ■▲▼ 踏み絵踏め フミエフミフミチョコレート アカイチアオイチキイロイチ ロイキロイキロイキロイキ フメフミエフメフミエフメフミエ フミエフミエフミエフミエフミエ・・・ イキロ 681 名前:踏み絵踏め 投稿日:2005/06/17(金) 18 51 14 ID k06KQzyN 【コメント】 271 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/06/21(火) 02 00 05 ID 7Aentzjy 681 :踏み絵踏め :2005/06/17(金) 18 51 14 ID k06KQzyN 生きろ。……ねぇ、……半分以上題名に寄りかかってるような…… 277 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/06/21(火) 22 45 20 ID 4W/Qtisx 681 踏み絵踏め この韻はいい。 踏み絵踏みというモチーフが意味する どこか凄惨な人生でも ”イキロ”という結論がウレシイ。 287 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/22(水) 08 09 51 ID xe+SkRtz 681 踏み絵踏め 最初の二行で力尽きましたか? イメージを展開させる時間の余裕がなかったんでしょうか。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/98.html
「~~詩で遊ぼう!投稿梁山泊 3rd edition~~」の159-266 159 名前:うみのせい[] 投稿日:02/08/19 05 06 ID abDLS6hk 遅れてごめんなさい! 62-63です。 ありがとうございました。とても嬉しいです。 こんな時間にお題の発表しちゃっていいのかな? 締切ルール変わってるし、いいよね? ということで、次のお題は「草」でお願いします。 本当に本当にありがとうございました(お辞儀) 160 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/19 06 40 ID U7BuzTDu 157-159 改めてチャンプの皆さん、おめでとうございます。 うみのせいさん、お題ありがとうございました。 今回のお題は『草』。草をテーマに詩を書いて下さい。 締め切りは8月27日の午前0時です。 161 名前:植物物語(1)[sage] 投稿日:02/08/19 20 13 ID Atrj7N/h ぴしっ 何の音? 畳を突き破って 草が生えてきたよ わーいわーい きっとイ草が生き返ったんだね そう開き直ってみるしかない 六畳一間の二人暮らしだ ぴしぴしっ 何の音? 今日もまた一本 草が生えてきたよ わーいわーい いっぱい生えてくれれば お金がなくても食べていけるね あたしの空しい空想に 空いた口が塞がらない兄 ぴしぴしぴしぴしぴしぱしぶちぶつつびしっ! もう慣れちゃった 畳が内側から破けて 今日も草が生えてくる まいったまいった 抜いても抜いても 生えてくるもんなー 部屋のなかで草むしり あたしに任せてタバコをふかす兄 162 名前:植物物語(2)[] 投稿日:02/08/19 20 14 ID Atrj7N/h にょっきりぴしぱしにょっきりぐんぐん もうほっといちゃった ついでに部屋の掃除もやめちゃった 日に日に草はどんどん増えて 日に日に草はどんどん伸びる ほっといたら地球は こんなもので覆い尽くされてしまうんだよな 兄と寝っころびながら草を眺めてた 部屋の隅で踊ってる羊歯 物も言わずにぷるぷる震えてるキノコ ざわりさわりさらさらざわざわ ぷちっにょっきりぬりぬらるらるら もう兄も植物と一体化しちゃった 何も言わずにぷるぷる震えてる あたしももうすぐ行くからね 固くて苦くて柔らかくて臭くてるろい 植物空間に押し潰されてあたしはもう 意味のある言葉も思いつかなくなりるれろわをん わをん わをん わをん わをん 163 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/20 03 59 ID k7VvxScq 通りすがりの、お手伝い定期age 投稿の人も、審査員の人もガンガッテください 164 名前:姫様[] 投稿日:02/08/20 05 56 ID s9IhdfBO こんにちは。まな板の上に載りにきました。 「草のね」 ちくりとするけど 寝転びたい すうっと切るけど 分け入って 草のね 途切れない 音 草のね 千切れない 根っこ 草のね、覚えられない 香り いじわるばかりする 草のね、 まねして ごほうび吊るして 君に草刈りさせて 草のなか わたし ひるねする 草の寝息 たてて 165 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/20 09 47 ID VOF7BuSw 164 名無しで投稿しないといけないんですよ。 166 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/20 12 18 ID 49MQz20S 草と一体になって戦う人間達を 草はどういう思いで見つめているのかしら 草を身にまとった人間が 草の上で撃たれて倒れるのを 草は受け入れてくれるのかしら 倒れた人間が最期に見るのは 草?それとも 167 名前:164[] 投稿日:02/08/20 18 28 ID IqUOk3TJ 165 あ!失礼しました!失格ですね!はううう。 168 名前:164[] 投稿日:02/08/20 18 30 ID IqUOk3TJ 今ルール読みました。セーフ?かな? 169 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/20 19 35 ID 4wXUnqKU ここのスレタイなんて読むのですか? 170 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/20 19 44 ID aoPZeaGL いかいぬは氏に場所を考えていた。猛暑の中、初秋までに 光子に保険をかけ、逃走場所を考えていた。本当は氏にた くないのだ。何も知らない光子は無邪気にゲームセンター でいぬの縫いぐるみを取ろうとアームを操作していた。店 内は騒音でいかいぬの声もつい大声になった。「光子、こ こを出よう。」「どこ行くの」「ふいりぴんた゜」「えっ よく聞こえないよー」「ししししまった。聞こえなくてよ かった」いかいぬの試みはまず光子と心中するようにもっ ていき、光子が感傷的になるまでいろいろと小細工をする せーえくすは控えムードを盛り上げる。もし光子に他の男 に眼が向いたら光子にいいよ好きにしなさいと言ってお金 を渡す。そうすると余計に心をこっちに移すのだ。世間の 冷たい視線を感情で持って泣いて見る。なにしろ若い頃、 演劇を心ざしたので嘘がばれてはいけない。なんだあんか もぅ15行か。 171 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/20 21 23 ID EoeCHFq7 いえ~い☆前回の分までもとはいかないけど、頑張りまーす☆ 161-162 んー。ギャグだよね☆最後意味ふめー★わからんわからん★ 164 おもちろーい☆草のね、で、音、根、ね、と違う意味を表して しかも楽しいくらいに草まみれんこだぁ~♪「草の寝息」だけ 無理な言葉遊びっぽく感じたケド、のびのびとまとまってるよ~☆ 166 昔も今も変わらず、絹や麻や綿で作られた戦闘服を着て戦う人間たち★ 着想はよかったね~☆でも思いつきにとどまっちゃったかも?★ 余韻もたせたラストがそれを救ってるぽいケド、「それとも」のアトが 漠然としすぎてると思ーよ★もうちっと書き込もうよ~★ 172 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/08/20 21 26 ID EoeCHFq7 169 「りょーざんぱっくん」だよ~☆ みなさん、 2のルールをよく読んでじゃんじゃん投稿して くださいネ!☆ 164はセーフっぽいよ☆ 166は名前欄にタイトル書こ~★ 締切はたぶん6日後です。 いい加減でごめーん★でもまだまだヨユーはあるから きっちり推敲して悔いのない作品を投稿してネ!☆ってこと~♪ 173 名前:野草の花[] 投稿日:02/08/20 22 04 ID Mfn6J47e 今は貧弱な野草でも 可憐な花を咲かせよう 無理だとは言わせない 僕には君の 小さなつぼみが 見えるから 春に出会い梅雨が来て たくさんの雨が降り 仲間達は咲いていく 一人取り残された 悲しい野草 僕は 君を見守ろう 夏が来て 雨降らず 君は弱気 「きっとこのまま干からびるのよ」 そんなことはないさ 太陽にも君の 小さなつぼみが見えるはず 秋が来て 落ち葉見て 君は不安げ 「きっと 私も 枯れるのね」 そんなことはないさ 春がくれば 大きな花が咲くはずさ 冬になり 君は眠る 春へとむけて 「おやすみなさい 春に会えるといいわね」 再開の時 きっと君は花咲かせ 僕に微笑んでくれるはずさ 待ってるよその日まで 174 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/20 22 05 ID vfMZC/8H 161-162 漫画的な味。ウエットな情感や自己陶酔の皆無な作品世界。 植物に侵略されつつあるという状況での兄妹の無策ぶりが痛快だ。 最終連で言葉が満を持してのアドリブを始める。 164 「ね」>音、根、寝ぐらいしか思いつかない。「草のね」という造語だとしてもおもしろい。 「いじわる」=「ちくりとする」、「すうっと切る」=「君に草刈り」>プリティ・グッドな詩想だ。 175 名前:夏草[sage] 投稿日:02/08/20 22 31 ID 6Ns9/eu6 夏草を敷いて 君と僕 サンドレスを撫でる 葛の葉 道草を食う僕の掌 白く滑らかな ねじ花の根 陽の当たらない君の股(もも) 揺れて天を指す たち葵 逆光の中の君 草いきれを 小刻みに吐いて吸う ひとつがいの昆虫になろう 176 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/21 03 32 ID RjTeTgM0 本日は、めちゃめちゃ遅くに、こんばんは。 164 166 セーフです。今度からはご注意を。 173 随分とセンチメンタルに仕上げましたね。小さな野草を見つめる作者 の優しい眼差しが印象的です。弱気な小さい野草が、裏返せば、花を咲かせる 勇気のないモラトリアムっ子に見えて仕方がない私は、意地悪かな。 175 うーん、ことば遣いが美しいですね。最小限のことばでの情景描写が カッコいいです。三連目でのマクロからズームアップへの視線の転換は違和感 がありますね。最終連でも、淡い色彩からいきなり濃くなっていますが、そこ は意識していたのかな。 177 名前:ハルジオン(1/2)[sage] 投稿日:02/08/21 06 52 ID iS+8WqV3 西の地平線近くの空は 血が流れ出でて多くの影を生んだ 一本のか細い花は アスファルトの上に 横たわっていた ダレニヤラレタ? 子供に引っこ抜かれた ソレデオワルノ? どうしようもないさ・・ シンデモイイノ? 別にいいよ 元々何でもない ただの花 存在意義も 何も・・ ・・なんて 自問自答して バカみてぇ あーあ 死にたくないなぁ これで終わるのかな ・・本当に? ・・本当なんだよなぁ 178 名前:ハルジオン(2/2)[] 投稿日:02/08/21 06 53 ID iS+8WqV3 あ 終わる その時 空は既に何かが抜け落ちた紫が広がり 力尽きて 命が終わった白い花は 吹く風にただ低く アスファルトの上を舞っていった 179 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/21 12 37 ID IA3nHLT1 今回のお題は『草』 投稿期限は8月26日まで。27日の午前0時に締め切ります。 現在のノミネート作品 6編 161-162 164 166 173 175 177-178 寸評 撫子さん 171-172 Canopusさん 176 他 174 ルールは 2です。よく読んでから投稿して下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 180 名前:雨蛙の服[sage] 投稿日:02/08/21 13 18 ID e5Me9Ivb どういう意味を求めて こんな高くまで上ってきたのだ雨蛙よ ただガラスから漏れる灯りに群れる 蟲どもだけが目当てなのではあるまい ただそれだけの意味を求めて 5階までは上ってはくるまい その草の色は なんのためだ 人工物しかないここでは その保護色にどんな意味があるだろう それともそれがお前の 真実の色なのか 今宵は蟲もない 風もない 草もない 私はガラス越しに 雨蛙とまっすぐ見つめあい 対話した 「雨蛙よ、お前はなにも着ていない」 181 名前:続き[sage] 投稿日:02/08/21 13 22 ID e5Me9Ivb 「いいえ、私は着ています」 「いや、お前は」裸だ、といおうとして 私ははっと気がついた 雨蛙の背後には何もなかったが 意識を遠くへ飛ばしてみると そこには広大なる草原が 広がっているのだった そして視線を戻してみると 雨蛙は草原を着ているのだった 「大地がお前の服だというのか!」 しかもそれは保護色で溶けあっていた 雨蛙は当然だという風に頷いた 一瞬 日が翳り 182 名前:さらに続き[sage] 投稿日:02/08/21 13 47 ID e5Me9Ivb 窓ガラスに私自身の姿が映った 黒いマントに身を包んだ私自身の姿は 雨蛙と比べるとひどく滑稽であった さらに滑稽なものの足音を聞きつけたのか それともその絵具臭さがガラスの向こうまで届いたのか 雨蛙はぴょんと飛び降りてしまった 振り向くと そういえばこのホテルに泊まっていた 「教養」と書かれた立派な 色キチガイな絵具を塗りたくった服を着た 有名な職業作家が 自信たっぷりな歩き方でエレベーターに乗り込むところだったのだ 私は大笑いしながら逃げ去った 183 名前:最後[sage] 投稿日:02/08/21 13 55 ID e5Me9Ivb もし彼を裸にしてガラス窓に押しつけてみたとしたら 骸骨よりも貧弱な彼はきっと 草原に押し潰されて消え去ってしまうだろう 彼はただの絵具臭い服なのだ 彼の正体は服なのだ 私は外へ出ると ただ一枚身につけていたマントを脱ぎ 草原のなかを歩いた 草原だけの世界を 気が狂いそうな静寂の海を 184 名前:草食う[いかいか] 投稿日:02/08/21 15 30 ID awdXcaW9 草食う ムシャムシャと 牛が草食う ムシャムシャと 青虫が草食う ムシャムシャと 腹減った俺も草食う ムシャムシャと 夜も 昼も 朝も 草食う 185 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/21 21 42 ID ptXWZ3J7 177-178 植物の精神構造は誰にもわからないんで、こういうのもアリです ね。この場合、作者の「なんちゃって思考」が投影されています。シリアスな 情景描写との対比が面白い。冒頭は、サンドラルスの詩を連想させますね。 180-183 着眼点は非常に面白いし、シンプルな展開と情景描写も好ましい。 黒いマントが何を意味するのか興味がありますね。しかし、何だかイヤミに 感じてしまう部分があって、それは、教養に罪があるわけではなく、職業作家 がダメになったのは、教養のみを拠り所にしてしまったためなのに、それを うまく表現できなかったためでしょう。 184 うーん、これは困りました。というのも、この詩からは、情景や主張 というものが、何も浮き上がってこないんです。食べることへの讃歌なのか、 あるいは草を食い尽くすことに対する怖れなのか。文体、描写とも、再考を。 186 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/21 21 45 ID ThyEYjg9 貴方があんまり優しいから 私は一粒の涙を落としてしまいました 受け止めてくれた貴方の掌は とても大きな海のようで温かかだったけど それが余計にやるせなくて 貴方に冷たく当たってしまいました だけどね ホントはその掌に抱きついて 海が溢れるまで泣いていたかったんだよ? 187 名前:186です[] 投稿日:02/08/21 21 49 ID ThyEYjg9 すいません 詩のテーマがあったんですね 気づかずに書いてしまいました ほんとにごめんなさい 188 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/21 22 03 ID Jr/AwLTZ なぜ 1を読まないかなあ。こういう人多いね。 189 名前:182[] 投稿日:02/08/21 22 14 ID e5Me9Ivb 今から訂正できますか? 「有名な職業作家」を 「典型的な現代人」に直したいです ダメならいいです あとあくまでも日和見主義が善という価値観を押しつけるのは やめてほしいです 190 名前:Green[sage] 投稿日:02/08/21 23 17 ID yYRALlKW 太陽が眩しい 空き地一杯に育ち過ぎた草むらに 映る影 帽子をかぶった僕の姿 隠れるようにしゃがむ ちょうど掴みやすい草の根元 引っこ抜く 冷ややかな湿り気と 土の香り ボコとへこんだ土の穴で 慌てまわる蟲たち ただそれを見て 踏んづける 何度も力一杯 地を均すように 汗だくになりながらも 動くものがなくなるまで 平らな地面 まるでそこだけ禿げたみたい 手に持った草をもう一度埋めて 蟲たちの墓標 手を合わせてお祈り 手が痺れる痛み 草で切り流れる血 青臭く緑に染まった手のひら ばい菌に侵される恐怖で 泣きながら走り去った 帽子は草むらの中 191 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/21 23 58 ID LNDBCHl2 189 時間経ちすぎててダメじゃないかなぁ~★ みんながそうしちゃうと困るし★ すぐならよかったんだろうけどね☆ 190 前半と後半とでガラッと変わっちゃうのが意表をつかれて よかたよ~☆ブラックなの好きだし☆思想すら感じまちた☆ 最後で我に返っちゃう感じもイイ!☆ 192 名前:ハチミツメロン ◆1O.n8132 [〇] 投稿日:02/08/22 04 30 ID PpiIMAbV 180面白い詩ですねー(*´∀`)素敵だと想いました。 「大地がお前の服だというのか!」此の驚き方が凄い素敵です。 193 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/22 04 31 ID QG504sLH 175 涼しげなエロチシズム。パーツに対する植物の暗喩が秀逸。 184 徹底的に草を食っている。ラストの夜、昼、朝という順番に詩心を感じる。 繰り返しにより「草食う」の意味が希薄になっていって「くさくう」化していくと仮定するとおもしろく読むことができる。 194 名前:雑草[] 投稿日:02/08/22 09 41 ID plJvf6q3 誰かの期待に応えて ここに生えてきたわけではない 俺には 花も咲かなければ実もならないが 最初から決まっていることだ 悲しくはない 誰にも必要とされない俺を 太陽は育て 雨は潤す 神様ってのは気前がいい 平等に生きる権利をくれるのだ 俺は雑草 なんにもない奴ほど 強いのだ 195 名前:あぼーん[あぼーん] 投稿日:あぼーん あぼーん 196 名前:189[sage] 投稿日:02/08/22 09 45 ID Ic3VrbRD 191 わかりました訂正なしでいいです どうせチャンプとかどうでもいいですから 197 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/22 11 15 ID 31rpU9OX 〉196 不貞腐れるなよ厨房。そういうことは思うだけにとどめとけや。 198 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/22 11 33 ID 93Rh1j90 197 オマエモナー。アホたれ! 199 名前:196[] 投稿日:02/08/22 11 35 ID Ic3VrbRD 197 言い方が悪かったでしょうか? 「べつにチャンプをめざしているわけではないですから」 「結果よりも参加することを重視していますから」 どっちがいいでしょうか? ちなみに下の言い方だといかにも誤解されそうで嫌ではあります 200 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/22 11 40 ID LN9LuRn8 ちゃんぷの詩に選ばれたと言って 歓喜する人って単純馬鹿なのでは・・。(笑 201 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/22 12 05 ID h31EaoS5 196 ネッちゃんか? 202 名前:笑う緑[sage] 投稿日:02/08/23 12 17 ID d3p0duqL 目の前で 君の身体に草が生えていく 右手の先から左手の先へ 爪先から徐々に高度を上げて 君は 鬱蒼とした茂みの中へ ただ呆然と その様を見つめる僕を見て 君は笑う しなやかに笑う 生まれたての緑の中で 君は音を鳴らすように揺れる 波を打つように踊る きみの顔にも草は生えようとする 我に返り 君を緑から取り戻そうとする かきわけども かきわけども 繁殖は勢いを増して 僕の力は及ばず 君は緑の人に 泣き崩れる僕を見下ろし 君は笑う 声高々に笑う そして窓の外へ駆けて行った 僕は君を見つけることはできなかった 203 名前:『日陰を踏む猫』[] 投稿日:02/08/23 17 08 ID i+slcpXE お前をつかんだ手の中で、お前は激しく身を捩る。 細い身体をくねらせて、 ねじ曲げられた茎と葉は、痛みに涙をにじませる。 花をつけない草だから、お前は日陰に根を張った。 お前の居場所はどこにもない。 だから、お前はどこにも行けない……。 「…なんで、」「…どうして、」 お前は、言った……、 「…やめて、」「…ゆるして、」 ――― 理由はないし、やめもしない。 その手はお前をいたぶり続ける。 ただ何となく、お前のことが気に入らないから。 204 名前:203 続き[] 投稿日:02/08/23 17 09 ID i+slcpXE お前は切ない叫びを上げて、土の中から引き摺り出される。 母の胸から引き裂かれて、 お前の根から滴る血にも、心を動かす他人などいない。 花をつけない草だから、お前は日陰に根を張った。 お前の居場所はどこにもない。 だから、お前はどこにも行けない…… お前はどこにも行けやしない。 お前はそこで血を流す。誰にも見えない血を流す。 お前の声は届かない。 お前の想いは伝わらない。 そして、その手はいたぶり続ける。 お前のいのちをいたぶり続ける。 たぶんお前が、 死んでしまったそのあとでも…… 205 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/23 20 29 ID W/2jbMxW Canopus ◆j1h.j3e.様 「植物スレ」の 118のご伝言を見て馳せ参じました。 すっかりいい場所に設置されたかすみ網にかかってしまいました(笑) ここのところ本業が忙しくてなかなか飛来できませんでした。 なので、あまり今は詩を書くモードではなく、理論的に袈裟切りしかねない モードなので、ちょっと言葉がきついかもしれませんが、ご容赦ください。 「草」というテーマはいいですね。宮中の歌会始のような雅な御題。 一気に行きます。 161-162 ファンタジーを書きたかったのか、カフカばりの悪夢に対する困惑を書きたかったのか、無感動・無感情なシュールな世界を描きたかった のか…詰めの甘さが長さの割に気になります。あとは詩の中で、安易に言葉を放棄する締めは、詩の放棄にもつながりかけないことをお忘れなく。 164 言葉遊びは、えてして情景の喚起力が弱くなります。情景の喚起力が弱い詩の中で、不明な言葉が登場すると、ますます読み手は詩の世界を 構築することが難しくなります。 166 これはベトナムものでしょうか?(笑) 草と一体になって戦う人間達を 草はどういう思いで見つめているのかしら 「あなた」はどういう思いで 草と一体になって戦う人間達を見つめているのですか?「草と戦士」とのかかわりは? (草は戦士の暗喩なのか、傍観者なのか) 「夏草やつわものどもが夢のあと」を下敷きにしているのか? もし、読み手にそういった連想を期待するにしてもしないとしても説明不足。 ほかの方々の詩でも気になっているのですが、 ここにある詩はあくまでも読者を期待してのもののはず。 いくら詩が心情を吐露する手段だとしても読者を期待する限り、最低限の説明を必要とします。(俳句は人口の割に駄作が多く、 短歌は練習すればそれなりのものになるのも文字数と説明量に 関係があると思います。) 読者に対し一方的に理解を強いる詩は、やたらえらぶる「自称うまいラーメン屋」の店主のように傲慢です。 …やっぱり言葉がきついですね。 206 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/23 21 24 ID gnALWHrd 続き。改行がおかしいですね。みにくくてすみません。 173 子どもの遠足の作文と同じ過ちを犯しています。 「朝起きてから帰ってくるまで」と同じように焦点が絞られていないこと。 もう一つは「遠足=楽しかった」のように「貧弱な野草=ウェットな感傷」 というステロタイプの公式に当てはめてしまっていること。焦点を絞り、 もっと自分の五感から入ってくる刺激と感情をリンクさせる練習が必要。 175 今までの中では、いい出来のもの。植物の姿がうまく情景となっている。 贅沢を言えば、葛、ねじ花、立ち葵はサイズも違えば生えている場所も 違うので、そのばらばらさが公園での撮影会が終わって出来上がった写真を 眺めるようなちょっとしらけた感じがします。 177-178 ハルジョオンって、薄ピンクの花がしょぼしょぼで、明るい貧乏臭さを 漂わせる植物ですよね。そういうおとぼけなイメージがあるので、この 詩のシリアスさがちょっと重いような気がします。 180-183 180-181は経験と詩的な世界の広がりとがうまくマッチしていて、 いいと思います。(ちょっと自分の経験に固執しすぎて説明的 過ぎる部分もありますが)182-183は蛇足かと。もしくはもう少し推敲 して、言葉を精選していくかのどちらかです。 207 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/23 21 44 ID GNTmOARZ 紅雀さんが批評してくれるなら投稿しよっかな~ 208 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/23 22 19 ID 1lKT/9UE 194 「ふ~ん」で終わっちゃいそうな詩☆ 「誰にも必要とされない」の根拠が不明だよ~★エコロジーの 観点からすれば雑草だって立派に必要な存在でしょ☆ 202 とにかく笑いまくる緑の彼女がイイね~☆でも、どうにも一元的な 描写に終始しちゃったって感じがするよ★物語の一場面だけ持って きた感じで、前後不明な上広がり薄いしさ~★でも笑いながら窓の 外へ駆け出してく緑の彼女のイメージは凄いかも☆ 203-204 ちょっと隠しすぎって感じだぁ★タイトルも結局なんのこっちゃ★ ネズミをいたぶる猫からの連想なのかにゃ?★最初っから最後まで 草が苦しんでて手がいたぶってるだけ☆なんだかこじつけっぽい もの感じたよ★でも「根から滴る血」はよかった~☆ 209 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/08/23 22 26 ID mLtTcg0M わーい☆紅雀タンだぁ!よろちく~☆わーい ところで 164はあたしのお気に入りなんだケド、なんかもしかしたら みんな結構誤読してるっぽい感じがするので、寸評を追加しまちゅ☆ 「草のね」の後にだけ読点がついてるから、この「ね」が助詞(だっけ?) の「ね」だってことがわかりやすいよね~☆ 「あのね、そのね、草のね」みたいな、イイ感じだと思~よ~☆ んじゃ!☆ 210 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/23 22 32 ID gnALWHrd 207さん どうぞどうぞ(^v^ 209 撫子さん ◆eEr7LE3I こんばんは!新参者ですが宜しくお願いいたします! 184 詩の感動や詩の主題というものをどのようにお考えですか? この詩は草が万物の生命を養うことの偉大さに注目しているのですか? それとも牛を食べずに草を食む「俺」の行為に何か意味を持たせようと しているのですか?それとも牛や青虫と同様に草を食むしかない「俺」の 貧しさですか?「どうとでも解釈してくれ」というのは常々申してますが、 手抜きが過ぎます。もっと詩の「意味」をご自身で突き詰める必要を感じます。 190 情景はとてもよく目に浮かびます。もうすこし第三者の目というか、 別の登場人物の行為に評価を与える視点があったほうが、立体的な 意味を持つ詩になったと思います。 194 「雑草」という「名もない草」という言葉には罠が潜んでいます(w 牧野富太郎先生はおっしゃっています、「名もない草はない」と。 目の前の植物に「雑草」という概念を与えた時点でそれは「何もない」 「必要とされていない」モノに決め付けられてしまいます。よく見てみると、 雑草にも花の咲くヤツ実のなるヤツといろいろな姿をしているはずです。 決め付けず、概念に縛られず、まずは対象をよく観察してみてください。 202 西炯子という漫画家の漫画にこんな話があったような気がします。その 印象が強くてどうもうまく批評できません(+v+;ゴメンナサイ 211 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/23 22 33 ID gnALWHrd 203-204 「花をつけない草だから」とか 194の「花も咲かなければ実もならないが」 って植物は、雑草や野生の植物の場合まずありえない。あっても匍匐茎とか ひこばえでどんどん繁殖します。植物は居場所がないといわれようが何だろうが とにかく人間の思惑を超えて繁殖します。詩で「ホントのこと」を云々する のは野暮と思われるかもしれませんが、現実との関係を絶って、都合のいい 概念だけで纏め上げられた詩は、やはり何処かお題目のように形骸化して しまいます。 「感性」とか「インスピレーション」とは、五感から入ってくる生の感性だと 思います。それをはじめて言語化し、本物以上のリアルな感じやそれ以上のものを 与えるのが詩なのでは?基本はすべて「自分」というフィルターを通して紡ぎ だされるものです。ちょっと書き方がきついものもありましたが、お許しください。 けっして否定しているわけではないです。 ふ~ようやく最新作まで追いついた… 212 名前:断ち切られるべきもの[sage] 投稿日:02/08/24 02 04 ID oohkSezI 泣いた 跡地に 緑が咲く という状態は 喜ばしいことなのだろうか いや クレーンの侵食を押さえるほどに 素晴らしいことでは ないのだろうか? いくらこの気持ちが晴れようとも 世間や 彼等の家族の 影を背負って 笑顔を作るべきでは ないのだろうか? 静観を 貪るつもりで 私はただ ここに 最後のお別れを 述べて去るつもりで ここに哀愁を残すつもりで居たのに ここは何を望んだ 私が 過ぎ去った思い出を押し込めたように 彼等が 全てを押し殺し笑顔を作ったように ここは 懐かしさの匂いを 古ぼけたまま 残そうと? ああ だがしかし 私はまだ この気持ちを閉ざすことで 彼等の平穏を祈るしか術を知らず 静かに 夕焼けの混じる風に 手を振り お辞儀をひとつ 小さな声で さよなら と 笑顔の混じった 言葉を一つ飛ばし 草を撫で あの日の想いを紡ぎ 私はぎらぎらしたした都会へ 札束を放り投げに向かう 213 名前:まほろばの色[] 投稿日:02/08/24 02 34 ID aDLSVK0U 首 切られた花は 「ただ」の草 色 失くして草ら いちめん緑 小さな小さな 草を守って 大きな大きな草が 剣のように その剣先を折って飛ぶ 小虫の悪戯 咲きかけていた夢も折る 夢 奪われた草は 「ただ」の海 それでもただ立ち 立ちつづけると 海の向こうから 風の訪れ 風はただ海を 越えて飛ぶけれど いつの間にか 海の上に 穂を開かせて 秋から夏まで 立ちつづけると 麦藁帽子の 少女の訪れ 花のない海の 花のように見え いつの間にか 憧れてた 草の海たち それぞれが それぞれの 顔をもち 声をもち ラララ 花 開いた海は まほろばの色 214 名前:213[sage] 投稿日:02/08/24 02 42 ID aDLSVK0U ごめんなさい訂正です。 2連3行目の「飛ぶ」を「跳ぶ」に訂正します。 よろしくお願いします。 215 名前:草ノ花[sage] 投稿日:02/08/24 05 58 ID LEF/Yk5G 可憐に咲く花ならば 誰かが愛でてもくれるでしょう 清楚に咲く花ならば 誰かが守ってもくれるでしょう 人知れず咲き 可憐でも清楚でもない 小さな花だから きっと私は 愛しても 守っても もらえないのでしょう 日溜まりを見送る 小さな物陰で ひっそりと 咲いています 春だから それでも 咲いています 諦める事は苦手だから 風に吹かれても 雨に打たれても ずっとずっと 咲いていようと 思います 私は、咲いていたいと 願うのです 216 名前:草野球(1)[] 投稿日:02/08/24 10 01 ID cMcidL+L 草野球の 草宇宙 公園 鉄棒の下をくぐり ファウルチップ 緑帽子の 草剛球投手 草いきれを切るバット 草捕手の股をすり抜け 軟球 ころすたころ 植え込みの茂みまで 217 名前:草野球(2)[] 投稿日:02/08/24 10 02 ID cMcidL+L 学校 校庭 金属バット 黒いTシャツの 草スラッガー 飛ばすミサイルは 軟球 きんきんぐぉーん 中庭で弾け ガラスを散らす 草場外ホームラン 草野球の 草宇宙 今でも望めば 公園に グラウンドに 蘇る 宇宙は いつでも 待っている 218 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/24 11 14 ID RZ88rf+0 ;". ^; ;". ^; ;"; . . ; ; . . ; ; ;. ;. ;. ; ; ;. ;. ;. ; ;" ; . ;. ; ; ;"" "" ; . ;. ; ; ; ;" , ; , ; ; ミ ● ● ミ ミ ミ ミ """ ;" ミ ; """ ミ ; """ 丶,.,,, " 丶,,,, " """ ;" よぅ光子 , ミ ~;";^ ミ ミoOOoミ , ;ミ ○ ;ミ_ 219 名前:草になれ[sage] 投稿日:02/08/24 16 32 ID I0Ct2ZtG 庭のやたら目に付く処 ある雑草 汚れて見えるから抜いた そしてあたしは家に彼を招く 幸せな春の日 気が付くと又 性懲りもなく 夏の雑草はうちの庭を占領してる 土を掘り返して根ごと取り除き 今日は街へ 秋驚いた事に更に生えた雑草 上手くいかない恋をして居る その気持ちを 委ねて草を刈る 滅茶苦茶だった もうあたしの心も風も 冷たくなってきた冬 貴方は残酷だ 相変わらず抜いても抜いても あの草は 強く生きて居る 其の姿に 青い泪を注いであげたい 220 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/24 22 13 ID d++CULWd 212 廃虚、の詩ですよね。せつせつとした静かな語り口がたいへんうまい。 特に冒頭の3行がいい。ただ、感情を余すところなく表現しきったのはいいん ですが、一方では盛り上がりに欠けるきらいも。草がテーマとも言えないし。 でも、全編を滔々と流れるたたずまいは、力量を感じました。 213 独特のレトリックが不思議なイメージをかもし出しています。でも、 簡単な言葉遣いにも関わらず、情景がよくわからないんです。何でだろうと 思ってたら、これは語彙が少なすぎるためなんでしょう。推敲するとよくなるかも。 215 うう。一生懸命書いたのはわかるけど、センチメンタルに流れすぎ。 わけのわかんない小さな花を愛でるヘソマガリは、世の中に意外といっぱい いて、私もその一人です。 221 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/24 22 21 ID 4XtGWsET 212 この人上手いねー ここって、すごく上手い人いる。 222 名前:草![sage] 投稿日:02/08/24 22 24 ID YfnDQj9j 誰にも明かしたことなどないが 俺は本当は草なのだ 初めて今お前だけに明かすが 俺は本当は草なのだ まきびしだって持ってるぜ (行くぜ!) 陽の当たる町 遠く離れて 山陰に忍ぶ 俺の故郷さ 町から車で35分 オーイエ!たったの35分さ 俺は小さい頃から木の上飛んだ 俺より成長早いぜ木の上飛んだ 今じゃ樹齢が300年の 巨大桜も飛び越す俺さ だけど仕事は見張るだけ 草に隠れて見張るだけ 人工衛生浮いてる時代に 俺の仕事の意義って何?何?何? とにかく生まれた時から草だ 忍者装束なくても草だ バーガー食って ゲームして すごく自由だけれども草だ 223 名前:草の絨毯[sage] 投稿日:02/08/24 22 25 ID NspPC4/b 植物園に行きますた 乳豚のリンゴ 麺出のブドウ お気に入りの菩提樹 すらりと咲いた女郎花 針葉樹林を深緑の風 紫百日紅に揚羽蝶の乱舞 姿やさしい赤松を映す 池の水面にはヤンマが飛んで 見所の多い広い園内を 散策しながらふと周りを見ると 草の絨毯 名札も何もない 雑草が生き生きとしてる 花の終ったシロツメグサが 微妙な緑の濃淡を作って よく見ると蟻が飛蝗が 秋の到来に急かされている 何げに植物園で過ごした後半は 四つ葉のクローバー探しとなりますた 224 名前:草!(上からの続き)[age] 投稿日:02/08/24 22 25 ID YfnDQj9j 信じないなら見せるぜ 忍法 俺のチャックがいきなり 解放 大したもんだろ?ズルムケ ち○ぽう 俺のニンポでお前を 貫こう お前「何わけわからんこというてんのん? 草ってアンタそこら辺に生えてる草かいな 意味不明なボケもいい加減にしとき!!」ビシィッ!! 意味が全然通じないYO! 現代人って通じないNE! そういう俺だって現代人だYO! 時代遅れの現代人だNE! 草とは忍者の意味なのだ お前「知るか!!」ビシィッ!! 江戸時代なら通じたのだ お前「しつこいわ!!」ビシィッ!! そして俺はその草なのだ お前「キショいわ!!」ビシィッ!! 俺のアイデンティティーはどうなるのだ お前「死ねやボケ!!」バキャァッ!!! 225 名前:223[sage] 投稿日:02/08/24 22 30 ID NspPC4/b 222, 224 割り込んでしまった。ベリースマソ。 226 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/24 22 33 ID 4XtGWsET 224 ワラタ。 227 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/24 22 37 ID d++CULWd 216-217 懐かしい情景ですね。しかも、見事に草まみれ(笑)。 草宇宙、か。見晴しのいい、楽しい詩ですね。 無限の広がりまでは期待できませんが。 219 庭の草取りってのは大変なんですよね。雑草を敵視する描写は、よく 伝わってきていいと思います。対して、最終連、雑草にほのかな情をよせる場 面が弱く感じました。 228 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/24 22 43 ID +Q31nX4+ 光子と放課後、携帯でわたしと立川駅北口で逢う約束を とりつけた。光子は小さいのですぐ目に付く。時間は伊勢 丹の電光掲示板に表示される。約束の時間に来ない。なに かあったのだろうか。いい男に連れ去れたのか。交番が南 口と鉄道構内と北口をちらっと覗いた。補導はされていな いようだ。エロゲーならここで現るのだが、現実は携帯も 通じない。ひょっとして第一デパートのエロコーナーにい るのではないか。その時だった。電光掲示板になんと光子 がいるではないか「あんたここよー」えぇーそんな中にい ないで降りてこいよ。あぁドットが崩れて行く「光子、氏 ぬなよぉー。いま行くからよー」わたしは大声を出した。 回りの連中はいつもと同じく、人の流れに飲み込まれてい った。光子はその日現れなかった。なぜなら、2チャンネ ルネットに夢中だった。そんな約束なんか忘却していた。 229 名前:222,224[sage] 投稿日:02/08/24 22 46 ID l/amf4HJ 225 ククク。これぞ分身の術!!! 230 名前:馬小屋と葡萄畑のはなし[sage] 投稿日:02/08/24 22 48 ID lHWMMaZ4 熟成したほしくさに身を任せ、いつか僕は革張りの服を着て 北欧のようなあの、牛の匂いと 草の香りが混じった小屋を拠り所にして いつか一個のベルを買い求め 君と一緒に鳴らしながら とくりとくりと流れる汗粒のひとつひとつに クローバーの葉をくっつけよう とか それとも ブドウ畑の蝸牛の話をしようか。 どうしようもなく白い身体を 雨粒をぬらして葉にぺったりと 隠れているそれを 君と一緒につかまえてようとか そういう想像をしながらぼくは 今の生活の吟味もせずにせっせと咳こんで ごみ箱にティッシュを投げ込んで 穴の深さを測る それが僕の業の深さだったり 空気のせいさ 喘息薬の匂いは それでもいつか髪の毛から 海のにおいをかぎわけ ほんのひとつの波がカタツムリという貝類を ここに置いてきぼりにしたつよい潮風を感じてみたいね 君につたえると 毒のない青酸が白いシチューのなかに いまほんのすこしだけ混じった そういう、いい天気だ。 231 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/24 23 18 ID d++CULWd 222 224 いや、あの…。本当に忍者だったらゴメンね?フィクションとい う認識のもとに、寸評しますから。荒唐無稽で笑えます。現在での忍者像とは そういうものかも。彼女とのドツキ漫才は読んでて微笑ましいですが、いっそ のこと、荒唐無稽を貫いてほしかったな。 223 最後の2行、マターリしてますね。いいなあ。 ただ、情景描写に力量が伺えるだけに、不用意なことば遣いがいっそう気に なります。「乳豚」「麺出」って、何だろう。「飛蝗」も厳密に言うと、変だよね。 230 ええと、気になる、気になる。5連目、髪の毛は、君の、それともぼくの? 多分、君のだと思うんだけど。とりとめもない空想を、うまくまとめていて、うまい。 淡い水彩画のようです。最後のシメもいいですね。テーマには外れちゃったかな。 232 名前:2チャンねるで超有名サイト[] 投稿日:02/08/24 23 18 ID 87YJYlOk http //s1p.net/xxgqw 携帯対応 男性より女性の書き込み多し 女性性65%男性35%割合です 穴場的サイトです。 幼い中高生直アポ直電 OL~熟女迄の出会い 聞ける穴場サイトです 233 名前:「17回目の草むしり」[sage] 投稿日:02/08/25 01 43 ID tKhtR5jv ―夢を見たのよ。お母さんとお前たちで草原にピクニックに行くの。― 8月13日 大理石は太陽を反射する ―水色のワーゲンに乗ってね。― どくだみはいい草だから抜かない 煎じて飲むと身体にいいから “お母さん、家の車はもうマーチだよ。ワーゲン売っちゃったじゃん。” 猫じゃらしとクローバーは可哀想だけど抜こう 汗だくの額 ―夢だからいいのよ。楽しかったなぁ。― 石段の影で 線香に火をつける “ラベンダーの香りなんだって 菊とか桔梗はあんまり好きじゃなかったから オレンジ色のガーベラ買ってきたよ はい 綺麗でしょ また来年来るからね” 8月13日 風はとても強くて 目をつぶるとラベンダーの香りに 草原を走る水色のワーゲン バンパーの銀色がきらきら夏を反射して 反射して 234 名前:「17回目の草むしり」(続き)[sage] 投稿日:02/08/25 01 44 ID tKhtR5jv “そうだ、ずっと言おうと思ってた事があるんだ 小学校の時 病室で お母さんの財布から小銭くすねちゃってごめんなさい” もう一度目を閉じる 薄青い夏の空に大きな入道雲と 広い広い緑の草原 水色のワーゲンは埃を立てて赤茶色の道を走る オレンジ色のガーベラは お母さんの見た夢の景色に良く似合うね ―くすねた小銭でなに買ったの?怒らないから言ってごらん?― “・・・・・漫画。” オレンジのガーベラに免じて許してよぉ! 陽射しにぬるまった水を黒い大理石にそそぐと 銀色にきらり と 反射した 足元でどくだみが風に揺れて くすり と 笑った 235 名前:ねこじゃらし[] 投稿日:02/08/25 03 24 ID n3JbTIzf さわさわと そよかぜの中 シュッとのびた細い葉を ほっぺたに感じ さぁいこう おきにいりのあの陽だまりへ 途中で出会う ちょうちょやトンボ 今日はごきげんで ごあいさつ 「今はおなかいっぱいだし」 空がすこし高くなったかな? (ぱしぱし) うすいくもが ゆっくりと流れていく (ぱしぱし) だれだよ? さっきから俺の頭をこづくのは 目をやると みどり色のあの物体 またおまえかよ? なんだよおまえ なんだよおまえ なんだよおまえ いつもいつも 俺にケンカ売ってんのか? 前足をそろえ 顔は肩より下に おしりをフルフル 今だ!! くっそぉぉ からぶりか・・・ ぬあぁぁぁぁぁぁぁ これならどうだ!!! 必殺ねこパーンチ☆ よし、やったぞ! ぬぁにぃ?? また戻ってきやがった ムキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! もう どうにもとまらない 日常化した無限ループ 俺にとっちゃ 真剣そのもの みどり色のあの物体は また俺をバカにしてる くっそぉ 今日こそ・・・ 今日こそ・・・・・・ 236 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/08/25 09 47 ID hkISj2TS 202 シュールな失恋を骨っぽい文体で綴る。発生する様々なイベントを実況しているかのようだ。 「君」と「僕」の描写の対照はコント感すら漂わせている。 213 「ラララ」> 夢=花を一時は失った草が再び得た喜びを唄う。 センセーショナルな一行だ。 健気な草の現実離れした純真さの表現に詩の醍醐味みたいなものを感じた。 237 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/25 13 43 ID luuUyv29 今回のお題は『草』 投稿期限は8月26日まで。27日の午前0時に締め切ります。 現在のノミネート作品 20編 161-162 164 166 173 175 177-178 190 194 202 203-204 212 213(訂正 214) 215 216-217 219 222, 224 223 230 233-234 235 180-183、および 184はルール違反で失格? (梁山泊雑談でコテハンが名乗り出ている) 審査員の判断次第。 238 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/25 13 44 ID luuUyv29 寸評 撫子さん 171-172 191 208-209 Canopusさん 176 185 220 227 231 紅雀さん 205-206 210-211 他 174 193 236 ルールは 2です。よく読んでから投稿して下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 本スレに投稿された作品の感想を含め、雑談は専用スレでお願いします。 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1028653862/l50 239 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/25 13 54 ID HrBpCq57 ●ファーマペディックス・セラピューティック・コントアー・ピロウ● おすすめ枕を紹介します。 背骨の負担を和らげ一晩中、正しい姿勢をキープします。 アメリカNASA公認のこの素材は宇宙飛行時にかかる 過度の圧力(G-force)からパイロットを守るために開発された物です。 http //www6.ocn.ne.jp/~beauty-s/beauty-sonota2.htm 240 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/25 23 12 ID VPZGnO8S こんばんは。締め切りまで、あと24時間あまりですね。 233-234 水色と薄い緑の夢を、オレンジのガーベラと夏草が彩っています。 色彩豊かで、美しいですね。絵的には、母の墓参りという地味な情景に、美し い彩りを与えた描写には脱帽。ストーリー自体はちょっと漫画チックかな。 『ホテル・ニュー・ハンプシャー』のラストシーン(映画の方)を思い出しました。 235 「おしりをフルフル」まさにそのとおりですよね。子猫だね。 心理描写に関しては、どうなんでしょうか。彼らは、たとえ法律で禁じられた としても、ネコジャラシには飛びつくでしょう。でも、微笑ましい。 241 名前:ドキンチャン#1011[dokido@sun.ne.jp] 投稿日:02/08/25 23 53 ID TEskdYWl スキダナー 242 名前:森[] 投稿日:02/08/26 14 22 ID 1XD4FUwB 静かな風に誘われて 踏み入れたときは知らなんだ それは夜に続く密林で 私は無邪気に葬列に並ぶ 風を見た 同調する 蛸足のような草波に絡め獲られ もとより身から出た錆だとも 彼らは気付かないようだ 私だけを照らす月光とて 道標になりはしない 耳を衝く深い森のため息にうずくまり 一人けさざやかに呟く 躍れ躍れ風躍れ そなた踊れば 私ともに死にたもう 地面より湧いて出た蟲たちや 遠く風に運ばれた種たちが 私の亡骸を彩ってゆく しかし私を連れてきた風だけは その草波に今だ迷い 私を運んではくれない 243 名前:想<sou>1/2[] 投稿日:02/08/26 19 10 ID IT5OivcC すぐそばを 空気の膜をえぐりながら 自動車の列が過ぎ去っていく その排ガス混じりの風に吹かれ ゆれている ただなすがままに 乾ききったアスファルトの街路 忘れ去られ 薄汚れたプランターの中 ときおりぱらぱらと注がれる雨が この生命を生かしている ただなすがままに ここの主が枯死したのは いつのことだったか 皮肉にもよそ者だけが こうして 今も生命をながらえさせている ただなすがままに 244 名前:マルセリーノ[] 投稿日:02/08/26 19 12 ID DIB4Tz0n 発情した庭師の最後の仕事 肝臓を患った老人を横目に 虹が見えなくなるまで水を撒く 刈り取った小枝を集めて 秘密の武器を作る 見栄えよりはむしろ庭師のの心象風景に忠実な出鱈目な構図 出鱈目な構図 その構図の中に気の利いた労いを知らない娼婦が割り込む 娼婦が割り込む 時間切れで 訝し気に庭を見渡す一匹の猫だけが庭師を昇天させた 245 名前:想<sou>2/2[] 投稿日:02/08/26 19 13 ID IT5OivcC どこにも土は見えない 世界はいつから 土のにおいを忘れてしまったのか プランターのわずかなそれからは 腐臭がただよっている ただなすがままに 側を通る誰の眼にも うつることはない 透明な存在 でもこの緑を見てほしい とは思わない ただなすがままに 風にふかれ雨に打たれ ただなすがままに 生きて想う ただ想うのだ 246 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/26 20 49 ID EiSXSYwn こんばんは。 宿題はいつも鳴きながら(笑)最終週にラストスパートをかけていた 紅雀です。今回も批評をすっかりためてしまいました(+v+;) 212 タイトルが「断ち切られるべきもの」ということですが、 ポイントが「彼等」や「ここ」、そして「私」とが交錯していて 複雑な上に、残すものやお別れするもの、押し込めるもの…と 実はすっきり「断ち切られ」ていないものもありますね(w 詩的な言葉が先に溢れ出た感じで、「私」と「彼等」「ここ」との 関係に筋が通っておらず、雰囲気で読ますのはちょっと強引。 また最後の2行も、前のほうで強く暗示させるような伏線がないと 唐突の観がぬぐいきれません。 213 歌詞の世界はあまりわからないのですが このまま緊張感を保ったまま詩の収束に向かうのかと思いきや 突然の「ラララ」。これは個人の趣味の話になると思いますが、 私は入れないほうがよかったと思います。 247 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/26 20 50 ID EiSXSYwn 215 小さな人知れず咲く花のけなげさを擬人化すると ロマンチストが夢想する少女像にもつながる感じがして。 「ちょっとだまされてない?」と思ってしまいます(藁 もっと毅然とした野の花の強さが歌われているとよかったですね。 216-217 草野球というテーマは独特の発想でよかったと思います。 しかし、なんといいますか、詩の世界はもっと伸びやかで あるはずなのに、詩に伸びやかさがない。単語は喚起力があるし、 短い言葉が効果的な場合もありますが、この詩の場合は短い言葉が 詩の世界を矮小化させてしまったかもしれません。 219 春夏秋、そして冬まで繁茂する雑草はどんな植物なんでしょうか。 恋の終わりで収束させるなら、旺盛な雑草も枯れ果ててよかったのでは? あるいはその雑草が自分の恋心を栄養にして生きている青臭いもので 強く生きている…というような完全なファンタジーの世界にするか のどちらかにすれば、なんとなく最終連を力技でまとめた印象が ぬぐえたかも。 222・ 224 貴方はラッパーなんですか? 224のほうでノッてきたのはわかりますが、 一応一つの作品として前半と後半の整合性にもう少し気を配っては いかがですか?おそらくそれが推敲というものだと思います。 即興性を重視する人たちには、推敲とは作品のリアルタイム性を殺す敵の ように思われています。しかし芭蕉ですらさんざん推敲しているんですよ。 ちょっと推敲をやってみる価値ありです。 248 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/26 20 54 ID EiSXSYwn 223 小石川植物園ですか?ニュートンとメンデルね。 ほかにも世界ではじめて植物にも精子があり、受精することを 発見するきっかけとなったイチョウの木もありますよね。 植物園の様子、よく伝わってきます。 でも、そのなかの植物や現象一つ一つが1編の詩の素材に なりますね。素材盛りだくさんといった感じで、そこから また詩を作り出してほしいものです。 230 四季派の堀辰雄や立原道造のような世界ですね。 連ごとのつながりや関係がきれいで、とても完成度の高い詩 だと思います。また、発想力を持った詩人の空想が、空想らしく 世界を広げていく感じはとても美しいです。 個人的にこういう詩、好きです。 233 やっぱり人間の発想には共通点があるんですね。 私事で恐縮ですが、まだ私が大学生だったころ、文芸部の部誌に こんな感じの、オチでお墓参りだったことがわかる小説を書いたことが あります。読後の反応は唯一、その頃文学部長をなさっていた教授から いただきました。「あなたもお母様をなくされたのね?」と。 …うちの母は健在で、フィクションだったんですけどね。 逆に発想がオーソドックスだったかな、と。ほのぼのさせるよりは 草にかけて、「むく
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/359.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ 微発泡 水色の絵の具に白い絵の具をたくさん混ぜて 薄く薄く水で溶いたような色。 そんなソーダ水に体を委ねて、 パチパチとプチプチと弾けるような音の中。 良く分かる。 自分の体がどこまでなのかとか、 自分は本当に生きてたりするのかとか。 良く分かる。 私がここにいて、世界はそこにある。 世界は私を包み込んでくれている。 それは幸せ。 24,27 名前:微発泡[sage] 投稿日:2006/01/19(木) 22 33 25 ID x7oByKQ6 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 24 幸せのイメージ詩だが、ソーダ水を持ってくる美しさが気に入った。 確かに炭酸の発泡の中で幸せが発見できるような気がしてくるから不思議である。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 24 空がソーダ水になったんだろうな、と思う。それはアリだし、いい発見 だと思うけど、もうひと味ほしかったかも。幸せを実感する何かを。 73 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 26 45 ID ZipWDAs2 24:微発泡:ID x7oByKQ6氏( 27で修正) 詩で「世界」という単語を使うのはかなり危険です。自分でもよくやらかします。 世界という語の大きさと、作品自体に釣り合いが取れていないと苦しい。 76 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 17 47 ID 756ci8c0 24 微発砲 自分を実感できるというのは実に羨ましい。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 24:微発泡:ID x7oByKQ6氏( 27で修正) こんなのに点がいっぱい集まるのか、梁山泊の低レベルの程が浮き彫りになったな 470 名前:旬 ◆/2qAba9tJk [sage] 投稿日:2006/01/27(金) 22 10 31 ID CRg59xde 微発泡書きました。 審査員さん、評価お疲れ様でした。 いろんな幸せが見られて楽しかったです。 【得点】 2点 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:2点 ■▲▼ 解雇、懐古、蚕 あちこちにおかれたビール缶に、癌化した煙突のように、黒ずんだ吸殻は幾本も幾本も まるでそうの様なオブジェみたいに、その怠惰の塔は、部屋の至る場所に立ち並び ゴミは部屋を侵食してゆく。 心が折れたのはいつだろう?人間が怖くなったのはいつだろう? 夢を追いかける気力がなくなったのは、いつからだろう。 ついこのまえまであった日常の欠片が、締め切ったカーテンの内側で枯れてゆく。 皮肉にも、友人から昔もらったその植物には 幸福の木と書かれたカードが、ヤニに黄色く汚れてぶら下がってる。 深夜のテレビから、懐かしいあの歌。 静止した気象情報の裏側で、あの頃の僕が良くウタってたあの歌。 両手で強く顔を上から下に掻く。 爪の無い指が2本づつ、温く塩辛く濡れた。 目を閉じて思うこと ある朝僕が一匹の 芋虫になって糸を吐き 繭にひっそり閉じこもり 溶けて記憶を失って やがて一匹の蛾になって そして部屋から飛び立ちたい 会社帰りに小ばかにしてた ホームレスたちが囲むあの 一斗缶の焚き火に誘われて そして塵も無く焼かれたい ごめんなさい その妄想が 僕の唯一の 幸せ 25 名前:「解雇、懐古、蚕」[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 00 09 44 ID b+pm+orz 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 25 駄洒落から作り出すストーリーとしては申し分ない。 しかし「幸福の木」の話や「ある朝僕が」は既視感がありすぎるので少し損してる。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 25 うーん、この作品には、まだ羞恥が残ってる感じ。その羞恥を取り払っ て恥も外聞もなく喚き散らしたところに、面白い地平が開けそうに思えます。 73 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 26 45 ID ZipWDAs2 25:「解雇、懐古、蚕」:ID b+pm+orz氏 他の作品でもそうだけど、「幸せとは?~である」「~である。それは幸せ」という単純な構成は、 ちょっと面白さに欠ける。あと「妄想」の一要素としてホームレスが出てくるのが個人的に受け付けない。 76 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 17 47 ID 756ci8c0 25 解雇、懐古、蚕 ああ、なんつか、引きこもりの歌と副題をつけたい。 きっとほんの少し前には立派な青年だったに違いない本人の挫折感やら、屈辱感やら、負け犬感やら、無能力感やらが にじみ出てて、とても痛々しかったです。(詩句の中ですでにして謝ってくださっているけど、不幸を書いちまった口でしたなあ。。) 昔はさ首になったら田舎へ帰って、兄さんに田んぼ一枚貰って、東の家の隅に家族ごと住まわしてもらって、 それでよしだったんだよおおお。今って帰るとこがないんだよね、つくづく思った。 イメージの描写がうまい。細かい視覚的描写が饒舌にならないきりつめた語句で展開されていてひきこまれます。 ”かいこ”の音の連想展開もいい。最後の一連が蛇足。だけどまあ、お題に添うためにいたしかたなく足したんだろうと思います。 (違うお題だったら 1点いれてたと思う。) 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 25:「解雇、懐古、蚕」:ID b+pm+orz氏 心って何?あの頃ってなに?夢ってどれ?幸せがテーマなのに投稿すんなよデブ ■▲▼ おしどり夫婦 「一番の幸せ」ですか? それは巨人が勝つことです もちろん野球ですよ 2月のキャンプイン直前の今から もう気分が高まってます 毎年のことですけどね 11月と12月なんて私には無いも同然 見る番組ないですからね 新聞もストーブリーグの話題だけでしょ これからはキャンプ情報から オープン戦の様子まで 巨人軍の選手たちをいっぱい見れますよ もちろんユニフォーム姿のね 背広着てる選手なんて ビジネスマンと変わりないじゃないですか ちゃんと帽子被ってグローブはめて グラウンドで動いてる姿が野球なんです 4月になればいよいよ開幕ですね ドキドキしますよ 毎年のことですけどね 会社から帰ってビール飲みながら 女房は裏番組見れなくなるって 愚痴こぼしますけどね 巨人が勝てば私の機嫌もいいわけで それ女房も知ってるから 結局二人で応援しちゃうんですよ 家庭円満がかかってますから 今年こそは優勝して欲しいですね もちろん万が一負けたところで ヤケ酒飲んでふて寝すればいいだけで 野球が一番ですよ 野球が一番好きなんです 26 名前:おしどり夫婦[sage] 投稿日:2006/01/20(金) 00 58 11 ID RLVpoIyu 【コメント】 66 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2006/01/25(水) 20 51 47 ID UZRatiRE 26:おしどり夫婦:ID RLVpoIyu氏 決意と覚悟があります。おれはこれだ、これなんだっていう。無駄に固い信念表明。 なんかかなしくなってきていいなあ。 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 26 野球が好きと言い張りつつ女房に愛の告白をしている。 その意味でタイトルは「バッテリー」にするとか「愛妻家」にした方が良かったかもしれない。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 26 数こそ少なくなったけど、今でもいるんだろうな、こんな親爺。ほんと におしどりなのか?ていう疑問があるよね(苦笑)。 73 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 26 45 ID ZipWDAs2 26:おしどり夫婦:ID RLVpoIyu氏 だらだら書くことの魅力、というのはある。だらだら書いていても全体で見るといい詩になっているものはある。 でもそれにしても、この作品はだらだら書きすぎだと思う。特に前半。 76 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 17 47 ID 756ci8c0 26 おしどり夫婦 これも、人生の智慧って感じの一品。 野球が一番ですよ 野球が一番好きなんです この2行で、「本当はこれじゃあいけないかもしれないけどさ、俺の人生ってこんなもんなんですよ」ていう感情が 伝わってきて、 諦め感?ここに惹かれました。能天気な幸福感に終わらない深みを感じます。(加点候補) 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 26:おしどり夫婦:ID RLVpoIyu氏 野球愛好者なら勿論CARPだろ!?Gは12球団断トツの金使てんだから優勝して当たり前 裏金で選手取って毎年金で補強して5位のゴキブリ球団を支持する理由が何所にある長嶋の契約金の額とか知ってんのか離婚!!離婚!! 445 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/27(金) 00 47 36 ID Ri4Lzc53 ではゼッケン氏の「入り混じると集計たいへんですしね。」が同感なので、 ここからは今回のお礼とか感想でしばらくお願いします。 まず俺からね。「おしどり夫婦」書きました。 点入れてくれたゼッケン先生ありがとうございます。 でも「悲しい」印象持たれちゃったかあ。 本当は親父のウキウキ気分が書きたかったんだけど。失敗したかなあ。 しかし「無駄に固い信念」というのはその通りですね。 他の方々も読んでくれてありがとうございました。 しかしアンダー君のは単にカープファンってだけじゃねーかYO! (><)プンスカ☆ 【得点】 2点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:2点 ■▲▼ 桜 我が身を横たえている常をも忘れ去る程に、馴れ親しんだ「もの」へ、取り立てて愛を語らう事もなし。 万年床にも春の気配。 寝息。目に入り込んでくるせせらぎを映すテレビ番組の流れを真剣に見ている素振りで髭を剃る、私の出掛ける気配を察しながらも、昼寝を始めた女と布団を眺めている。 土曜日にも会社へ出掛けるのかといいたげな寝息だ。 春の気配か。 布団にか細い桜の木が横たわっている錯覚にとらわれ、靴を履くのを止めたのだ。 万年床にも春の気配。 我が布団の歴史。 平成十二年、高島屋、寝具売場にて購入の品、後日配送にて二日ばかり寝床がなかった記憶はあるが定かではない。寝具一式、希望を胸にセミダブルサイズ組み布団、羽根枕二個付き十一万円也。 色は無地ホワイト。 当時常用していた古い布団は綿布団で押し入れをも打ち抜く重さであった。 ボロアパートに住んでいた為なのか、押し入れを駄目にする布団。今は無き断片として綿の毛玉のように肘辺りに感触が残っている。 その綿布団はといえば私が実家から持参した代物だったわけだが、浮気発覚後、家財道具もろとも内縁の妻に持ち去られた。 手厳しい内縁の妻は、トラック横付けで家財道具を堂々と持ち出す光景を私に見せ付け、ろくでなしと罵るわけもなく。 手際良く欲しい物だけ私の家から持ち去ることによって、痛快に内縁関係に終止符を後腐れなく打った。いや、打てたのだろうか。 これだけは分からない、が。 私としてみれば随分と酒の席で笑い話として語れるネタ十八番として面白可笑しく、時には淡々と語ったりしたもんだ。 しかし、その布団について使い道の想像だけはますますわからなくなったものだった。 しかし、布団まで持っていくか? 思いの外、家具等にはさして執着がなかったものの布団を持ち去られた事で内心ショックを受けてしまったのだが、だらしが無い私への復讐として寝具まで持ち去ったのだと内縁の妻は私が綿布団の事など忘れ去った頃に突拍子もなく現れ、告白してきたのだ。 それはそれで良かったが、復縁を迫るついでに赤ん坊まで抱き、不敵にも会社の門前という待ち伏せであったのだ。 してやられたり、では何とも言い難い遭遇で絶句しているだけの私ではあったが、赤ん坊と目が合った第一声がまぁるい頬から零れる涙の後の声ウォンギャだったので笑うにも笑えずにいた。 季節は。やはり春間近で、他人行儀にそよそよぐ寒さの残留が、細く捩れ抜ける風の中の事だった。 泣き声は社の受付に一先ず舞い込み、そこから口伝てか社長室にも隣接する部署にも滞り無く赤ん坊の泣き声は行き渡って。 とぎれとぎれに時間を繋いでも記憶が今を不確かなものにする事もあるのだ。 元内縁の妻は姿形はさして代わり映えなくとも、服の趣味が反対色使い、悪趣味なガラ物好みに変わり果て、花ガラの紫に赤いテラテラした生地は年令より老けて見せるのみだった。 私はといえば。日々の暴飲暴食のただれに身の重さを削ぎ、枯れ木寸前の憂いを宿していたせいか、万更、変化の見える再会の光景を写真に残しておいたとしても、不釣り合いな組み合わせでも無かっただろう。 廃れっぷりに安堵する不摂生な時期でもあった。 いい加減、来るもの拒まず去るもの追わず。 金はあるだけ使いきり、金が無くなりゃ働くさ。 誰の子? の問いに 私の子! ではさすがに、答え様もなく。 目をぱちくりさせて可愛らしい赤ん坊の父親であってもなくても抱き締めてしまえば良かったのかも知れないが、一年余り経ての内縁の妻との再会。 心音が三つ。ちぐはぐに重なる和音が一瞬結ばれて、解れ放たれる。もつれもせず、解けた風の糸だ。解きはぐれたのは私だけだったのだろう、けれど。 「冗談よ、今更あなたとやり直すなんて考えてないわ、さよなら」 内縁の妻との二度目の別れに何故この人を好きだったのか分からなくなり自問し、思いのみ悲しみに似た行方の分からない、綿布団を積み込んだ内縁の妻の姿だけ再度脳裏に焼き付けていた。 布団はどうしたのだろう。聞きそびれて以後、会うことも無く、今に至るのだ。 万年床にも春の気配。 ガキの頃は親が買った布団にもぐり当たり前に眠った、学生になった私にばかでかい布団を買ってくれた祖父、内縁の妻に持ち去られた綿布団、そして。 我が四枚目の布団。 物持ち良く敷きっぱなしにすることにより形状を五年弱維持する。 中二階に備え付けられている寝床用らしきスペースに肉色のマットレス、次、敷き布団、誰が買ったか忘れたシーツ。 綿100%タオルケット、繕い跡に記憶の無い毛布、掛け布団の順で重ねて敷き付けてある。 酔った時分には肌ざわりの良い敷き布団とシーツの間に眠り、寝苦しい夜には毛布と掛け布団の間に綿毛の固まりのように寝付いている。 嗚呼。 散らかり放題の八畳、埋もれた目覚まし時計。 布団から見下ろして朝、淋しさなど微塵も感じずに布団の温もりにしがみ付く。 毎日。 爆睡の友、不眠のベールとして身を包み安眠へと導く友。 布団。 既に羽毛布団であるなど既に分からない程にぺたんこであっても、もぐり込めば寝息を立てる私がいる。 タオルケットとシーツは天気にお構い無く暇さ加減と欝憤晴らしに洗濯した記憶はあるものの、何しろ女の存在なくして布団の手入れなどしない不精者だ、けれど。 思えば。 寝具を新調する度に帰宅すると飯の匂いが約束されていたのは確かだが、今回はちょいと違った。 勝手に転がり込んでくるものを拒まず、私の部屋に新しい寝具をねだらない女が住み着いたのだ。 女と言えば、部屋にある年季が入ったものを死に物狂いで捨てる生きものだと思っていた。 今まで。 調味料に嫉妬し、布団の匂いを嗅ぎズタズタに引き裂いてゴミ袋に詰めて捨て、窓から柔軟剤をほおり投げたり忙しなく目を光らせて自分が選び取ったものを置きたがるのが常だと思っていたのだが。 違った。 女は私の万年床に日光を当てようと干したり、パンパンと箒の柄で叩いたりして布団を大切にし始めた。 何だろう、変わった女だなと貧乏性かと疑ってみたところで普通のサラリーマンの娘で、これといって抜きんでた魅力は感じることが出来ずにいたのだが。 何時の間にか郵便受けに女の名前のみを書き足していた。喜びもあやふやでいながら、それといって迷惑ではなかった。 かといって、私の日常が変化するわけではなく、女に不満はないが寄り道をやめることも無かった。 致命的なのは飯のまずさ。 塩気が強く、薄味が苦手ときた挙げ句、煮込むのも限度がわからないのか焦げ好きなのか。とにかく飯を作るのがへたな女は他に知らないと断言出来る有様なのだ。 ツマミのイシャレットも味噌付けて食いたかったわけだが、炒め物に使われ、どうやら料理をしたことの無い女と見て大目には見ている。 どう食い合わせても、まずい。 一回の飯の材料費をけちってる風ではなさそうなのだが、とにかく食えたものではない。 だからといっては何だが、うまい飯を作る女と切れる気持ちもないのも事実だ。口実かも分からないが、うまい飯を作る女と会う回数が不思議と週1から週2に増えた。腹に聞いても分からない。どうしてかなどとは、分からない。 けれど。 万年床にも春の気配。 しかし、この私の万年床をこよなくいとおしむ女の存在は人生初の喜びであり。 愛しく。 煙草臭いぞ、匂いが染み付いてるぞ、誰と寝たんだか分からないぞと伝えたところで激怒するわけでもなく。 それでも布団に入ってすやすや昼寝する女の頬を幾度と無く眺めて過ごしてきた。 飯がまずくても、寝床を気に入った女にゃぁ弱いもんで。 窓の外眺めれば、灰色のアスファルトに囲まれた桜の木が一本。昼下がりの影を、車道に落として春を待つ。 ベランダにて女が植えたチューリップの球根の鉢。抱えながら吸う煙草。 桜が咲く頃にも懲りなく、こいつは私の帰りを待ち、まずい飯を根気よく作ってくれるのだろうかと物思う。 この女に新しい布団を買ってやろうか。 冬から春にかけての空は、咲く桜の花を見ながら新しい布団を叩く女の笑顔を想像させる。 桜の花が咲く頃に。 我が五枚目の布団を。 寝返りを打った女が眠りながら笑っていて、見透かされたよう気恥ずかしげに、私は雀を呼ぶ。 布団を私に与え、巡り合わせ、又、愛でてくれた者へ、幾つかの布団を胸に多幸を祈り、雀を呼ぶ。 ちちっち桜の枝に留まる雀。 こっちへおいでと、呼ぶ。 28-32,48 名前:桜[] 投稿日:2006/01/20(金) 21 42 56 ID V0eo4ET4 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 28-32 どう考えてもこれは短編小説である。しかし詩と小説の区別が曖昧なのでどっちでもいい。 「布団」に焦点を当てただけでなく、布団そのものの細かい由来や出自まで書いた「無駄」が絶品。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 28-32 布団のエピソードだけでも、書きようによっては豊潤な詩にできる と思うけどなあ。赤ん坊の部分は冗長になって、やっぱり不要だと思った。 73 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 26 45 ID ZipWDAs2 28-32:桜:ID V0eo4ET4氏( 48で訂正) この作品もよほどだらだらしている。「万年床にも春の気配。」なんていいフレーズを切り取れるのだから、 その勢いでもっと密度のある詩語をまとめられるはず。 77 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 18 23 ID 756ci8c0 28-32 桜 これはもう、短編小説だっと言い切りたい、声を大にして言い切りたい。(小説としてもいい出来だと思います。) ですが、常日頃、「作者が詩だといえば、詩なのだ」を標榜しておりますわたくし、詩作品と 認めましょう。(てか、別にあたしのお墨付きなんぞいらんとは思う。) ”万年床にも春の気配” この詩的なフレーズを要所要所に配して、いいリズムができています。 題もこれは”布団”でもいいんじゃないかと思ったりもしたんですが、”桜”としてあるところで、詩全体がなんか ほのぼのしたピンク色で染められていくような多幸感につつまれます。ナイスな選択です。 なにげに鬼畜な主人公にもかかわらず、ぜんたいに洒脱な幸福感が流れていて、今回のやけに 不幸な投稿作品の中で実に光ってました。 主人公がむやみやたら善人じゃあないところもいい。 5ページ目が単独の詩としてもいける部分で、とくに最終連に登場した雀の情景に技を感じます。 で、振り返って、この5ページ目だけっでいいんじゃあないか?と問い直すと、”5枚目”の布団を生かすためには 鬼畜な4枚の歴史に触れないと深みがなくなるしなあ。やっぱこの饒舌な語りも必要かなと思いなおすのでありました。 一押し。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 28-32:桜:ID V0eo4ET4氏( 48で訂正) 長い、これが優勝するならば他の作品に対して不公平、腕の無い採点者ほど点をやりたがるw 257 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 21 21 56 ID LqB8jRCW 「桜」 ID V0eo4ET4氏 最初はウヘッ!長すぎる!と思った。 実際読んでみても、作品の凝集度という意味では疑問がつくところが多々。 でも丁寧に読んでみると、この妙な味のある文体にやられてしまった。 451 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/01/27(金) 01 32 20 ID L6oVC/TT わぁぁぁたしはぁ不幸癖ぇ~ 審査員の皆様お疲れさまでした 桜 を書きました 竹輪です m(_”_)mド~モ ゼッケンさん>お疲れさまです アンダーバーさん>長い=凝縮(できない)言い訳ではないんです 笑 単に言葉としての力を他や固定概念通説に委ねず自力で人物や物体の価値観を描こうとするとある程度長さは必要になってしまうのです 長さに対する対策は言葉の置き換えを意味の置き換えとしつなんとかなりますが きっと読みづらくなるだけなのでやめときました 激辛正統派さん>はじめまして 宜しく 確かにだらだら無駄ありまくりですが表現上どれも削れませんでした 「万年床にも春の気配」このフレーズを基軸にして今一番の幸せを書きなぐってしまいました 長介ジュニアさん>評ありがとうございました ガッツ にいちぇさん>無駄の神髄を読み取って下さってありがとうございました 笑 リーフレインさん>いつも恐縮です リーフレインさんに誉めて頂きにこやかに喜んでおります 竹輪ですドモ いつも核心を感じ取って下さっているのだなと評を読んで思いました リーフレインさんの詩作 また 詩 に対する語感の選びは慎重で洗練されて(でもアツイ!)いるので 私はリーフレインさんの文章のファンでもあります カノープスさん>創設者様でしたか いつも丁寧に読んでくださってありがとう! 加点も勿論嬉しかったのですが寸評がなにより楽しみ 重ねがさね 読んでくださってありがとうございました m(_”_)mチクワ~ワワワ 【得点】 4点(準チャンプ作品) にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 腹八分 好きなものを いつまでも好きで居られるように 腹八分 満喫に近く ちこっとだけ 残して また 会いたいね また やりたいね また 食いたいね 35 名前:腹八分[] 投稿日:2006/01/20(金) 23 44 54 ID f0j+ZW3y 【コメント】 68 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 56 09 ID BGhxVW29 35 幸せを得るための金言のようなフレーズである。 しかし「やりたいね」が性で次が食とすると、その並べ方よりは最後を「会いたいね」で締めた方がいいと思う。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 35 この作品の分量も腹八分なんだ、と言いたいんだと思う。それはそれで いいんじゃないかな、とも思う。 77 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 18 23 ID 756ci8c0 35 腹八分 あ、この言葉が出てきた。もちっと展開たのんます。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 35:腹八分:ID f0j+ZW3y氏 幸せポイントをやっていいやら知らんが何を今更って感じぃ?みたいな? あげません 84 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 22 50 56 ID ce6nmM+g 35:腹八分:ID f0j+ZW3y氏 腹八分というか腹一分くらい。 ■▲▼ 夜の子供の歌 2001年11月5日、午後5時45分。新宿西口地下広場を歩いていた私は 突然、圧倒的な幸福感に襲われた。時間にして0.5秒ほどのことだった。 子供は深い闇の時間に生まれた それが間違いだったと誰もが言った 夜に起き夜明け前に眠る それが変えられない彼の宿命 三歳にして眠る母親しか知らず 五歳にして言葉を忘れ 七歳にして見えなくなる 十歳の秋、走り去る救急車を追いかけ 誰も彼を知らない家を出る 黒々としたアスファルトは彼の大地 点滅する信号機は彼の太陽 夜の子供は歩き続ける カンカンと踏切の音がする線路脇 雑草の陰に木霊が潜む谷間 聞こえない叫びが響く頭上の闇 灯がともる家の外から家の外へ 灯が消えた窓の外から窓の外へ 夜の中の夜の中の夜へ 見えない子供は見えない男となり 渦をまくその街に辿り着く オフィス街を行く靴音の傍らで眠り 怒声響く料理店の厨房で横たわり コンビニのゴミ箱の前で目を閉じる 白昼の喧噪の中で彼はただ 夜の夢を見る 茶色にかすむ目をした老人 駅の通路でうずくまる小さな影 けいれんして震える背中に もたれかかってあらゆる闇を眺め 獣くさい鬚に頬寄せて眠り やがて老人が冷たくなった後 世界の真理を彼は知る それを彼は語ることがなく 横たわる自分の身体だけを感じ 夜から夜へ時間は流れ そして、その時は訪れる 西口広場ロータリー横の柱 コンクリの冷たい感触だけの夢から 彼はゆっくりと浮かび上がる 誰かが近づいている 分身がすぐそこまで来ている 彼はかつてしたことのないことを 生まれてこのかた知らないことを 目やにで重いまぶたを 開く 夕暮れを見る 湾曲する道路の間の紫の空 ベールとなって輝く雲 世界を包む光を はじめて彼は見る その瞬間、 2001年11月5日、私に起きたのは、そういうことだ。 あれから毎日、私は、彼を探し求めている。 しかし、彼を近くに感じたことは、あれきりない。 本物の私は、また、夜の旅に出てしまったのだ。 36-38 名前:夜の子供の歌[sage] 投稿日:2006/01/21(土) 02 27 46 ID ihCH12mf 【コメント】 68 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 56 09 ID BGhxVW29 36-38 このような体験は実際にあるのでとても共感できた。 ただし出来れば0.5秒が永遠に感じられる描写をどこかに入れて欲しかった。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 36-38 夜を直喩として読むと、なぜ、その瞬間になって夕暮れが訪れるの か、混乱するね。丁寧に書かれています。 77 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 18 23 ID 756ci8c0 36-38 夜の子供の歌 力作。本当の自分との一瞬の邂逅。 お題的には、まあ、やっぱし不幸なんじゃないかと思うんで加点からははずします。 この子供のストーリーが圧巻で、うまい。多分自我の投影図じゃないかと思うけど、 3、4,5連の夜を彷徨う姿が非常に詩的。劇的な語り口もこの主題にあってる。 光を生まれてはじめてみる彼のシーンを作ることで詩が引き締まり、読み手にも一種のカタルシスが起こります。 全体を彼を探す自分という冒頭と最終の連で包むことで詩を2重構造にしたて、同時に彷徨う自我(夜の自我)と 社会的自己(昼の自我)の対比を明示化している。凝ってます。ちょと気になったのはその社会的自己の記述部分で、 なんとなくわざとらしさみたいなもんが漂う。ありきたりな語句を使いすぎてるっていうのかな?この部分はあんまし考えて 書いてないような気がする。 (題が違ってたら、2点いれてると思う) 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 36-38:夜の子供の歌:ID ihCH12mf氏 幸せがテーマでコレか、知るかよタコ 踏み切りって小田急線の?興味無し。散れ 84 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 22 50 56 ID ce6nmM+g 36-38:夜の子供の歌:ID ihCH12mf氏 魅力的な着想だと思うけど、表現が物足りなくて生かしきれていない。 安心してカタルシスへ向かうために明確なきっかけが欲しい。 447 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/27(金) 01 00 29 ID xfFPKkRd どーも。「夜の子供の歌」書きました。 今回は構成にまるきり失敗したというか 自分の書きたいものをむりやりお題に当てはめようとした形跡を しっかり審査員諸氏に見抜かれてしまいました…。勉強になりました。 寸評を寄せて下さったみなさんに感謝。 議論百出、ドタバタしてるなかで、しっかり評価をしてくださった方々を あらためて尊敬します。こういう方々がほんとうに偉い人たちなんだと思いました。 やっぱりそれぞれ力がこもった作品があって、評があって 点が競る楽しみがある。なんだかんだいって梁山泊はいいですね。 【得点】 2点 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q:2点 ■▲▼ 幸子 幸子お前は元気にしてるか 風邪などひいて寝込んではいないか 東京の街にはもう慣れたか 人ごみの中で自分を見失い泣いてはいないか 父さんよくは知らないけども 良い人も悪い人もいるのか都会には 空は見えるのか 星は見えるのか 父さんや母さんが見上げるのと同じ 幸子お前は母さんに似て 澄んだ目をしている 強い心を持っている 今でも笑うとえくぼが出来て 母さんと同じそよ風のにおいがするか 小さい頃の幸子お前は 春は小鳥のように歌い 夏はオレンジのように輝き 秋は紅葉のように彩られ 冬は雪のように舞っていた 今も幸子お前に同じように季節が巡ってくるか 父さんも母さんも 少し年はとったが元気にしてる 幸子お前が植えた木にはちゃんと水をやってる この春には父さんの背丈を越えそうだ そのうち手も届かなくなるだろう もしも幸子お前に恋人が出来たなら 必ず家に連れて来い 酒の飲めない奴は駄目だ 礼儀を知らない奴も駄目だ 男らしくない奴は駄目だ 何より親を大切にしない奴は駄目だ 友人を大切にしない奴は駄目だ 説教を黙って聞けない奴は駄目だ でもいつかは必ず連れて来い 幸子お前が生まれてから今日まで 父さんはずっと幸せだった 幸子お前の名前は たくさんの人に幸せを与えられるように そう生きて欲しいと願いを込めたんだ それがお前にとっても幸せだから 39-40 名前:幸子[] 投稿日:2006/01/21(土) 14 06 44 ID UlZ/3k/P 【コメント】 68 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 56 09 ID BGhxVW29 39-40 さだまさしの「案山子」とばんばひろふみの「SACHIKO」を混ぜたような内容である。 芦屋雁之助の「娘よ」の要素も入っているところが王道。 71 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 55 17 ID SLqb/uUU 39-40 ぼくには6歳の娘がいます。その気持ちで読んだけど…少し美化し すぎの面があるね。歌詞みたいな感じで巧くまとめています。 78 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 19 24 ID 756ci8c0 39-40 幸子 なんか、詩板でこういう詩ってあんまし見ないので、物凄く新鮮だった。 オーソドックスなテーマに真正面からとりくんだ姿勢がすごく好感が持てます。 だけど、正直刺激的な言葉に慣れすぎてしまった身には、なんとなく物足りない。 そう思う自分をしばし反省しちゃった作品でした。 さだまさしの 亭主関白とか思い出したなあ。あ、そうだ亭主関白と比較して考えると、もう少しユーモアが欲しい。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 39-40:幸子:ID UlZ/3k/P氏 2連の最後はミス?そよ風のにおいって……。どっか見た事あるような。仕方ないから幸せ度で1点 84 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 22 50 56 ID ce6nmM+g 39-40:幸子:ID UlZ/3k/P氏 これは読者、じゃなく作者を選ぶ作品。感動的な作者によって書かれた場合、成立するような。 ワイドショーの、苦労続きの人生を振り返った後に素人が歌うのど自慢コーナーみたいな。 とはいえ、構成力があるし変なひねりもないので、面白く読みました。 【得点】 3点 ◆UnderDv67M:2点 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q:1点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/375.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ intersect -夏 太陽はどこまでも沈みようがないので 椅子と同化して溶けていきそうな 右足のつま先の前にレールを跨いだカメラ 回る車輪と一緒に垣根を飛び越えていく犬を追う 信号のある十字路はいつでも遮られた視界の外で 彼ら二人が仲良くボールを持って駆け寄ってくる 窓の内側の視線は時々どこも見ていないようで かごの中ではねるノートが光を跳ね返している 足元は少しだけゆらめいた空気の中で アスファルトは四方八方に存在証明を振りまく 眠らない昼も朝も夜もその次の角を曲がっては 踏み出した次の秒でトラップばかりのステージが始まっている てんでばらばらな動きをしている人形たち 彼らの声とよく似た色のついた行進をしている 向こうの塀から次々と現れては次の塀の前で消えて 種々のボールだけ残していくので 躊躇して足を置いていく慎重なスクーター 自転車の形をして割り込んだ電気信号も次の赤で止まる 気温の下がらない地面から上空までのスケールの中で 手旗信号を再開した地点からもう一度始める 全ての循環を気にしないで列は動きを制限していく 多かれ少なかれ友人たちはみな右から左へ 時間は気にしないで分針だけ気にして 上から下へあくびの中で数えられる ここが少し下がった視線の高さで 椅子に同化した右手が不規則に動いて 眠らない昼も朝も夜もその次の角を曲がっては 踏み出した次の秒でカウントが増えるステージが始まっている 太陽はどこまでも沈みようがないので 椅子と同化して溶けていきそうな 消えていきそうな 705 名前:intersect -夏- 1/2[sage] 投稿日:04/08/25 19 37 ID SOwFIKfA 706 名前:intersect -夏- 2/2[sage] 投稿日:04/08/25 19 37 ID SOwFIKfA 【コメント】 714 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/26 22 43 ID IhY11U/8 705-706 《お題》サビにちょっと使われてるだけ。交差はあんまり感じない。 《作品》夏の逃げ水みたいにぼんやりとしている。 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 705-706 なんか理屈っぽ。 751 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/29 23 37 ID hxn8DkBT 1点 705-706『intersect -夏』 夏の陽射しでカゲロウだか蜃気楼だか、そんな ぼんやりとした世界でのくさぐさの交流(というか交差)はよく書けていると 思う。ただ、表現をぼかしすぎて、言いたいことまでぼやけてしまってます。 あと、交差にややこだわりすぎかなあ。そのためにちょっと単調な印象でした。 758 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/31 14 54 ID +uqkxwpK 705 intersect -夏- 省略、意味の侵犯を駆使し詩行の中を揺らめく不定形の風景たち。 デッサンを破った色彩の運動。氾濫する言葉の水彩画。 滲みあう色彩は遠目には整調されたもう一つの遠景を浮かび上がらせる。 僕にはこの詩はそんなあり方を目指しているように思えた。 係ってゆく対象を曖昧に置いた言葉の連なりは視線を横滑りさせ結像を容易に許さない。 さらに言葉は互いに意味を変形し合う。色彩の侵犯により解体された形態の海。 読者の錯乱した視野のなかで色彩は気ままな自己主張に耽る。 写実の意図からはぐれた言葉の主張とは、己の美しい響きやイメージに陶酔する事であり、 他の語と融け合い言葉としてしか有り得ないもう一つの世界を創造することだ。 破壊された風景のノイズの中で、 いかにして風景を構成していた言葉は自己を保存しうるのか。 叙景によって叙景を破壊するという言葉の自傷行為は言葉の自殺になりかねない。 自らもデッサンと共に流れてしまってはそこに残るのはただ色彩の混沌だけだ。 混沌に抗うのは言葉の自己主張=新たな像の結節というもう一つの秩序だが この作品ではノイズの方に気が取られる。 しかしそれ以上に破壊と保存、再結節の深度、配し方に不要な曖昧さがないか。 深度の多様性、そして所々保存されている文脈、その配列に意図の存在を感じられない。 だから不要な茫昧が生じる。 もちろん水彩画的曖昧さが欲しいのは分るが、絵として曖昧になってしまっている。 退屈と紙一重の安定した連構成の額縁は、絵の具の氾濫を区切る道具なのだろうが、 額縁だけでは水彩は容易に定着しない。ただ、最初から意味に立ち入らず 遠目に単語の姿を眺める分には単語の美しい輝きを感じられて快い。 茫洋とした遠景に鮮烈に浮かび上がる点景という意味ではこの作品は成功しているが、 点景がもう一つの不思議な遠景になるにはもう一段深い構造の意識が必要だと思う。 759 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/31 14 56 ID +uqkxwpK 3点 705 「intersect -夏-」 文字としてしか存在しない美しい風景。 ■▲▼ 僕の世界 パパはお酒を飲んで ママはそんなパパをなじる 大きい声が響く中で 僕は部屋の角で体育座りをしている 毎晩の景色 平手と悲鳴と飛び散ったおつまみ 割れたグラスを 手を切らないようにかき集める 大好きなパパとママ そこにいるのは違う人たち 僕は耳をふさぐ 僕は目を閉じる 僕は口を閉ざす 部屋の角で体育座りで 大好きなパパとママが いつもにこにこしている世界 部屋の角の小さな僕の脳裏にしか 優しいパパとママがいない 708 名前:「僕の世界」[sage] 投稿日:04/08/25 20 03 ID xPWtRD8E 【コメント】 714 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/26 22 43 ID IhY11U/8 708 《お題》スミに性質が生まれている。 《作品》淡々とした描写がかえって悲しみを伝えている。 教科書通りによく書けました、それだけにつまらない。 「スミにいる僕」よりも「僕のいるスミ」をもっと強調したほうが よかったかなという気がするようなしないような。 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 708 わかりやすいけどそれだけ? というような気は する。 749 名前:園川@代行お願いしてます[sage] 投稿日:04/08/29 22 37 ID yKV+nk8I 708 「僕の世界」 例えばこの作中の子供が実体験を書いたとして (そのような構造の作品だが)こんな作品になるか。 本当に苦しんでいる子供がこんな風に書くか。 これが作者の実体験だと仮定しても、 こういう工夫のない書き方ではなにも伝わってこない。 実体験を書くという行為自体に作家にとってのドラマはあるだろうが、 それが作品の表現として現れてこないと読者にはなんの感興も湧かない。 ただ実際は切実な経験の記述というのは工夫の意識なんてなくても 自ずと生々しさは伝わるという気はするが。 伝わらなければ本当は切実ではなかったということだ。 なんにせよ甘いのである。 764 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [sage] 投稿日:04/08/31 23 19 ID TX1uUbue 708 僕の世界 1点 自分にも似たような経験がある。 夫婦喧嘩ってのは嫌なもんだ。軽いトラウマだ。 668 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sageておきましょう] 投稿日:04/09/03(金) 23 03 ID 5nSmtgHc ねむいさんちゃんぷおめでとです Canopusさん準チャンプおめでとです 今回はすごくにぎやかで、すごく面白かったですね 批評していただいた方が多くて参考になりました 私は「僕の世界」を書いたのですが 自分に足りない点など指摘していただけましたし また違う人への批評を読むことで自分の目の不足した部分なんかが ちょっとだけでもわかった気がします 自分で投稿すること、人の作品を批評すること、自分が批評されること 全部体験できるなんて、勉強になるなぁ梁山泊は。 点を下さったSoftさんむこうの317さんありがとうございました。 【得点】 3点 むこうの317 ◆317..n/Ke6:2点 soft ◆ZYsoftMCT2:1点 ■▲▼ 王の手 歩兵が撥ね飛ばされる音を合図に 敵陣が突っ込む こちらの準備はもう少し もう少しだ 一手ずつ 一手ずつ 彼らが動く度 音がする ドクン ドクン 必死になって機能している 味方は消え 敵は数多 徹底的な状況に神を思うも 意味は無いと知りただ偶像に想像のストレートを叩きつける もう少し もう少しだ この勝負逃げ切るか この勝負追い詰めるか 知っているのは風船の中の水だけで 破裂した真実は結果に染まる さぁ勝負の曲がり角 決戦はこの角で決める さぁ命の曲がり角 俺を守る為に生まれた角 俺が手を伸ばせば 彼は全力で戦うだろう 710 名前:王の手[] 投稿日:04/08/25 22 13 ID 2GRkfXgo 【コメント】 714 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/26 22 43 ID IhY11U/8 710 《お題》飛車でもいい。 《作品》将棋の角は来ると思った。 しかし期待を裏切らず、そのまんまじゃ、つまらん! 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 710 巧いような気はする。 749 名前:園川@代行お願いしてます[sage] 投稿日:04/08/29 22 37 ID yKV+nk8I 710 王の手 隠喩や音韻の使い方が中途半端。 スペクタクルとしても面白くない。 ■▲▼ 交差点 誰もがここを通ってきた 人生の交差点 この角をどっちへ曲がろうか それは僕次第 どっちに曲がろうとも 必ず最後は終わりが来る ここは絶対に間違いが許されない 間違えて曲がったらその先は崖です 車ごと奈落の底に落ちます 712 名前:交差点[] 投稿日:04/08/26 07 39 ID 5ZkzQstV 【コメント】 714 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/26 22 43 ID IhY11U/8 712 《お題》カド。 《作品》1連目読んですっとばそうかと思ったけど、 2連目が結構おもしろい。どっちにしろ終わるんだけど、 間違ったら即落ちちゃうのね。シュールだぁ。 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 712 車に乗れていいなあと思った。私はいまだに自転 車がせいぜいです。でも自転車にも乗れない人もいるし なあ。 747 名前:わに ◆Wani6uvhK. [age] 投稿日:04/08/29 20 17 ID vXLaPzmF 712 :交差点 すごい深いものを感じる・・・ 「必ず最後は終わりが来る」 「ここは絶対に間違いが許されない」 重要な人生の曲がり角。一番お題にぴったりハマる詩だと 私には感じられました。「1点」差し上げます 749 名前:園川@代行お願いしてます[sage] 投稿日:04/08/29 22 37 ID yKV+nk8I 712 人生訓話をずらすこと。 それだけなのだがそれがそんなに面白いことだろうか。 ただ、ラスト2行で多少は読み手の心を開く。 753 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/30 00 47 ID 83CKc0r6 712「交差点」1点。ラストのちょっとした意外性に。 761 名前:ななほし#[] 投稿日:04/08/31 21 44 ID FLQ1FYtx 1点 712 :交差点 :04/08/26 07 39 ID 5ZkzQstV アイデアだけ、……もっと搾り出せぇ~ 664 名前:てるあき ◆DDfwggPC.. [] 投稿日:04/09/01(水) 11 03 ID 0WlgRUuc 結果集計しました 今回は交差点を書きました 3点もありがとうございます 【得点】 3点 わに ◆Wani6uvhK.:1点 イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2:1点 ななほし:1点 ■▲▼ 赤い角 終わらない夜の中を一人の少年が歩いていく 顔につけた 角の生えた仮面 自分の顔を隠したつもり 自分を自分の身を守るつもり 声をかける人 優しく触れる人 みんな その角の生えた仮面で 突き刺していった 返り血 仮面に何度も 世界は赤黒い 「目が見えない 何も見えない」って叫んでた 不安と疑心の独り歩き 終わらない夜などないんだと少年は気付けない 顔につけた 角の生えた仮面 君は何を守っていたの 君は何を得たというの 自分自身?それは勘違いだ 今日も少年は歩いていく もしその角が折れたらどうするつもりなの 誰もいない所へ逃げていくの? 今だって逃げてるのに 715 名前:赤い角[sage] 投稿日:04/08/27 16 44 ID ZeCHONhE 【コメント】 718 名前:イタチ小僧見参! ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/27 23 49 ID ZaoQLtKC 715 《お題》角の生えた仮面かぁ。なんか凄絶なもんが見えたな。 《作品》ストーリーと寓意性についてのみ見るとおもしろいものがある。 語りかけの口調も相手を「少年」とすることによって、エラソーさが軽減されるね。 ことばについては意味の奴隷。まぁ、そういう詩なんだからいいけど。 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 715 いいじゃないですか逃げられるうちは。 753 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/30 00 47 ID 83CKc0r6 715「赤い角」1点。傷つきやすいので傷つけられない少年を遠くから傷つける。 754 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/30 01 15 ID IvCT3DvX 715 赤い角 抱えられた問題の底浅さと表現のインフレーションの齟齬。 レトリックとしてしか存在しえないこの通り魔は、 現実に起きる惨劇に何を思う。 自己防衛としての暴力というのは分るのだ、 だがこれも 708と同じで甘すぎるのである。 【得点】 1点 イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2:1点 ■▲▼ 能書き バカヤロウと怒鳴られて 使えねえなと罵られて 自分のことすら信じられなくなる 何をやってもうまくいかず 必要とされる場所がわからない それでも生きることが好きで なり振りかまわず組織にしがみつく もう傷をつけるところすら見つからない 擦り切れ悲しい様を晒す 痛みにすら鈍感になっていた 机の角に頭ぶつけて死んじまえ 世知辛い世の中を生き抜くよりは簡単だろう 呟くあなたはアメリカ大統領と同じだ 僕は未来をを手に入れるため 極限まで感情を押し殺す 捻じ曲げられた固定概念 原理主義と何ら変わらない 信じた思想を守るため 若者が疑問を持たず銃を乱射する 権力は悪と決め付け楯突く 気付くとアルカイダと同じだった それでも生きることが好きで 守るべきものがあるから 傷つけあう 巨人軍が好きで 野球選手が夢だった あの頃の自分に戻りたい 717 名前:能書き[sage] 投稿日:04/08/27 18 11 ID 0Xjph1Dk 【コメント】 718 名前:イタチ小僧見参! ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/27 23 49 ID ZaoQLtKC 717 《お題》カドが立つ、のカド。そのまんま。 《作品》特に3連目、硬い抽象的な言葉がそのまんまポンと使われてる。 これは言葉の意味に依存した自動的な表現ってやつですか? テーマに関してはノスタルジー。もう戻れないんだから前を見ろと、なんか。 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 717 居酒屋な気分。 750 名前:園川@代行お願いしてます[sage] 投稿日:04/08/29 22 40 ID yKV+nk8I 717 能書き >それでも生きることが好きで >なり振りかまわず組織にしがみつく どうもよく分からない感覚だ。 生存することが好きで=死にたくなて、ということなら分るが。 それはそれとして、4連目の受け取り方でこの詩が決まる。 アメリカ大統領やアルカイダから抽象される否定的な要素を 自分自身にも見ているのか。それは「守るべきものがあるから傷つけあう」 という言葉で肯定され得るものなのか。 それとも自己の正当化の為に戦争や紛争を持ち出したのか。 だとすれば幼稚な世界観だと言えないか。 能書きというタイトルがそれを自嘲しているのか。よく分からない。 761 名前:ななほし#[] 投稿日:04/08/31 21 44 ID FLQ1FYtx 1点 717 :能書き :04/08/27 18 11 ID 0Xjph1Dk これも角かなぁ? 【得点】 1点 ななほし:1点 ■▲▼ 角部屋 ほら、そこに見える茶色いマンションの エレベータを降りて左に曲がって ベージュ色のドアを4つやりすごしたら 見えてくる301号室 そこが俺の住み家 誰もが羨む角部屋さ 一緒に暮らしている人はいないさ 夕飯はいつも外食かホカ弁さ むさくるしい男がひとりで住まう ゴミと洗濯物で埋め尽くされたこの部屋だけど 南と東に面した 誰もが羨む角部屋さ ベランダは当然広いし、日当たりも良好 でも東側のベランダから見えるのはラブホテルで 南側のベランダから見えるのは共同墓地だ 生と死、いや、性と死か… なかなか面白い対比じゃないか? 墓石の前で涙を流す若い男と女を見て “きっとあいつらも隣のラブホ使ったことあるんだろうなぁ だってこの辺にあるラブホってここだけだし…” 暇な日ベランダに出てぼんやりとこんなことを考えてる 俺って変な奴かな? そうそう、変と言えばさ 一週間前に隣の302号室に住んでる奴がさ 屋上から墓地に向かってダイブしやがったんだ 何考えてるんだろうなぁ 本当に変な奴だったんだよ 引越しの挨拶以来一度も顔合わせてないけど そいつは仕事もしてなかったみたいだし いつもエアコンの室外機は回りっぱなし ほら、隣のベランダだから聞こえるんだよ 誰かが訪ねてきたところも見たことないし とにかくずっと部屋にいるみたいでさ 今流行のひきこもりってやつ? 俺、自分が幸せだなんて全然思わないけど 奴に比べればいくらかマシなのかもなーなんて 不毛な考えなんだけど そんなことを思うんだよね やっぱり俺も変な奴かな? 将来の夢や希望はないけれど 仕事はとりあえずはあるし 親友かはわからないけど ダチっぽいのは何人もいるし もう何年も彼女はいないけど 昔は隣に見えるホテルだって何回も使ってたんだ いや、それより何より今だって 誰もが羨む角部屋暮らしだぜ? あれ? 俺、何かあまり奴と変わらない気がしてきちゃったな… 違うと思うんだけどな… そう、違うよな 何と言っても 角部屋暮らしだし、さ 「そんな奴は世界中にごまんといるんだよ!」 何て野暮なツッコミはやめてくれよ? わかってるから。 721 名前:角部屋(1/2)[sage] 投稿日:04/08/28 01 29 ID ufxxPjwT 722 名前:角部屋(2/2)[sage] 投稿日:04/08/28 01 30 ID ufxxPjwT 【コメント】 733 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/08/28 22 15 ID KJxgXSnP 721-722 あるがままを認めつつ。 740 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/29 00 13 ID 3nWpKxBu 721-722 《お題》角部屋。 《作品》小説になさい。 747 名前:わに ◆Wani6uvhK. [age] 投稿日:04/08/29 20 17 ID vXLaPzmF 721-722 :角部屋 3連目が面白い。角部屋の二つのベランダからそれぞれみえる生と死 こんな発想は凡人には思いつきません。 そして私のかなり好みです。「2点」受け取ってください 750 名前:園川@代行お願いしてます[sage] 投稿日:04/08/29 22 40 ID yKV+nk8I 721-722 角部屋 連の構成が展開に貢献している。 ただ隣の住人の描写に移行してからそれまで展開されてた 生(性)と死の風景がほったかされ、 最終連では自分と自殺した隣人との対比のみに収束するので 前半が詩全体に貢献しない。 現代的な、なんとなくの生の不安をなんとなく語り、 その奥に潜むものとの対決もなんとなくのままやりすごす。 694の作品と同じスタンスをきちんと描いてる。 身の回りの風物の描写に使用される言葉と語り口のバランスが良く 口語調に必然性がある。 ただ締めの2連の無理で安易なまとのせいで全体が壊れるのが残念。 761 名前:ななほし#[] 投稿日:04/08/31 21 44 ID FLQ1FYtx 1点 721 :角部屋(1/2) :04/08/28 01 29 ID ufxxPjwT 今回、角というお題だから、うらやまシィ~~と突っ込んでみる 764 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [sage] 投稿日:04/08/31 23 19 ID TX1uUbue 721-722 角部屋 3点 なんだか気に入った。 口調が日常的でありながらとても詩的だと感じた。 770 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [] 投稿日:04/09/01 18 35 ID T7X7LoAR 「角部屋」を書きましたねむいと申します。まさか優勝できるとは…。 本当に嬉しいです。 審査員の皆様ありがとうございましたm(_ _"m)&皆様お疲れ様でした。 次のお題は「夜」でお願いします。 665 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [sage] 投稿日:04/09/01(水) 19 06 ID T7X7LoAR 皆様お疲れ様でした。今回「角部屋」を書きましたねむいです。 皆様お疲れ様でした。 第六十八回大会以来ほぼ毎回投稿して、初のチャンプですわ(苦笑) 審査員の方々の様々なコメント、大変参考になりました。ありがとうございます。 風呂に入っていたら突然三連目が思い浮かびまして、一気に書き上げましたw その勢いが止まってしまった最後の二連は、私自身ちょっと後悔していたり…。 まだまだ穴だらけの作品しか書くことのできない未熟者ですが、 チャンプを取れたことは非常に嬉しいです。 しかも、詩(のようなもの)を書き始めてちょうど1年が経った今日という日に(ノ∀`) これからも頑張りますー。 【得点】 6点 わに ◆Wani6uvhK.:2点 ななほし:1点 soft ◆ZYsoftMCT2:3点 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/939.html
【元ネタ】水滸伝 【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】一丈青扈三娘 【性別】女性 【身長・体重】182cm・64kg 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:D 宝具:C+ 【クラス別スキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣、聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 【固有スキル】 直感:B 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。 戦闘続行:C 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 【宝具】 『嘶く戦場の騎馬(ナイトホース)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:10人 彼女が、生前乗っていた愛馬である無銘の名馬。真名の解放で召喚が可能。 無銘の名馬ではあるが英霊の騎馬に相応しい実力を持っており、時速は新幹線クラス、またダンプカークラスの 馬力を誇る。 『陽炎は沈み月光は昇る(サンオブザムーン)』 ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ1~20 最大補足:60人 彼女の愛剣『日月の双刀』を用いた一撃。 太陽と月を意味する二振りの剣から放たれる扇状の光。 強力な対魔力を持つ者や宝具には効かないが、剣に収められている擬似太陽と月の効力により、 “太陽”の剣は日中、“月”の剣は夜中に効力を増すため、事実上Bランク相当の威力を発揮 出来る。 【weapon】 『日月の双刀』 彼女が愛用していた二振りの曲刀。 それぞれ太陽と月を意味する刀で、刀身には小規模ではあるが“疑似太陽”と“疑似月”が 納められている。 形状は中国伝統の直刀ではなく、中央アジア・北方の遊牧民が好んで用いていた、湾曲を 描いた物。 【解説】 中国の小説『水滸伝』に登場する豪傑集団梁山泊の第五十九位の女傑。 女性ながら鎧を纏い馬にまたがり戦場を駆ける男勝りな人物。 済州にある扈家荘の娘だったが、同盟を結んでいた祝家荘が梁山泊と戦う事となった為、援軍として 参陣、持ち前の剣捌きと套索を用いて梁山泊を苦しめたが、梁山泊の棒術の達人である林沖に捕えられてしまう。 その後、彼女の兄が梁山泊に祝家への同盟を断つ事を理由に協力を求め、祝家は壊滅し扈三娘も助かったが、 些細なすれ違いからの梁山泊内での揉め事が起こり、扈家も壊滅してしまう。 家も家族も失った彼女は、宋江の説得により梁山泊に入る。 その後、梁山泊の好漢の一人である王英と結婚。半ば、強制的な結婚だったが二人の仲はとても良かった らしい。 後に夫婦共に戦死するが、好漢皆が彼女らの死に涙したらしい。
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/145.html
「~~詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 11th edition ~~」の4-40 4 名前:前スレ740[sage] 投稿日:04/04/07 18 26 ID TU+VgKzm 遅れてすみません。お題、「髪」でお願いします。期限は4月15日。 5 名前:サラサラな髪が好き[sage] 投稿日:04/04/08 00 17 ID KqAmS4cf さほど気にならない様な時間の中で らしくない髪をいじる仕草 さっきから続けてる らーめん喰った後からずぅっと なきだした 僕の(ry かさなる二つ みだれる花 がさつな僕のやり方を すきと言ってくれた きっと きっと 言ってくれた 6 名前:黒髪[] 投稿日:04/04/08 16 51 ID QZdoLY+8 『黒髪』 汚らしい犬のように 行き交う孤独と孤独を掻き分けて喘ぐ私 新鮮な空気が欲しい すり抜けて路地裏の静寂(しじま)に立てば 夜はひしめくしずくであり ひとしずくの夜は髪の毛を滑り 先端で結びつく それは気の遠くなる数繰り返され しだいに性急にのびてゆく枝と枝 絡まりあい太る枝から 星を掴み取るために さらに生えてゆく新しい小枝 小枝! はりめぐらされたそれらの間を埋め尽くし 夜空を貪欲に食む葉 葉!! もはや夜はざあざあと私に降りそそぎ 身動きのならない私は ビルの群れに君臨する 黒々とした夜の大樹である そして星明りの中 夜の中心で 私という一本の樹は 絶えることのない嘆息を すがすがしい彼らの吐息を 暁の光がすべてを溶かし去るそのときまで 新鮮に呼吸しつづけるのだ 7 名前:長い髪のすきまに[sage] 投稿日:04/04/08 19 05 ID gTmMCshL そういえば僕はずいぶん昔 君の長い髪のすきまに落ちたのだった 黒い髪と髪のすきまに 深い髪と髪のすきまに そこは頭皮から分泌する皮脂によって保たれた 高温多湿の閉じた狭い空間だった むせるような君の匂いと むせるような髪の匂いと 君の長い髪に手足を縛られている ためらいがちに初めて話しかけた時の君は 君の長い髪に心を縛られている 壊れそうなほど小さな声だったのに そういえば僕はずいぶん昔 君の長い髪のすきまに落ちたのだった 君の匂いが満ちてゆく肺 君の血で編み朽ちてゆく髪 8 名前:朝の祈り(1/2)[sage] 投稿日:04/04/09 01 15 ID siItTYcd ポップアップでトースター おとうさんはブラック わたしは…まだダメ? ハンカチ持った? ほら、口のはし まだついてる 蹴たてて来る朝のよしなしごとにも おかあさん あなたが絶対に欠かさなかった儀式 こっちへおいで ゆたかな髪だね 今日は水玉のぼんぼりにしよう ほどけないよう、きっちりと 編み目が一つ増えるたび誇らしく おとなになった気がした わたしの髪を梳きながら あなたはある日 言いました 本当に好きな人と、一緒になるんだよ 9 名前:朝の祈り(2/2)[sage] 投稿日:04/04/09 01 16 ID siItTYcd 長電話で叱られたつぎの日に あの子とお揃いのショートヘア わが家の儀式は一つ 終わりを告げました やがて わたしの上にさまざまな人がとまり いたずらに髪をなでたりして そうして 通り過ぎてゆきました ささくれて ブラックの苦さに慣れた朝 ある日 あなたはしげしげと目を凝らして言いました あんた、白髪 あなたは 丸くなった背で あの日のように後ろに立って あの日のように髪に触れ 申しわけないほど丁寧に 一本探し出して抜きました ほれ と わたしの前にさしだすその手 ごめんなさい 唇を噛みしめ 顔をあげられない 10 名前:あのこは何も知らない[sage] 投稿日:04/04/09 03 17 ID bN2CMzhJ 神様が天の川を創造していたとき 近くを歩いていた少女の緩やかな髪を 手本にしたというのは 有名な話です 天の川が少女の美しい髪ならば 散見される星たちはエメロンのほのかな香りでしょう 少年は 母と 片思いのあのこによって 女の髪形を知るのです 世界がまだ夜の言葉だった頃 よりどころのない生き方たちが文化をつくっていきました これは現在 クーデロアの街の片隅のごみばこに捨てられた 婦人向け雑誌の造物主はやはり婦人で 購入者もやはり婦人で 捨てたのはその家の執事です 彼女たちはみな 頭から薔薇を生やしたいのではないだろうか というのは頭皮潜入探偵の推理です 夜から夜へと時代がひた走る 綺麗な髪の毛の老婆としての夜が もう朝かと起き上がる時間に 少女はベッドで すやすや寝息 老婆は言う「わたしもわかいころはもっと早寝だったものだ」と 幼少の頃 私はすべり台でなぜかいつも同じ娘のうしろで順番待ちをしていた 今思えばあれは こい だったのかもしれない 11 名前:髪を溶かして[sage] 投稿日:04/04/10 03 11 ID 500g65J+ 朝起きたら、私の美しい髪に いやらしく指が絡みついていたものだから 私もう、今度という今度は憤慨して狂いかけたわ いくら引っ剥がしてやろうとしても 固まって剥がれないものだから 私、これから、髪を溶かします タライ一杯に注がれた薬品を まるで首を傾げたように覗き込んでる 目が虚ろになるのは、寝起きだからかもしれない じわじわ溶け出すのを待たなければいけない 指の皮が溶けだして、あぶくが立ち始める 苦しくてもがいているように見えて、私は可笑しくてたまらなかった この時間は、後悔するには長すぎる 狂喜するには短すぎる だからいい、だから、いい 美しいものたちは、もう全て汚されてしまった だから、さよなら 12 名前:かなしみかみのけ[sage] 投稿日:04/04/10 16 16 ID dfEvPJI9 「おい、姉ちゃんさっき風呂入ったぁ?」 駈ける音 風呂上りのはだし、少し濃く汚れたカーペット 「入ったけど何よ」 髪を撫ぜる風景の 闇に溶ける黒 「髪の毛ちゃんと捨てとけよ」 ガサリ ビニール 美しさの犠牲 「うっさいわねーあんたが捨てればいいんでしょうが」 触れたくもない 私ではない 「自分の髪の毛なんだから自分で処理しろよー」 己の咎は末まで纏う 「捨てて落ちたら皆ゴミじゃない、一々そんなものに所有権とか求めてるんじゃないわよ」 放棄、ゴミ箱へ。 でもゴミ箱からゴミ袋へ移動させないと 「自分から離れたから処理しなくていいわけじゃないだろー。それじゃポイ捨てと同格だぜ」 己の咎はそしてまた咎を増やして 「髪の毛如きでうだうだうだうだ言うんじゃないわよ、ったく女の腐ったみたいな顔して」 女は腐るのか。髪の毛は腐れども 「じゃぁこれで水道管詰まったら姉ちゃんの所為だからな。」 悲しみ 髪の毛 幽かに 欠ける 欠いても 代わる 髪の毛 悲しみ 13 名前:男と秘密と喫茶店[] 投稿日:04/04/11 00 05 ID ufawzoVO デイトが気怠い春の夕暮れ お客ふたりに鐘の音ひとつ いらっしゃいませお煙草は (無言)がふたりを包み 間を埋める煙草の煙 味がわからなくなるじゃない 無駄と知っても百年目 男とふたりで喫茶店 給仕尻目にマルボロの 染み付く黒髪噛むわたし 一足先にあなたの味見 困惑顔の男笑いてまた一興 14 名前:老人の追懐[sage] 投稿日:04/04/11 00 54 ID XsnHnJay 陽だまりの中 佇んで 今は僕の時計の針が午前12時をさすのを待っているだけ 何もかも霞んでいった 白黒の思い出を落としていった けれど今でも覚えている あの海に続く丘をのぼりきった 先に 見えた 見えていた 黒く長い髪の揺れる君が あの頃は目に 入る物が 新鮮でいつも追いかけて 捕まえられないとわかっていなかった 何もかもが大きすぎた 傷ついたってその傷を気にはしなかった あの時僕は声もかけられなかった 振り向いた君の顔が逆光で見えなかった 見えた? 見えていた? 黒く長い髪は風に吹かれていた 捕まえられなかった 手に入れられなかった 触れることも怖がって 得られなかった ただ 今は 陽だまりの中 佇んで 時間を眺めながら目蓋の裏で君の髪に触れることを あぁ 何もかも霞んでいった ただあの黒く長い髪だけは霞む事は無い 15 名前:髪[] 投稿日:04/04/11 01 47 ID +cgdDRfx 毛の一種。人間の頭からうじゃうじゃ生えてくる。伸びる。 人体が死んでも伸び続ける点で爪と似ている。血や神経も通 っていないので、鋭いハサミで切っても痛さを感じない人体 の一部。まれに腐乱した死体のも頭蓋骨に何本かの髪が残る 動物の身を包む毛とは異なり伸び続ける。どの部位から生え た髪もほぼ平等に「成長」する。古来より女性の象徴。歌に もよく詠われた。現代では美容室などそれを整えるためのサ ービス業がある。毛髪産業は安定している。人によって色に 違いがある。生えかたや癖もある。毛穴は無数にあり、抜け ても多くの場合は再びはえてくる。「にょきにょき」という 音はしない。日本の夜。耳を澄ますと1億人の毛が生えてく る音がするかもしれない。不潔にしているとフケが異常にふ きだしたり蝨がわいたりする。うなじを舌で舐められたりな でらりたりするとワギナやペニスが紅潮し濡れることがある 髪を剃りおとすのは一般に恥辱的行為とされる。体の部位の なかでもっとも植物的。生え伸び抜ける。異様に群生した芝 のよう。美しい髪は鑑賞される。鬘やウィッグという人工の 髪を飾りファッションをたのしむ。ミンクのように毛皮など にはされない。頭皮を剥製にして居間に飾ることもない。絨 毯にもてきさない。抜けた髪はお守りなどにされる。和人形 に使われることがある。髪を無理矢理抜くと先端に濁った透 明の無着色の皮脂がつく。すこし湿っている。切り落とされ た髪の塊は箒ではけられる。さわると蕁麻疹がでて痒くなる 髪は人間の鱗のなごりである。養分が必要で十分に与えられ ないと枝毛になる。海草類を食べるとよく成長する。髪自体 は食べられない。燃やすと異臭がする。誰も自分に何本の髪 の毛が生えているのかを知らない。水に浸すとスポンジのよ うに吸い込む。しらぬまに髪はよく伸びる。一人の人間の死 ぬまでに生えた髪の長さを累計すると東京・沖縄間の距離を 容易く越える。髪にガムをからめてしまうとなかなかとれな い。吐謝物をひっかけられるひっかけると耐えられない。髪 は気持悪い。髪は美しい。髪はうごめく。髪は止る。 16 名前:「休日」[sage] 投稿日:04/04/11 17 43 ID u7HUmCT/ 蓋し彼らの目当てはもっぱら 柩に詰められた処女の髪の毛だ 柩に誰が入れられたかなんて 頓と知らないのだから もっとも処女達は 黄昏前に出掛けてしまって そいつも随分前の話で 今となっちゃ「当て」なんて これっぽちも無いのだけれど 墓石はいつも鱗の色に輝いて そいで彼らは満足そうに いつまでも頷いている 烏が鳴いていた 彼らの髪の毛は風に吹かれてさらさら揺れた うたた寝しながら僕ァそれ眺めてた 17 名前:初恋[sage] 投稿日:04/04/11 23 56 ID aGuPKRV5 あの娘が髪を切ったんだ なにかあったのかな 髪を結う仕草が好きだったのに ちょっとがっかり あ、でも 耳に掛ける仕草は変わらないんだ もう掛ける髪は無いのに そうしてむき出しになったあの娘の首が こんなにも細く 白く 柔らかそうだなんて 知らなかった 18 名前:最高の売り物[] 投稿日:04/04/13 23 34 ID IWv/N4Y6 金メダルを質に入れたら20万金がなけれは 流れていく 質屋のおやじも悪気じゃなくて買いたい人を つないでくれた 桜がきれいな夜だった 金メダル飾って使えばウン千万売ってしまえば はした金 桜がきれいな吹雪だった頭が悪いなァ 髪の毛総毛立つ ここで笑えば けっきょく手元にゃ百万円 一山霞んで遠山桜 もれた吐息 売っても桜眺めて桜 力が抜けて 桜見上げた夜 19 名前:四月[] 投稿日:04/04/14 20 50 ID OXytL0ed ずるりと肌を這う 表皮の長くなったもの 油の芳香がかすかに淀み わたしは狂って 自分の裸身を美しいもののように錯覚する 祈りの形のままに腰をまげる虫が わたしの樹皮をかきわける この 長くまつわるもの わたしの白骨をかくせ 何もないようで あらあらしい命に満ちた春のがさやぶのなか 20 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/04/14 20 52 ID 6sgHtDL1 今日で〆切ですよー。投稿は4/14いっぱい(4/15午前0時)です! 21 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/04/14 21 25 ID W4decJRK age 22 名前:香る雨[sage] 投稿日:04/04/14 22 43 ID vsWXe2dE 窓打つ暖かなしずくに 刹那の ゆらぎが煌めいて 流れ落ちる溜息 いつわりにおびえてる 問いかけ 追憶のしもべを惑わす 憂鬱なささやき 雨音 四季の風に吹かれて 目の眩む姿をさらした 緑の谷に絡んだ 去年の枯れ色 忘れぬ 23 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/04/14 23 31 ID m4bB3z88 髪を切りに行こう。 ボーイッシュにはもう出来ないけれど。 時々男の子と間違えられた。 男勝りという言葉は私のためにあったようなものだ。 今の私からでは想像出来ないと思う。 「お高く留まったもので。」 明日、髪を切りに行こう。 24 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [] 投稿日:04/04/14 23 56 ID RIIXEHyd あともう少しで締め切りですよage 25 名前:ななほし ◆79/r/SDbu6 [] 投稿日:04/04/16 12 00 ID IwxQ1Qjc 現在、採点期間 〆きりは? 18日一杯?? (19日午前零時だよね!) 26 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/04/16 12 02 ID IwxQ1Qjc よくひねりの効いた力作揃いで、思いきって値切って採点~ 2点 12 :かなしみかみのけ :04/04/10 16 16 ID dfEvPJI9 引っかかった髪の毛の悲しさは、家族のほのぼのあったかさ? テーマに読み取れる 1点 5 :サラサラな髪が好き :04/04/08 00 17 ID KqAmS4cf なんか感じさせる詩の言葉が読み手のなかで動き出すのかなぁ 1点 6 :黒髪 :04/04/08 16 51 ID QZdoLY+8 汚らしい犬と言うのはかわいそうか? 立体感ある。 1点 7 :長い髪のすきまに :04/04/08 19 05 ID gTmMCshL 面白い、落ちたのだった。……で詩の中に落ち込んだ。 1点 8 :朝の祈り(1/2) :04/04/09 01 15 ID siItTYcd 前半の半分で筆を置くのもありかなァ……どうだろうほかの読者の意見は? 鏡の前で自己・時間・自尊心を見るような、ちょっと平板だがスナップショット? 1点 11 :髪を溶かして :04/04/10 03 11 ID 500g65J+ 難解だが緊張感が引きつけて読み通してしまった。 1点 15 :髪 :04/04/11 01 47 ID +cgdDRfx 辞典みたいな面白さ。ちょっと不気味でゾクゾク? 1点 16 :「休日」 :04/04/11 17 43 ID u7HUmCT/ 詩の体裁はきっちりしているなぁ……で何がいいたいのか? 1点 17 :初恋 :04/04/11 23 56 ID aGuPKRV5 彼女の白いうなじのスナップショット? 1点 19 :四月 :04/04/14 20 50 ID OXytL0ed なんかよくわかる。本質を失った女性の象徴か? 27 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [sage] 投稿日:04/04/16 17 04 ID ETSX4qoe 2点 12 風呂あがりの姉弟の会話という日常的な場面。 姉の髪の毛は何を比喩していたんだろう。 考えても考えてもわからなかった。 とても深い詩のような気がしてならない。 雑談・議論・感想スレでネタばらし禿しくキボン 2点 7 エロイ エロイよ~。全体的に今回のはエロイ詩が沢山ある気がするw こういうの好きですね。 1点 10 神話のような少し神秘的な雰囲気。 28 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:04/04/16 19 43 ID zX+yV/3N たまには採点に参加してみよう。ここ2,3開催分書いてないしね。 あとで理由が思いついたら寸評してみたいけどとりあえず気になった作品。 17 23 各1点 で、今思いついたので寸評。 上の方 上のレスにもある通り、スナップショットを心情に絡ませつつ素直に描いて いて、すこし気持ちがいいと思った。 下の方 いろんな妄想が膨らむと思うけど、失恋の詩だと思えば一番素直に解釈でき る。もしくはかって男勝りだったはずの自身がいつしか女に変質していて、ふとした きっかけでそれを自嘲してみるといった詩とも読める。これつながりで、いつのまに かおしゃれをするようになった自分を笑っているのだとすればちょっと深いかも。 そんな感じですかね。 29 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [] 投稿日:04/04/16 23 54 ID phnDmj7y 審査期間age 30 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/04/17 01 26 ID mTi5DAV/ 「東京足立区綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人」 我が国史上最も凶悪かつ残酷な事件 1989年、バイト帰りの女子高生が襲われ41日間監禁され50人ぐらいに強姦、朝から晩まで暴力と陵辱。 (主犯格は不良グループ5,6人)容赦無いリンチで、天井にも血が飛び散ってた。犯人らは後に何回殴ったかわからないと言っている 極寒の真冬に裸でベランダに出され、膣に直径3㌢の鉄の棒を何度も強引に突っこみ、 性器や尻穴を破壊。膣をタバコの灰皿代わりに。膣にライターを入れられ、点火し、火あぶり 鉄アレイを顔面や身体に投げ落とされ、顔に熱いろうそくをたらされ、陰毛を剃り、ライターで手足を焼き全身にオイルをかけ点火し火だるまに、 肛門に瓶を挿入、蹴る、無理やり立たせ、二人で左右から肩や顔に回し蹴りを数十発、 大量の精液、尿、牛乳、酒等を強引に飲まされ。シンナーを吸わされ、父親は死んだと惑わし 鉄球付き鉄棒で顔面や身体を数十回殴打、手拳での殴打、痙攣、硬直、口鼻等から多量の出血してもさらに殴打、火あぶり 女の子の悲鳴(絶叫)はとても人間とは思えぬものだった。 このことを知ってた人は計100人以上いるが誰も通報しない。そして最後の日は2時間にも及ぶリンチ後絶命した。 死体遺体は血だらけ、髪の毛はほとんど残っておらず、顔面は陥没、変形がひどく 頬は鼻の高さまで腫れており目の位置がわからないほど、全身や手足は多数のヤケド、膿み、殴打による損傷の跡 性器はヤケド、損傷等がひどい状態、陰部には飲料水瓶2本、入っていた。 被害者は殺害される前あまりの暴行に耐えかね、助けてではなく、殺して!と哀願した。 以下の内容は「全く」誇張されておらず、今から約16年前実際におきた事件です。 現在でも2ちゃんねる内(少年犯罪版、マスコミ版他)や各メディア、雑誌、書籍、ネット、テレビ等 この事件を風化させまいと大激論をかわされ、大きな話題と関心を集めています。 みなさんもこの他人事ではない事件を見つめ直してはいかがでしょうか。 ちなみに犯人は主犯以外全員出所している http //profiler.hoops.ne.jp/concrete.htm http //www.starblvd.com/aoiryuyu/josikouseikankin.htm 31 名前:ななほし[] 投稿日:04/04/18 02 17 ID jbZcRp0c 本日 〆きり まえ上げ~ 採点、参加して!! 国語の先生の気分かな? 32 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/04/18 03 12 ID 01JR1sl4 30 加害者の心理状態として、被害者のことが人間として認識できなくなった 転換点というのがあるはずです。 その事件については詳しくないですが……。 おやすみなさい。 33 名前:採点期間最終日![] 投稿日:04/04/18 09 42 ID v0OZzR04 テーマは「髪」。採点期間は本日一杯(4/18 24時まで)です。 >5 サラサラな髪が好き >6 黒髪 >7 長い髪のすきまに >8-9 朝の祈り >10 あのこは何も知らない >11 髪を溶かして >12 かなしみかみのけ >13 男と秘密と喫茶店 >14 老人の追懐 >15 髪 >16 「休日」 >17 初恋 >18 最高の売り物 >19 四月 >22 香る雨 >23 名前はいらない (※) ※無題? 以上16作品。今更ながらまとめてみました。 審査員の皆さんヨロシクお願いします。 34 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/04/18 20 55 ID ZMWRR8tj http //mcbattle-2ch.hp.infoseek.co.jp/ ここのやつ 35 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:04/04/18 22 01 ID WWMP0Ixr 今回で審査はたぶんお休み。 ネット環境が整い次第、またお会いしましょう~。 10に2点。 前半のささやきが魅力的だったね。後半、脱線したように見えるのは、一本調 子の独白に終始してしまったためかも。 16に1点。 コメントがむつかしいよね。というのも、柩や髪や彼らが何を指すのかボヤッ としているためなんだけど。「牧歌的な死、死をみている彼ら、彼らをみてい る自分」ていう二重構造がよかったかな。 今回は、以上。んじゃ、ばいちゃ! 36 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [] 投稿日:04/04/18 22 42 ID piT0jA4Y あと1時間ちょいで〆切age 37 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [] 投稿日:04/04/19 00 16 ID w6mjRFoc 12 4 ←チャンプ 5 1 6 1 7 2 8 1 10 3 ←準チャンプ これであってる? 11 1 15 1 16 2 17 2 19 1 23 1 38 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/04/19 00 46 ID 8CiiJaRz チャンプあってます! 準チャンプはお二人ではない?? チャンプ 4点 12 :かなしみかみのけ : 準チャンプ 3点 7 :長い髪のすきまに : 10 あのこは何も知らない: 確認、御願いします~ 39 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/04/19 00 53 ID 8CiiJaRz ちゃぷは確定だと思うので、 12 の作者さま、お題と次の〆きりの宣言を~ コンゴラチュレーショーーン!! 40 名前:柳橋 ◆nldbVy4wII [sage] 投稿日:04/04/19 00 59 ID JcuZ1Oni お題は「海岸」 〆切は4/24 って事でよろしく。 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/222.html
「~~詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 10th edition ~~」の495-564 495 名前:ヤマネコ ◆1CoTV650go [sage] 投稿日:04/02/21(土) 00 33 ID 9MMpN2/C 審査、批評ありがとうございました。 日常百景を書きましたヤマネコでした。 チャンプをいただきながらも、正直自分の拙さを痛感しておりやす。 では、次のお題です。 「詩人」 でどうでしょう。直球ですが、今迄なかったようなので。 では、よろしくおねがいしやーす 496 名前:ヤマネコ ◆1CoTV650go [sage] 投稿日:04/02/21(土) 00 39 ID 9MMpN2/C あ、締め切りは2/28いっぱいでいかがでしょうか。 497 名前:北 ◆tr.t4dJfuU [e] 投稿日:04/02/21(土) 03 13 ID FY1c+XOk 小さな死の眠る 盃の底からおまえに 接吻したい グラスの中 螺旋階段を伝ひ 眩暈に墜落 魂の淵から おまえの黒髪 薫る辺り 葡萄酒のように 静寂と横たわりたい 赤い血こそ 利己主義の砦 脈打つ心臓の喚き声が おまえの鋭い乳を愛撫する 俺の恐怖がおまえを 征服するまえに おまえは俺を飲み干してしまえ 498 名前:「詩人」 [] 投稿日:04/02/21(土) 03 23 ID c5kcSXWk 夜眠りながらみる夢は 人間を世界の淵に立たせる 世界は一枚の皿のようであり 言葉がどぼどぼと注がれて 世界の淵へ滝のように落ちていく 詩人は 世界の中心から押し流されて 世界の淵をぐるぐると歩いている 静かにおちていく無数のビー玉のような言葉たちに 黄昏を感じながら 世界の淵を歩きつづける やみくもに悲しんだりしない 詩人は孤独だけれど 決して泣いたりはしない 彼はただ、薄暗い世界の淵を歩きつづける 瞬間、瞬間、葬り去られていく言葉たちに ただ沈黙するだけである 彼が言葉の死を嘆いたところで 世界は無慈悲であることを彼は知っているのだ 無意味であることを知っている 彼は歩きつづける 時折、腰をかがめて 世界の奈落へ落ちていく言葉の流れから 生きるために必要なぶんだけの言葉を手で掬いあげ てのひらでキラキラと光る言葉をいつくしみ もはや砂漠の魂を ほんのすこしだけ湿らせるのだ 499 名前:絶滅危惧種 [sage] 投稿日:04/02/21(土) 20 03 ID d1c0DQ10 貴方が最後の詩人 ハエ叩きでプチッと それで貴方は死んでしまう 詩人は一頭もいなくなってしまう 正確に且つでたらめに言うと 動物界-脊椎動物門-哺乳綱-霊長目-狭鼻下目-ヒト科-ヒト属(ホモ属)-シビト種(ポエム種) は絶滅してしまう 太陽が沈む前に 虫かごの上から尋ねてみたいんだ 「ねえ 貴方はさびしくないのか」 だけど 言葉は全部貴方がとってしまった プチッと さようなら 500 名前:詩人は、どうしてこんなにセツないんだろう(おまけ付き)1/2 [sage] 投稿日:04/02/22(日) 00 17 ID +2kLIXPc 1 かんがえごとをしていた アンテナの感度オーケー かんがえごとは好き 詩の神様が降りてくるのを待ちながら かんがえごとをすると 頭が湯だって ピキピキ ピキ ポン! となる瞬間が好き 「はなはなマロンみたい、クスクス」 ずっとかんがえごとをしていた (おまけ:これは思いきり間違ってます。 頭が湯だってピキピキ ピキ ポン! となるのは たまご王子です『でこぼこフレンズ』。 でも はなはなマロンもかわいいんです。 鼻を大きくするのが得意な がんばりやさんです) 2 「生きていくのは つらかろう」 シマリスくんがつぶやいた アライグマくんは笑いころげたけど ぼくは汗ばかりかいていた ヒトは ずっと痛んでいると 痛みを「痛い」と感じなくなるほど 鈍感なんだろうか (おまけ:いがらしみきおのマンガ『ぼのぼの』のワンシーンです。 ここは一応笑うところなのですが 解説しても どうせわからないと思うので 解説しません。 痛みについて 科学的および身体的には 人間は痛みがずっと続くと 体がそれを記憶してしまって 痛くないのに「痛み」を感じてしまうそうです。 さて精神的には どうでしょうか) 501 名前:詩人は、どうしてこうセツないんだろう(おまけ付き)2/2 [sage] 投稿日:04/02/22(日) 00 19 ID +2kLIXPc 3 アンテナ&ハート 創作の心得だっけ クールヘッド&ホットハート これは経済学者の心得 さて 心のどこかに麻酔をかけなくちゃ (おまけ:やわらかいものばかり食べていると 顎が発達しません。それと同じように 読みやすい本ばかり読んでいると ことばの咀嚼力が育たないで カタい本が読めなくなる といいます。 ただ詩に関しては その経験は蓄積しない いくら読んでも読んでも詩はうまくならない また 一からのスタートです。 むしろ人生の経験を蓄積することにより 詩は上達するのかもしれません) 4 今日も生きていこうね おしまい。 (おまけ:詩人は特別なものでない と自分では言うくせに 心の底では どこかが特別だと思われたがる 実に困った生き物です。 まあ どうでもいいですそうでした詩の終わりかたのことでした。 「おばあさんが咳をした ゴッホ」とか 「エッケー ホーモ」とか 「えんえん」とかこれは小説でした。 「おしまい。」はもしかすると詩ではあまり使いませんが ある種の潔さを体感できるかのような演繹的でありなお集合の可逆性普遍を 鳥瞰し行くべきものではありますまいか。 え ぼくがつかった理由ですか? なんとなくです では) 502 名前:500-501 [sage] 投稿日:04/02/22(日) 00 22 ID +2kLIXPc タイトル間違えた…(恥)。 500のタイトルが正解です。 503 名前:詩人式 [] 投稿日:04/02/22(日) 03 32 ID gy2xV4VH 彼ならば私の部屋にたびたび積もり悩ませる ホコリのふるさとを知っているに違いない。 彼は最近建築した建造物の内側の 何処でもないところから次の行為を注意深く行う支度をしている この世の万物を動かしめているエンジンの動きを監視しつつ カメラを自分の真空部分に向けてセットし 言葉に変形する前の要素の出現を逃すまいとして息を潜める やがて時が来ると収穫物をもって 左館と右館の間の門を通るために、検閲官の目をすり抜ける 目的の建築物を建て終えると 脳と頭蓋の隙間を吹き抜ける風に ああ ここも宇宙の一部なんだと 想いながらも風邪をひかないようにと その建築物に腰を据える。 古代の遺跡にも匹敵するその建造物を建設する目的はただ一つ 脳をショートさせる事。 504 名前:詩人Aと詩人B [] 投稿日:04/02/22(日) 13 26 ID lWpHDXr9 (Aくん) ノートにひたすら書き綴った詩を あの子に見せに行こう 僕は詩人だ 文字を操る一人の詩人だ ノートにひたすら吐き出した思いを あの子に見せに行こう (Bさん) あの子からもらった詩を あの子に歌いにいこう 私は詩人だ 音を操る一人の詩人だ あの子が書き綴った詩を あの子に歌いにいこう (Aくん)僕は歌うのが (Bさん)私は書くのが 苦手だから (Aくん)僕は書くのが (Bさん)私は歌うのが 好きだから お互いでお互いを補って 吐き出すのだ この広い青空に思いを 詩を書き溜めたノート 歌を録音したカセット あの子が私にくれる詩 歌にして あの子が僕にくれる歌 聞かせて 今僕らはとても幸せだ 505 名前:透明 [] 投稿日:04/02/22(日) 22 08 ID ulWVovez 「言葉を絵にすると 光に透けて写真になる」 と 子犬は吼えた 遠くの丘が 夕日で光るような 鳴き声で スズメが笑った 私はそれをつぶさないように ただじっと 待っていた 小さじ一杯ほどの 空気で 頭のふちを 染めるように 506 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/23(月) 00 12 ID H+4r9qMw なんか、いまのところ詩人にせまっていないですね。皆さん。作詩がテーマ? 507 名前:路上のかまえ [sage] 投稿日:04/02/23(月) 01 03 ID 4v/68pBi 足を止めろ 通り過ぎるものの前で 皆が素通りするものの 前で! そして踊れ こめて踊れ 見つけたら隠せ 己の元に あせらずに 時を待つために! いつしかなにか 噴き出すものが あるだろう あれば それだ なければないでいい たが忘れるな 隠し持っている事を その行為 自体を! たくさん隠せ 膨れ上がるほどに 夜道が己と 一体化する その時のために 来ぬかもしれぬ 時間のために 508 名前:ぬるぽ [sage] 投稿日:04/02/23(月) 19 18 ID O6k1tXUC 詩人は旅に出た 詩とは何か?何のために書くのか? 答えがやってくるのを待ってられるような人間ではなかった 勇気を詩に書き 臆病を詩を書き 希望を詩に書き 絶望を詩に書き 未だ 答えは見つからず 心の中を旅した 愛を詩に書き 別れを詩に書き 空を詩に書き 大地を詩に書き ティンポを詩に書き ウンコーを詩に書き ブラクラを詩に書き それに引っかかる厨房を詩に書き それでも 答えは見つからず セックルを詩に書き オナーニを詩に書き ひろゆきを詩に書き トシアキを詩に書き 何のために書くか?それは自分の為だろう 自分が書かずにはいられない言葉の集まりが詩なのだ じゃあ 詩とは何か? わからない 「詩」なんて ぬるぽ ∧_∧ ( ・∀・) | | ガッ と ) | | Y /ノ 人 / ) __Λ∩ _/し //. V`Д´)/ (_フ彡 509 名前:記念の詩(うた) [] 投稿日:04/02/23(月) 22 03 ID ECD2TbG8 僕が生まれた 世界が誕生した瞬間だ 奇跡 すごい奇跡 僕と世界は生き続いてゆく 僕が死ねば世界も死ぬ 奇跡 すごく奇跡 父や母は喜び 世界中の人間は僕を好きである 奇跡 なんという奇跡 晴れた日も曇った日も雨の日も 竜巻きも台風も雷も 恐慌も飢餓も戦争も 幸福も不幸も運命も 全部僕のおかげなのだ 奇跡 とてもじゃないが言葉では言表わせないほどに奇跡 さあ、世界よ 僕が存在している事を この世界の創造主である僕を 認めたまえ 510 名前:街で 1/2 [] 投稿日:04/02/24(火) 05 15 ID tskSUH8Y ホームレスを支援する若者向け雑誌を買いに行く 歩道橋の向こうがいつもの販売地点 そこに雑誌を掲げ売る人がいるはず 階段を上がってすぐの所に 歩道橋と同化したような灰色の人が座っている 力なく なぜこんな人通りの多いところで座っているのだろう 物乞いするでもなく と一瞬思う 誰かに見つけてもらいたがっているようだ と一瞬思う これが街だ これが仕組みなのだ と強く思う 何もできずに通り過ぎる自分を意識する 511 名前:街で 2/2 [] 投稿日:04/02/24(火) 05 15 ID tskSUH8Y 歩を進め 完璧ではない仕組みを支えるため 歩道橋を渡りきる 何よりひとりを支えるために そして仕組みの手が 繊細に広がることを願って 力強い声の販売者は私の顔を覚えてくれていた 私にはない特技をこの人は持っている 力なく座る人の姿が強くなる 512 名前:光の糸 [sage] 投稿日:04/02/24(火) 14 07 ID R3BxkEHS 光の糸を織り形作る 神は人へと その仕事を引き継いだ 女神は糸を測り 女神は糸を紡ぎ 女神は糸を切る 人はそれを言葉へと変え 幾つもの物語を作り上げる 自らの命を織り続ける 513 名前:作詩 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 12 44 ID ujMUr8MF ちょっと文字を書いて ちょっと、考える。 ふぁ、あくびー 514 名前:508 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 14 55 ID gAIkFSdf トシアキ ってのは某荒らしの名前です 訂正→トシユキ 515 名前:陽炎稲妻水の月 [] 投稿日:04/02/25(水) 15 10 ID O6jadT7l 陽炎の向こうあなたが来て 発せられた言葉に知ってはいても稲妻が走り 落ち込んだ僕は夜までそこにボーっとして 池の水に浮かぶ月に石ころを投げ込んだ何度も 公園のベンチで待っていたら約束の五分後にあなたが来て 「私他に好きな人がいるからあなたとは付き合えない」と言い 八割がたオッケーだろうと思っていた僕はすっごいショックで その場で友達に電話をし完敗宣言から次第に愚痴へと続き 気付けば夜になっていて知らぬ間に話はあなたへの負け惜しみとなり 手持ち無沙汰になっている携帯を持たない右手で 池にポチャリポチャリ小石を投げ込んだ この時僕は道路を走る車を見ており その池に月が映っていたか否かは定かではない と言うか月がどうのは関係ない 嘘が出る どうしたって嘘が出る その嘘を見てあれやのこれやの 自己満足やら自己批判やら 516 名前:詩人 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 17 39 ID tJs5oaTT 世界の中心にて 私の周りには十字路 上空には四つの色の渦 言葉は私を支える地面 ただそれはひどくもろい 言葉を支えにしているのに ただそれはひどくもろい 私の周りの十字路は なんだかとても丈夫に見える 上空の色の渦は なんだかとても美しく見える 言葉は私を支える地面 けどそれはひどくもろい 517 名前:風景 [sage] 投稿日:04/02/25(水) 21 17 ID zRkvkEmA きとんきとんと踊り狂う桃色の舌を まっすぐな棒の先に しっかりとくくりつけて 横向きに風の吹く地平線に 旗のように突っ立てた 舌は ああ と言った 舌切り雀のわたしは 顔をしわくちゃにしかめ 黙って見上げていた あれからというもの 玩具を取り上げられたのか 新しい玩具の使い方が不明なのか わからないまま 干からびた舌のもとに立っている (立ち去れないのなら この風景を存在意義にするしかあるまい) 未だ悟らぬ 詩人たる凡夫として 518 名前:しじん の かたち [sage] 投稿日:04/02/25(水) 21 31 ID VixUjyRS たりないことばが めくれあがり ためていたことばが 開放される 気持ちいい 初夏の水門 新緑を映す 水路をあるこう そこには 桜の花びらもふる 子どもは 漢字ドリルを開き くすくす笑って“もんだい”を 詩にするだろう した そよ風が 吹きぬけた なんだろう この感じ ずっと わすれられなかった 私が気持ちいい とおもうことを ほかのだれかも おもってほしい みずみずしい下草 うたいだす柳に 目をうばわれる 私のかたちを しじん と名づけられたい とねがう前に 519 名前:ぼくって? [sage] 投稿日:04/02/25(水) 23 31 ID YkGH+3YL 詩人であるという彼女は、言葉少ない なにしろ肝心なことを言わない ぼくの話を笑いながらよく聞いているわりに 返ってくる言葉は大して意味なかったりするからがっかりだ その詩人であるという彼女は 話の内容に返事をしているのではなく 話された言葉に返事をしているらしい 話を聞けよ、と言うと あまり必要ないよ 言葉があなたよ、と言う 意味わかんねえよ あなたも言葉を聞いてる それと同じよ おれは話を理解してるだろ 話も理解しているよ それよりも言葉があなたなのよ ぜんぜんわかんねえよ、と思う 寒空の下、海の見えるデッキのベンチにふたり座っている ここにはよく来る 見慣れた景色だ ぼくはそんな見慣れた海を見ている その詩人もおんなじ海を見ていた 短く声を掛け 気に入って最近よく聴いている曲を聴かせた ヤバいね、これ! と叫び、詩人は楽しそうにぼくをハグする 520 名前:歌は聞こえるが先には進めない 1/2 [sage] 投稿日:04/02/26(木) 22 44 ID MjQsAM0N 誰かのタイピングの音だけが見えるように足踏みの先で 机と椅子の整列整頓された部屋の渋滞がいつも激しいと 日陰の窓際滑り落ちていく 指先の人形を口に咥えて CDの外見をした円盤が空を飛び続ける 日めくりメモ帳片手に毎日を意味の欠けた落書きで埋めて 明日には遺跡のようになるという願いを持っている その明るさの中に沈んだ 水のない声だけを残して 歌が今日も響くのははっきり苦痛だと判ると言って 《タイピング 整列 窓際 人形 CD 日めくり 遺跡 水 今日も響く ──彼らのパーツ》 その切り捨てた物体の中から聞こえる 歌はどこまでも同じメロディでいるわけで ただ同じステップばかり踊らされている彼らは 今日も前には進めない行列たち ──そのような言い伝えを守ることに 意味があったとしたら 今日も目の前に山ほど降りかかってくる雨を彼女はどう考える? だまって傘をさす,が正しい答えです 《切り捨て どこまでも ステップ 進めない 言い伝え 意味が 目の前に 雨 傘をさす ──消えていく記号として》 521 名前:歌は聞こえるが先には進めない 2/2 [sage] 投稿日:04/02/26(木) 22 45 ID MjQsAM0N 卵の黄身だけひっくり返して笑う 膝枕の間で眠りという記号も消えたら 歌のない音楽も死んでいく言葉だけ引き千切ってしまえば 彼と彼女の愛だとか恋だとかなんて誰も忘れてそっぽを向く という大嘘の伝説と現実のその強かさと 空転するだけの頭と口と手足たち 《笑う 膝枕 記号も 言葉だけ 音楽も 引き千切って 忘れて 現実のその強かさ ──勝手に組み立てられたまま》 《足踏み 飛び続ける 歌は ひっくり返して ──ボクらレゴブロックとして生まれて 死んでいく 愛だとか恋だとか 空転するだけ ──詩人により殺される》 522 名前:詩人どもを素朴に消せ(1) [sage] 投稿日:04/02/26(木) 23 18 ID Cn5MIbgm たとえば、どこかの休耕田に花が咲いていたら 全部摘めとは言わないが、この世を全部埋め尽くし ぼくらの息がくるしくなるまえに どこぞのかわいい動物だとかもしくはきびしい気候にやられ 食われちまったり、枯れてしまったり もしくはひどい運命だとかにめちゃくちゃにされるとか そういうことはどこにもないと いう前提で語ろうじゃないか まずは概念の問題について はっきり言っておくよ、詩性てのは弾圧しなきゃいけないぜ そこにある深層だとか、美感だとかは もう別にどうでもいいんだ 異常なまでに力があると信じているなら尚更のこと 僕らがどこかに書く前に、叫んだ声が消えちまう前に 真っ黒い紙とうるさいラジカセを用意して もっとなにもかも聞こえなくするんだ そんなことをそうこうしてると 手にうすくひっついた すすけた汚れがいとおしくなる 523 名前:詩人どもを素朴に消せ(2) [sage] 投稿日:04/02/26(木) 23 20 ID Cn5MIbgm アンビエントか、宗教音楽あたりで 想像してくれるとありがたいんだけど 君が思う静かな曲でいいと思うよ じっとしていると 聞こえてくるだろう 阿鼻叫喚の地獄絵図が 分離した、波動で言うと ほんのわずかなドレミファが うにょんうにょんと乱交しまくり ピアノとかオルガンの きれいな響きになるらしい さて 首をくくったり、眠っている子供を見たりする あのかなしさを持ちながら 脳みその中に響きつづける 音楽をどうやって止めたらいい? 524 名前:詩人どもを素朴に消せ(3) [sage] 投稿日:04/02/26(木) 23 22 ID Cn5MIbgm 僕が言いたいのはこういうことだ、かの偉大なる時代を、 さらには容姿端麗な古の美女や威風堂々の英雄たちを巻き込む もしくは あと五百年にも及ぶ風雪に対し、にこやかに微笑みながら 永遠という、実現することのない試練に耐える準備をしようと しているあの遺跡たちの威風堂々たる屋根にひっついて はがれようとしない 栄光という、表面に何百種の文様やら 何千人もの、いにしえびとたちが彫刻された フジツボ貝の胎内に 収まった巨大な真珠ダマのような 感覚を おおきな、たまねぎの下で というぼんやりした素朴さで むりやりまとめてしまった挙句に かみあってゆがんでしまった 細かい金細工のことさ もう一度くりかえして素朴にまとめよう くるしさかなしさという 素朴さにまとめられて 決してかえりみられることのない 踊り狂ったり 大笑いするときの あのまぶたに感じるつめたさについて 525 名前:詩人どもを素朴に消せ(4) [sage] 投稿日:04/02/26(木) 23 23 ID Cn5MIbgm どこか、誰か、 こどもをやめたばかりの若造だとか 青春をやめたばかりの親父だとか 人生をやめたばかりの年寄りが 気の利いた文句を言うようだったら そいつらを即座に このくそったれた素朴さで 詩人ども、と即座にまとめて きびしい気候やひどい運命や かわいい動物のエサにしてしてしまえ 詩人ども、 音楽を止めろ 止めろってば 526 名前:詩集は出したけど、詩人は出せない [] 投稿日:04/02/27(金) 10 25 ID 3Z941ofW 詩集は出したけど、詩人はなかなか出せない きのう、橋の向こうから歩いてくる女子高生三人を前にして、あやうく口から出そうになった いや本当は遠く水面にたたずむ夕日を眺めながら、出してやりたかったのだが、 出たがる詩人を暴れる詩人を狭い炭鉱に押し込めて、常識人はスーツみたいなジャンパーですれ違った 詩集は出したのに、詩人は切実に出せない 峠の甘味屋で昔のだんごをやりながら、 街角でビラを受け取らないのをすまなく感じながら、 自宅の扉を開く時に笑顔を殺しながら、 大学ノートを自室の机に広げながら、 527 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/28(土) 02 57 ID 1omx5E9Y 今日一杯で締め切りですよ。 締め切りまで、あと22時間ですよ。 528 名前:より、まだまし [] 投稿日:04/02/28(土) 04 09 ID eFYMTOs7 ままごと吐ける印象主義者へ 私人だが常にされる注目 あびる気力もなく脱落 態度変更午前9時から 詰るお言葉に粗相も真っ青 GoとStopの間を行く 変わるサインに人々も笑う 逢い引きならば情事 鴨ステーキと紐 また乗せられる聞上手 「世界の半分をてめーにやろう」 知るか、馬鹿 極者ぶるな、言葉の墓 ままごと吐ける 私人 529 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/28(土) 05 51 ID 6EmWjtSR 522 ダーリンゲッツ!(σ・∀・)σ 530 名前:1/3 [sage] 投稿日:04/02/28(土) 13 03 ID IK7V84bY 「首筋から下腹部にかけて 存在するその器官」 襲ってくる あの感覚刺激だ 表出の衝動が 胃から胸を中心に 全身を駆け回っている 慰め程度の言葉なら効かない 君も気をつけろ この器官は誰もが持っているものなのだ 男女の区別なく思春期に良く発達し 二十歳を超えたあたりから徐々に消失していくが 死に至るような症例はむしろ それ以降に多い いったん感覚刺激をうければ 唇が溶け出してふさがり 一晩中くるしむ 首筋から下腹部にかけて存在するその器官 中枢は心臓の真裏に位置し そこから紐状の末端部を筋肉組織の隙間にのばして 四肢を支配し愛撫する また内臓には粘液が分泌され極度の緊張状態 吐き気をもよおすが口は無くなっている 脳への麻薬成分の分泌が減り はっきりと覚醒しているのだが そう、口は無くなっている 言葉を発することが出来ず もがき続ける 531 名前:2/2 [sage] 投稿日:04/02/28(土) 13 03 ID IK7V84bY よろめきながら 鏡の前へいくと 胸に指をつきたて 左右にひらき内側をさらけだす 激しく鼓動する心臓に手をかけて ひきずりだし 体をうらがえす むき出しとなったその器官が振動する 言葉ではない 声でもない 音ですらない その震えが呼び寄せる 森羅万象を共振し興味を引くのだ 天から光が差し込み 大地が音楽を奏で 風が吹き抜ける その一瞬を逃さず手を伸ばして 純白の羽をやっと一枚だけむしりとる 絶叫と共に体はベッドに叩きつけられる 急いで体を起こし 手中の純白の羽をペンにして書く それが消えうせるまで時間にして数秒 ほんの一行書けるかどうかだが そのとき口を取り戻している 532 名前:天使をみた詩人1/2 [] 投稿日:04/02/28(土) 14 20 ID iM0pClJs 僕を苦しめないで下さい もうだめです 僕は幸せになりたいのです 僕の背中を押すのは誰ですか 僕を死の谷に突き落とそうとするのは誰ですか 弱り、怯えた僕の背中を押しているのは もう僕は限界まできました なぜ、この僕を 僕は地位も名誉も投げ捨てた 自由も 愛も そして希望も 533 名前:天使をみた詩人2/2 [] 投稿日:04/02/28(土) 14 21 ID iM0pClJs 僕はからっぽ 絶望の果てに空を見た 天使がほほえんでいる 神の星は激しく輝いている 僕は傲然とふりむいた 弱り切った声で僕は狂ったように叫ぶ 僕は戦う! 腕をもぎ取られようと! 足を折られようと! 目を潰され光を失おうと! 口を塞がれ、言葉を奪われようと! 生命をたたれ、肉塊になろうと! 僕は青黒い炎を燃やし続ける! 僕らの最後の砦を守るために! 指一本ふれさせてたまるか! 僕は燃え尽きやしないぞ! 僕は燃え尽きやしない! 僕はけっして! 534 名前:Shijin-Nin 1/2 [sage] 投稿日:04/02/28(土) 23 46 ID I9omQ9Zr それは 風でも、 陽でもないと 二番目の棺だけ 知らぬかな我が子の嘘泣き 知れぬかな鬼嫁の涙 去りそびれ今朝の月までを真実と名づけ封ずる 消えぬSign 最期のサイン- その荷物ひとつ腕に 軽口の天使が 父さん僕は今笑っていると告白しても 母さんは今にも死んでしまいそうだと伝えても 動かない棺のクロス 535 名前:Shijin-Nin 2/2 [] 投稿日:04/02/28(土) 23 47 ID I9omQ9Zr 一番目の棺 耳そばだてて 奴は馬鹿だとカタカタ揺れて 三番目の棺 目を見開いて 奴は哀れだとクスクス揺れて 二番目の棺 静寂で 起こす左耳ハミングで殺す右耳 二番目の棺 暗闇で 開く左目まつげで殺す右目 両耳じゃ 聞こえすぎると 両目じゃ見えすぎると 愛する人のために長く生きたかったのだと 棺は愚か 言い訳もせずに 棺は静か、今すべて閉じた 536 名前:「雑巾」 [sage] 投稿日:04/02/28(土) 23 49 ID Wj/EK/F0 それはきまって人とたのしく話しなんかをしているとき とつぜん 絶妙なことばとイメージが先を争うように さやかに 右脳が活発に活動しているせいかどうかもわからないままともかく 脳内を美が流れる あとで探そうったって探せやしない まるで自然の川のように 分水嶺のその いっぽうはすぐにもダム湖によどんでむしろ実用的建造物を稼動させる その反対側の渓流 せせらぎ 川面にゆらぐ魚影 反射する木漏れ日 布を引いたような滝 大瀑布 滝つぼ その底に棲む幻の魚 どこまでも林道からさえ遠いたたずまい 野生のカモシカがのどをうるおす オオサンショウウオの子どもがおよぐ 水のなか岩のすきま 秋にはさぞかし艶やかであろう原生林のなか 流れはさいごまでひとや人工物とはふれあうことなくぱあっ!と海に解けてひろがり そんな詩が 目で文を読む速度の何百倍もの速さで 商談中の頭のなか通りすぎたりなんかして 二度と帰って来やしない けれども近ごろはその川の うろこいちまいとか ひれのかけらとかその骨のいっぽんとかひょうめんのぬめりとか どうにかこの手にせめてにおいだけとか つかまえられるようにもなり そいつを和紙と墨で拓にとると見合う号数の縁をあしらって とおくから見ればどうにかそれらしくみえる 詩らしきものに詩あげることを まだ真新しい雑巾で その鏡面をみがいたりなんかしながら 537 名前:そういう人が…… [] 投稿日:04/02/29(日) 00 14 ID 4l5Th7KA 羽のある言葉をもってない 希望のとびらも開けない 生まれつきの光もないし かげもない 言ってみれば自分になれない そういう人がたぶん詩人 血をながし殴り合う人じゃない 静かに時間をみつめるだけ それでも追われ引き返しても 歩き出しても 自分の外に生きてるような そういう人がたぶん詩人 538 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/29(日) 00 20 ID oVlukjET しめきりage 539 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/02/29(日) 00 52 ID kNnw3pSt 530-531 の作者さん、2作品投稿ですか? タイトル部分がよく分からないんですけどー? 540 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 00 54 ID I8qMRkrT やはり俺のギャグセンスは一般から外れたものなのか。。 541 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 00 54 ID RmKOEjTR 539 530-531は1作品です。分割する数を間違ってますね、申し訳ないです。 542 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 02 ID kNnw3pSt 541 それでは、ナンバリングのみ、ということで無題の扱いでよろしいですか? 543 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 10 ID RmKOEjTR 542 タイトルは「首筋から下腹部にかけて存在するその器官」ですが 長いので、ナンバーだけでもかまいません。 いらぬ気を使わせてしまって申し訳ありませんが、よろしくお願いします。 544 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 14 ID kNnw3pSt 543 了解! 545 名前:540 [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 16 ID I8qMRkrT あれ?誤爆しとるがな(w さっきこのスレのdatを取得したからなぁ。 迂闊だったヽ(゚д゚)ノ 546 名前:投稿作品一覧 [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 17 ID kNnw3pSt 498 「詩人」 499 絶滅危惧種 500-502 詩人は、どうしてこんなにセツないんだろう(おまけ付き) 503 詩人式 504 詩人Aと詩人B 505 透明 507 路上のかまえ 508( 514) ぬるぽ 509 記念の詩(うた) 510-511 街で 512 光の糸 513 作詩 515 陽炎稲妻水の月 516 詩人 517 風景 518 しじん の かたち 519 ぼくって? 520-521 歌は聞こえるが先には進めない 522-525 詩人どもを素朴に消せ 526 詩集は出したけど、詩人は出せない 528 より、まだまし 530-531 首筋から下腹部にかけて存在するその器官 532-533 天使をみた詩人 534-535 Shijin-Nin 536 「雑巾」 537 そういう人が…… 他もこれで合ってるかな。 みなさんお疲れさまです。審査よろしくお願いします。 547 名前:540 [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 18 ID I8qMRkrT 529 てか、ダーリンゲッツって、何のこと? あなたも誤爆ですか?(藁 548 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 01 36 ID RmKOEjTR 546 まとめお疲れ様です。 549 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/02/29(日) 10 39 ID hZ0G+Laj ええっと、今度こそ計算間違えないようにしなくちゃ…。 皆様お疲れさまでした。審査期間に入ります。 3日間だから2/29、3/1、3/2の…。 締め切りは3/2いっぱい(3/3午前0時)です。 では、ジーラジーラ! 550 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/02/29(日) 21 27 ID hZ0G+Laj 審査です。 3点、2点なし。 1点 499 「言葉は全部貴方がとってしまった」ここがミソではないかと。 503 ぼくは詩が建築物なら幻のそれだと思うけど、これも詩の一つの形。 510-511 ぼくらは詩人として今を生きているのではない。人として生きて いるんだ。そんな気持ちを強くさせてくれる作品。 516 不安定で繊細。いちばん気に入ったかも。惜しむらくは比喩がやや短 絡的かなあ。 519 見せ方がうまいなあ。タイトルは、どうだろう。 522-525 展開が詩というより論考のそれだけど、血の出るような叫びは、 よく理解できた。 536 ややステロタイプのきらいはあるが、ことばが生き生きと跳ねていて、 そこがよかった。 551 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/02/29(日) 22 32 ID dnU5X3U6 504 デュエット・ソングの最終行のソロ的で あることに不安を覚える。 498 「言葉」のと「詩人」の回帰性とがリンクし 「ビー玉」の「奈落へ落ち」ないのが 彼の「キラキラと光」る可能性になる。 未来に意味がなくても時計の針は進む。 537 「自分」の方になりたい。 526 詩作する日常。 522-525 フレンドリーであるが「くそったれ」という 世界認識が基本コードとしてある。 この「音楽」はやわらかい部分に触れる。 520-521 感情の上限値が低く設定されたなかで くぐもった情感がうごめく。 508 メディア限定性により武装した感である けれど対となる語がリズムを生んだ。 (ふ)まじめさについて考えさせられる。 552 名前:北 ◆tr.t4dJfuU [] 投稿日:04/03/01(月) 00 51 ID 2H9LYzLa できたらちょっとでいいから評価してほしなぁ・・・ ああああ、点数じゃなくて!!! ねぇ、お願いしますよーだめ?だめ?^^ 553 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/03/01(月) 02 25 ID PzQMsyvk 552 梁山泊雑談スレに行って土下座して頼んできたらどうだ。 554 名前: ◆MD76fFko5o [] 投稿日:04/03/01(月) 03 14 ID v+GSAGzC 【3点】 509「記念の詩(うた)」 他の作品と比べて圧倒的にスケールがデカいね。 まだそのスケールを、壮大な空間を 埋め尽くす言葉は足りないけれどおまけの三点。 言葉で表してくれと、、或いは十年後に君は何を書くだろうかと。 【2点】 510 -511「街で」 「これが街だ これが仕組みなのだ」 ここめちゃ素晴らしい。 全体的には推敲の余地ありか或いはもっと推敲しない余地があり。 507「路上のかまえ」 苦手な作風だけれど心地よく読めた。感性のありか。 【1点】 508「ぬるぽ」 格好つけて結局何もない作品よりはいい。 499「絶滅危惧種」 タイトルがいい。才能は少しあるけれど本気で書いてないから駄目。 528「より、まだまし」 愛がない。 555 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/03/01(月) 04 28 ID OOWchagt あれも、これも、いいなぁと思ったら、バランスから2点が多くなってしまったァ…… 3点 513 :作詩 :04/02/25 12 44 ID ujMUr8MF よくここで筆を止めたなァ…… お題が無くてもまあ、編者が居場所を作る……だろう。……と思う。 2点 519 :ぼくって? :04/02/25 23 31 ID YkGH+3YL やわらかな、迷乱? なんとなく最後まで読んでしまう。……ああ、やはらはくはぐされたい。 2点 522 :詩人どもを素朴に消せ(1) :04/02/26 23 18 ID Cn5MIbgm 落ちが……というか「たまねぎの下」からの最後の数行が……残念。 2点 536 :「雑巾」 :04/02/28 23 49 ID Wj/EK/F0 なんか……おもしろい。 2点 530 :1/3 :04/02/28 13 03 ID IK7V84bY 言葉の緊張感が筋肉のように……もりもり。最後までテンション高い。……ちょっと筋肉(描写の)つきすぎ……かも知れないが。 1点 503 :詩人式 :04/02/22 03 32 ID gy2xV4VH 前半おもしろかった。脳の中に入ったのはちょっと……小さくないかな? 1点 504 :詩人Aと詩人B :04/02/22 13 26 ID lWpHDXr9 あの子に見せに行こう。……インパクト在った。ほんとうに行ったのかな? 1点 505 :透明 :04/02/22 22 08 ID ulWVovez 出だし言葉の踊っているのが、聞こえる。……だんだん踊らなくなって…… 1点 526 :詩集は出したけど、詩人は出せない :04/02/27 10 25 ID 3Z941ofW なんとなくわかる。……とにかくねらいはわかる。……ような気がする。 556 名前:きよはる ◆riqWqftSgc [] 投稿日:04/03/01(月) 23 59 ID 99XO/b8H 詩人に対する平凡な視点しかないね(笑) むしろ既存の詩人のイメージから ばかにしてるぐらい離れてるほうが評価できる(笑) 534-535 これが一番「意味の解体」ができてていい 詩人→死人てベタな語呂合わせだけど(笑) まぁ、他に1点もついてないから、3点あげるよ(笑) (3点) 557 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/03/02(火) 09 55 ID pMmcmAdo 556 君、頭悪いね 558 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/03/02(火) 22 33 ID Ik3Dr5ZF 考える。投影する先の選択肢はそこまで狭められる必要もないはずだったのに。 3点 522-525 詩人どもを素朴に消せ 明らかに彼は詩を意識し、それにも関わらず忘れようとする。 存在そのものから定義付けられた瞬間に目的が決められた、 枠の中に存在する全てのものへの、反抗としての叫びだと思う。 カタルシスゆえか表現としては一部に怪しい部分もあるけれども、 今回3点を出すとしたらこれしかないかな、と思った。 2点はなし。 1点 503 詩人式 まとまりから言ってしまうと、最後の2行は余計かもしれない。 その前までで十分表現は済んでしまっているように見えるから。 505 透明 書き方ってのは写真の取り方だったと思う。 カメラとしての自分。それが細工されていたり不可能な世界だったとしても。 気楽に、遊んでさ、逸脱することとか。 559 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:04/03/03(水) 00 48 ID Fe69nMuF 審査〆切りですね。 560 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/03/03(水) 03 31 ID M42Cj/nw 集計したぞーー!! チャンプ 6点 1点 522-525 展開が詩というより論考の 2点 522 :詩人どもを素朴に消せ(1) 3点 522-525 詩人どもを素朴に消せ @6点 準チャンプ 4点 【2点】 507「路上のかまえ」 2点 530 :1/3 :04/02/28 13 03 ID IK @4点 ****** 三点の作品 507「路上のかまえ」 530 :1/3 510 -511「街で」 503 詩人式 519 :ぼくって? 534-535 513 :作詩 509「記念の詩(うた)」 536 :「雑巾」 以上、確認よろしくーー 561 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/03/03(水) 03 38 ID M42Cj/nw 採点ミスでした。準チャンプは、3点のみなさんですね。 ちょっと寝ぼけてしまったかなぁ。 チャンプは不動だと思うので、522の作者さま、お題と締切日の、 御宣託よろしくお願いします。 562 名前:☆キキ+キ゚Д゚♪ ◆qpmo.OOqAo [] 投稿日:04/03/03(水) 03 39 ID +hoWF+eM 僕の才能 563 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [] 投稿日:04/03/03(水) 10 42 ID FqaVg3ov 集計お疲れ様です。 とりあえずきよはる ◆riqWqftSgcは採点したこともなかったし 名乗っても居ないと思うんで採点無効って感じでよろしいでしょうか。 まあ結果は動かないけどね。 テーマは"無" 投稿期間は一週間ってとこで 3/11のAM0:00が〆切てな感じで、んだば。 564 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/03/03(水) 11 21 ID FqaVg3ov 肝腎の名乗りを忘れてた。 テーマの方に頭が行っていたので失礼。 522-525 詩人どもを素朴に消せ は自分の作品です。 採点してくださった皆様ありがとうございました。 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/96.html
「~チャンプを目指せ!投稿梁山泊 2nd edition~」の765-945 765 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/07/26 23 40 ID QT48GK3I んじゃ、次のお題は「水」でお願いしまーす☆ 締切は。えい!めんどくさいから8月2日(金)いっぱいで い~や♪2日の23 59分までねー☆ ルールは 548を見てみてネ!☆ ☆Wildcatしゃん、指名されてるよー。週番。よろしい?☆ 766 名前:wildcat ◆nyancoBs [] 投稿日:02/07/27 00 51 ID oudDZggE 765 撫子さん、おめでとうございます( ̄ー ̄) 圧倒的な 点数でしたね。 それと、週番の件ですが、来週、私旅行に行くもので (その分、いま、必死で仕事してます(笑))出先からの アクセスは困難と思われます。どなたかかわってください。 すみませんm(__;m それと、恒例のwildcat賞を(笑)、 581さんに 贈呈したいと思います。なんのメリットもありませんが 美しい表現に感謝の気持として受取ってくださいm(__)m 767 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [sage] 投稿日:02/07/27 00 56 ID ??? じゃ、私がやりましょう。次回はお願いしますね、wildcatさん。 768 名前:うたた寝死人 ◆ShSU0mOg [sage] 投稿日:02/07/27 01 17 ID ??? 767 ええと、規定違反連発の罰則として、 今回の週番は私にやらせていただけないでしょうか。 ・・・こ、これは規定通りきちんと頑張ろうと思いますので。 お願いいたします。 769 名前:unseen phantom ◆79...... [sage] 投稿日:02/07/27 01 26 ID ??? やはり今回は審査員を辞退、、、申し訳ない。消える。 770 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [sage] 投稿日:02/07/27 01 44 ID ??? 768 あ、じゃ、お願いします。 769 辞めるの?残念…。また来て下さいね。 雑談ごめんなさい。 771 名前:とびお ◆Eso6Eso6 [age] 投稿日:02/07/27 08 20 ID ??? 766 はじめまして。wildcat賞。うれしいです。 終盤にさしかかった冒険を書いたつもりでした。 旅行、楽しんできてください。 772 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/27 09 24 ID No2vJoWT 「生きろ」って詩ですが、おしい2流ですね。 構成がまだまだ甘いです。 おもしろいリズム感だなとは思いましたが。それだけですね。 773 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/27 09 28 ID ??? 旅行連れてってぽ。観光旅行したいぽ 774 名前:真珠の水飛沫[] 投稿日:02/07/27 21 30 ID W/aU6rYL 眩暈がする熱気 岩をよじ登る 腿まで浸かり 川の中を歩く 絶壁にある 僅かな段 下を見ないように ツル草を掴みつつ 向こう側へ 目の前の巨大な岩 溜息が2つ もう 引き帰そうか・・・ 『えー、おかぁ!あちゃーやー、わんねーヤンバル(*1)いちゅーんど!』 ねぇ、お母さん!明日、俺はヤンバルに行くよ! 『ヤンバルまでぃん?はぁーっさ、わらばーには危ないよ。何しに行くばー?』 ヤンバルまで?あれま、子供には危ないよ。何しに行くの? 『何でもいいやしぇ・・・』 何だっていいだろ・・・ キッと前を見る 先はまだ長い ふと手を見る 血まで滲んで爪がボロボロだ 『この岩を越えたら・・・』 しにちゅーばー(とても我が強い)な どぅしぐわー(友達)を見る ヤツも俺を見ていた 眉こそハの字だが気持ちはひとつだ さぁ 先へ どれくらいの時間 岩と格闘しただろう? ふと前が開けた まぁるい水飛沫 汗まみれの坊主頭に降り注ぐ うっそうと茂る深緑色 弾ける白の珠 薄水色の冷たい風が心地良い ヒジー(*2)に来たぞ! 真っ赤な顔2つ 遠い昔の 真夏のある日 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー *1 ヤンバル:「山原」と書いてヤンバルと読む。 沖縄本島北部地方の山岳地帯全般を指した呼称。 *2 ヒジー:沖縄本島最大の落差と水量を誇る「比地(ひじ)大滝」。 現在は滝壷まで遊歩道ができ、それを使えば山のふもとから40分ほどで着く。 775 名前:トラップガール[0] 投稿日:02/07/27 21 59 ID ??? 君の体は あまりにも 水分を含んでる だから はかなくて 揺れていて 美しい 君の瞳は そう たとえるならば氷 だから つめたくて 鋭くて 抗えない 君の心は まるで 雲のよう だから つかめなく ふわふわしてて わからない trap girl 君の体に溺れたい trap girl 君の瞳に閉じ込めて trap girl もう 僕は迷子になりそう そして いつのまにか 君は僕の手の中から こぼれ落ちた 776 名前:水[] 投稿日:02/07/28 00 16 ID 0id6I5bn 長い黒髪 水面に広がる たゆたう漆黒の翼 変色した水の天使 焦点が定まらない瞳は 殺戮者を映す水鏡 待っていよう 見えなくなるまで 君が少しずつ沈む様を 穏やかな静謐の中で 腐りかけた君に 混濁する愛惜 溶けて流れゆく 青黴と鉄錆と 不愉快な腐乱臭 777 名前:週番 ◆ShSU0mOg [] 投稿日:02/07/28 00 25 ID FOVDTrMq ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特にきちんと目を通して下さい ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。 778 名前:「母」 「水」[] 投稿日:02/07/28 01 08 ID ji9me8Uz 一人を沈ませ 二人を沈ませ 私の滑走してきた道に横たわる 私の死体 人と人との間に展ける 海峡の波 水の葉が一枚一枚落ちて行き なだらかな空間が 抒情を押し流して流れる 私は疲れた そしていつも笑顔だ 傾けても 誰も汲んではくれぬ精子を ひとりで 薄青い川に汲む その時 母体は開くのだ 一滴 一滴 苦しげに 地平線に向かって 一人を沈ませ 二人を沈ませた 存在を持って 779 名前:みずのウタ[] 投稿日:02/07/28 01 23 ID omiJqmsz 一粒ずつ川になり海になり 空へ還り降り注ぎ そうして巡りめぐる全てを生かすもの 780 名前:記憶の水[] 投稿日:02/07/28 02 34 ID ygNQDENb 鈍く光る月 美しくセピア 眺めるうちに 吸い込まれ 闇夜はいざなう ビロードの夢へ 今日は青みがかった世界のようだ 無意識の僕は数ある部屋から 哀愁の扉を開いたようだ 深い森 足取り重く 森の木々の幾つかは 親しき人々の泣き顔に見えた 突然 涼風が頬を撫でた 佇む女性 何故か視覚は捉えられない ぼやけてる? 僕は泣いているのか? 立ち尽くす僕 知ってか知らずか 彼女は背を向け走る すぐさま追いかける僕 とても苦しい 何かが胸につかえている 熱いもの・・・なぜ? 走れど走れど追いつかず 苦しさは増す 不思議なノスタルジーだけは心地よく ・・・・・・・・・ 呼吸が異常に苦しい まるで溺れているような あと少しで・・・少しで もう死んでもいいから 彼女に・・・触れたい 見たいんだ顔を 指先が彼女に・・・触れた 途端に全てが弾けた ただ 最後に見たものは 彼女は消えて 後ろに僕が立っていた ・・・・・・・・・ 帰ってきたようだ 睡魔に喰われたベッドに 僕は汗まみれだった うつろな僕は 母の呼び声に気付いた そして思い出した 苦しかった母の中の海を 死に物狂いでつかんだ あのときの生を・・・ 781 名前:日本の夏[] 投稿日:02/07/28 10 02 ID EtJi5H9y 真夏の朝 朝顔へ水やり 花力強く一面の紫 今日もやかまし アブラゼミ 真夏の昼時 庭へ散水 虹がキラキラ芝もつやつや テレビの中では今日も「奥さん」 みのもんた 真夏の夕刻 小道へ打ち水 向こうで祭りの声がして うなじも涼しげ 浴衣美人 782 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/28 10 13 ID ??? ↑投稿詩数がこのたびも多いみたいだ。 審査員諸君!気合い入れて審査すんだぞ。 個人的に好きな詩だとか嫌いな詩だとか ・・そんな半端な批評はつつしんでくれ。 783 名前:君がくれたもの[] 投稿日:02/07/28 15 23 ID U4w/eKXH 夢を生業(なりわい)とする僕には 孤独がつきまとう 旅から旅 街から街 僕の言葉は僕から出ると すぐ違う道を歩き始める 受けとめてくれる人を探して それは流れる水が、下流を目指すのと同じだ ことこと と言う音で目を覚ます 空気の動きを感じる 一人でいたころとは違う朝がきたことを あらためて思い出す一瞬だ 枕元の時計を見る まだ起きるには早い時間だが 「このとき」を感じていたくて夢とうつつとの間をいったりきたり 「ごはんですよ」 いつのまにか寝てしまったらしい あらためて君の存在を感じる それは実体となって僕を揺さぶる 「朝は味噌汁に決まってる」と言った僕の冗談を真に受けて 君の朝食はいつも和食だ でも「ちょっと飽きたね」なんて言える立場ではない 君はいつも、僕の言葉を受けとめてくれる まっすぐに 最初の当惑は、時間という発酵期間を経て 親近感に変わった 君を愛している と言ったのはその時だ 自分の世界だけが大切だった僕に、君がくれたもの 「早く食べてね」 わかっているさ けれど、僕はいままで夢を食べてきたんだぜ 君の形のいいおしりを見ながらつぶやく 「え? なにかいった?」 「いま、いくよ」 流れが作る波は どんなに静かでもなくなることはない そして、二度と同じ波が出来ることもない 夢だけを食べていた僕は、"とりあえず" 夢とうつつを食べ続けることにした 消費した位置エネルギーを 再び獲得するまでの間だけでも 784 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [sage] 投稿日:02/07/28 17 22 ID ??? 774 うーん、魅力的な題材です。なるほど、ハブがいるから、川の中を 進むんですね。ウチナーグチがワンパクそうな少年をよく描写しています。 さて注文ですが、文体が硬いように思います。これはきつい道程の緊張感を 表すのに役立っていますが、一方で「南っぽさ」をコロしていますね。 方言は薬味、と考えてよいのでは。 いったんメシ落ち。 785 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/07/28 19 17 ID KaseAwL7 775 水と「君」のイメージはよく描写されていて、伝わってきます。 しかし、このイメージとキーワードである「トラップ」との結びつきが弱い。 もっと踏み込んだ構成や表現が必要かと思います。 776 夜の湖でしょうか。殺してしまった恋人を水の底に沈めるあなた。 冒頭の三行が特に印象的です。感情を押し殺した表現もグッド。ただ、情景 描写に終始しています。二連目でわざと時間の流れを狂わせているのだから、 その描写も必要では。 778 これは面白いね。というのも、透徹な印象は誰もが抱くでしょうが、 その他のイメージは読者に委ねられる部分が多いからです。私は死の側から 見た誕生のイメージでした。「水の葉」が点景にとどまってしまいましたね。 そこが残念でした。 786 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/07/28 19 39 ID KaseAwL7 779 うんうん、マクロな視点では、これは誰もが思い浮かべる水のイメー ジでしょう。このイメージをどう発展させていくかが、詩作の面白いところ だと思いますよ。ことば遣いはよく考えて使っていますね。 780 母の中の海。三好達治ですね。この詩は、夢の情景描写と「記憶の水」 の描写の比率を逆にするべきだと思います。夢の内容は半分くらいに縮めて、 生まれる前に漂っていた水の記憶、それに触れようかという思いをもっと書くべきかと。 781 視点のやわらかさと、ことばの歯切れのよさがいいですね。さて、 水のイメージが画一的になっているんです。全部どこかに水をまいている。 そこから広がるさまざまなイメージを噛みしめるには、詩自体が短すぎるようです。 787 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/07/28 19 55 ID KaseAwL7 783 これは、夢とうつつの狭間にたったあなたをテーマとした詩ですね。 視点が新鮮で感心しました。しかしここでの重要な比喩である「それは流れる 水が、下流を…」には断じて賛同しかねます。孤独なあなたの発したことばは 思わぬ方向に流れていくんですよね?決まった方向ではないですよね? ことばは拡散していくんですよね?他人のことばに混じって、収束して大河に なるんではないですよね?他の表現がよかっただけに、そこが残念でした。 788 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [sage] 投稿日:02/07/28 20 06 ID ??? 787 訂正。「視点が新鮮で…」→「展開が新鮮で…」 つまり夢を食べてきた孤独な人間の描写として、その後の展開が 新鮮であったということです。 残りレスも少ないのに、浪費してスマン…。 789 名前:「水遊びと少女」[age] 投稿日:02/07/28 20 48 ID ??? 彼女は一人 水と戯れる 色を変える白いワンピース 大きな大きな麦わら帽子 蹴り上げた足から 外へと 飛び出す水滴 入道雲がゆっくりと 水滴の中へ 渇きが降り注ぐ 夏の日差しの下で 笑いながら 水と遊ぶ 手で押さえた帽子が風にさらわれないように 緑と青と白と輝き すべてすこんで 790 名前:不眠の水辺[] 投稿日:02/07/28 21 04 ID WrXlxnj0 ぴちょん 「水が落ちる音がする」 窓の外 流しの下 大雑把な洗濯物 ぴちょん 「水が落ちる音がするわ」 シャワーの独り言 濡れたゴールデンレトリバー 風呂上りの長い髪 ぴちょん 「水の音で眠れない」 君は秒針の音でも 眠れないと言った これ以上 君の眠りを 何が妨げるの 電話のベル サイレン ギターアンプの重低音 それとも流星群の音 アナログ時計のない部屋で このまま朝を迎えるつもりか ぴちょん 「眠れないわ」 眠れない君が 流す涙で 僕は 眠れない ぴちょん 791 名前:週番 ◆ShSU0mOg [] 投稿日:02/07/28 22 11 ID FOVDTrMq ◆◆◆◆ 連絡 ◆◆◆◆ ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 792 名前:無心の蛇足[] 投稿日:02/07/28 23 29 ID HPhRgi7y グラスの水と 水平線を重ねてみる 上手く合わない 緊張と集中で 手が震える 一休み 波の音が涼しい 再び重ねる 合わない 波の音が涼しい 気付く でもやめない 笑心耐えられずに 手が震えている 793 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/28 23 32 ID XGeI54/P このスレに人気集中かも 794 名前:川の流れの終りに[] 投稿日:02/07/29 02 08 ID bG32sTRF 流されて 流されて ゆっくりと角が取れて 流れの終る頃には すっかり丸くなって 決して長いとは言えない人生の果て 「若い頃は…」 あなたの口ぐせの面影はもう見えない 時の川は その人を微笑みの似合う顔に変え 今は青く澄んでいる もうすぐ川の流れは途絶える ひとつの笑顔が消える 795 名前:濁り水[] 投稿日:02/07/29 03 53 ID hREtVbD7 僕は濁った水を飲む 口にするのもシンドイが 飲まないわけにもいかなくて 僕は濁った水を飲む 水はいつ濁ったのだろ 澄んでいた水はいつ濁ったのだろ 僕にはサッパリわからないが 一つだけ知ってることがある 濁った水を飲まなけりゃ 澄んだ水は生まれない だから今日も 僕は濁った水を飲む 熱を出しながら 腹を壊しながら 僕は濁った水を飲む 796 名前:雨脚[age] 投稿日:02/07/29 05 00 ID ??? 流れ出した足音が幾重にも重なって もくもくと雲を作る さび始めた人々の眉がいつの間にか暗い 何しろ彼らは何も持たないまま 手ぶらでここまで来てしまったのだ しかし、 ひょっとしたらあまりに早すぎたのは 雲の方だったかも知れない コツコツと道を打つ音が近づき 彼らを呑み込んでいく 797 名前:お題は「水」[sage] 投稿日:02/07/29 09 09 ID ??? 現在のノミネート作品 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 798 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/29 09 48 ID ??? 775 冒頭の「君の体は あまりにも 水分を含んでる」は美しい出だしだと思う。 三度ある「だから」をはじめ、説得力、構成力に欠ける気も僕はする。 「水」なのか「トラップガール」なのか最後まで焦点を絞りきれていない感もある。 799 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/29 10 09 ID ??? 779 何となく詩には「ある程度の長さ」が無いと価値が低く、評価されないという 暗黙の?ルールがあるような気がする。省くところも付け加えるところも見つからない三行だと思う。 「水」をテーマにした絵本のプロローグなんかにいいなぁと僕は思った。 795 頭の四行に惹かれた。ただここからもっと広がりが欲しかったような気もする。 五行目からは、一度視点を「水」から離したほうが最後の「だから今日も 僕は濁った水を飲む 熱を出しながら 腹を壊しながら 僕は濁った水を飲む」が 生きた気がしてもったいないと思ったのだ。 「水」という言葉をもっともったいつけても良かったと僕は思う。 800 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/29 11 54 ID ??? 779 「しずくのぼうけん」とかいうタイトルの絵本あるよね? あれを思い出したyo 801 名前:暇人 ◆1ZieyMtc [] 投稿日:02/07/29 20 16 ID jtcF0cdY ここは? 802 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/29 20 53 ID ??? 糞スレです 803 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/29 20 56 ID ??? タムチンコパウダースプレー 804 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/29 20 58 ID ??? パイパンパイン 805 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/29 21 01 ID ??? オッパイパイシナモンがけ 806 名前:りすぺくちゅH2O[age] 投稿日:02/07/29 23 23 ID ??? 知ってるよ 透明で清廉でいやらしいことなんて 何一つ知りませんわって顔してる お前が ホントはとってもHなことを だってお前 Hが1個余計に多いもんなあ でもそんなお前が大好きさ 知ってるよ お前なしでは一時も生きられない そんなお前なのに お前に浸りきればそれこそアウト 一瞬たりとも生きられやしない お前のkissは 俺の息の根を止めるね でもそんなお前が大好きさ 知ってるよ お前がとっても素直で純水なこと 型にはまらない自由な お前 「ばかやろう」なんて言葉に すぐに傷ついて ついついひねくれた結晶を作るけど ※1 でもそんなお前が大好きさ 知ってるよ いつも身近にいるけれど 何にも言わない お前が 実は俺の命を作ってること 俺の命が100人の村だったら 70人くらいはお前が住んでるって だからそんなお前が大好きさ そうさ みんなお前が大好きだよ りすぺくちゅH2O ※1http //www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/3163/crystals.html 807 名前:806[age] 投稿日:02/07/29 23 27 ID ??? 4連3行目 何も言わないシャイな に変更 スマソ 808 名前:週番 ◆ShSU0mOg [] 投稿日:02/07/29 23 35 ID 2M751KyJ ◆◆◆◆ 連絡 ◆◆◆◆ ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 ★投稿・寸評・審査以外の書き込みはこちらにお願いします。 http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027153200/l50 809 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/29 23 50 ID T83ghYFa 802 803 804 805 荒らすな!! >いかいか 810 名前:そんな瞬間[age] 投稿日:02/07/30 00 54 ID ??? バスタブに体をあずけている僕 立ってシャワーを浴びている君 腰のくびれを流れ 君の下向きにとんがった毛から したたり落ちる水滴 愛とか恋とか守りたいとか 難しいことは分からないけど こんな瞬間のために人は生きていて こんな瞬間が大切なもののような気がする 後ろから抱き寄せた 811 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/30 01 03 ID ??? 810 >色情の犬へ そんなクダラナイ瞬間のために生きているのはお前だけです。 812 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/07/30 01 06 ID ??? 811 しかし反応早いなw H探知機でも装備してるのか? 813 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/30 01 24 ID ??? 812 >いかいか 悔しい? 814 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/30 01 26 ID ??? 811 812 ア ホ ! 815 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/30 01 32 ID wVD4nlUB 810 812 荒らしやってから、そしらぬそぶりで詩を投降するなんて態度は なかなかに、あんたらしいやり口だよ。(苦笑 816 名前:>814の訂正[age] 投稿日:02/07/30 01 35 ID ??? 811 812を ⇒ 810 812に訂正。 811 スマンかった。 817 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/30 01 37 ID ??? 810 812 いかいかじゃん! 818 名前:温度[sage] 投稿日:02/07/30 02 58 ID ??? 怒りに震え上昇した体温 そっと浸す 水の中 昨日見た夢の名残を 頭蓋の隅に置いたまま 水の中で自我を手放す 水の冷たさを 浸食していく体温 回遊して入れ替わる 高温と低温 上は温み 下は冷え 入れ替わり 入れ替わり続け くるくると 翻弄される 僕の体温 水の温度に身を任せ 体を鎮め 心を静め 呼吸すら手放しそうになる 真夏の水浴 一体化した 水と僕 水温と体温 放出された 熱と呼気 水に溶け 水になる 僕と水 体温と水温 境界線も曖昧に 溶ける 819 名前:微生物のスープ[sage] 投稿日:02/07/30 03 13 ID ??? 月のない夜のプール 微生物のスープ 親和する白い体 親和する体操着 俯せに浮いて 薄い耳を漬す 陸上部 沢田素子さん 14歳 恋人の枕に夢の 残滓を貪るかのように 俯せに浮いて 薄い耳を漬す 生徒の唾液や汗や鼻水 様々な分泌物や 血液 最後にちびった糞尿少々 青臭い 夏の残滓 微生物のスープ ほっぺには ひたひたと 寄せる波 産毛の気泡が 潰れるたび いちいち細かな音 未だ震え 信号を送る 冷たい鼓膜 囁き続ける 微生物のスープ 月のない夜のプール 微生物のスープ 820 名前:週番 ◆ShSU0mOg [sage] 投稿日:02/07/30 03 17 ID ??? ◆◆◆◆ 連絡 ◆◆◆◆ ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 ★投稿・寸評・審査以外の書き込みは申し訳ありませんがこちらでお願いします★ http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027153200/l50 こちらで、お願いします。 821 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/30 03 26 ID m5U2+Sbk 819 微生物のスープさん。 性的倒錯者なんですか? 異常者の感覚がプンプンします。 822 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/30 03 32 ID 7tK+K5rP 帝京の犯罪行為一覧 ○単位を取れなかった腹いせに理工学部の学生が教員をリンチ ○いじめで校舎から飛び降り自殺 ○暴走族、麻薬、食堂放火 ○集団レイプ ○薬害エイズ ○守衛にスパイクシューズのまま跳び蹴り ○暴力団を雇って組合員を銃撃 〇脱税 帝京大学の過去の犯罪特集・1 http //choco.2ch.net/news/kako/1015/10154/1015445145.html ◆C14FUkYEは脳内保線中 低狂大スレpart3 http //school.2ch.net/test/read.cgi/campus/1025989112/ 帝京大学は超難関なんだぜ… http //school.2ch.net/test/read.cgi/campus/1024819910/l50 そうだ、帝京大学に行ってみよう http //school.2ch.net/test/read.cgi/campus/1026395034/l50 823 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/07/30 05 11 ID ??? 821 にしては整ってる気がする。…余計怖いか(w 824 名前:山神の水瓶(1)[sage] 投稿日:02/07/30 09 59 ID ??? 季節はずれですいませんが 一番最初は雪だるまでした 仲間と一緒に降ってきたんです 地球はほんの赤ちゃんで 線香花火の先みたいに じりじりぶつぶつ泣いてました ここは最高に居心地がいいんで ずっといようって決めました いろんなところに行きました 海が一番 地下水二番 産死があって五に霧ね 夜霧 朝霧 夕霧になって 恋人包むのが あたしの趣味 出歯亀じゃねえかって人聞きの悪い 守ってあげてんです出歯亀から そういやあたしちょっと前まで スーパーカミオカンデにいました 聞いたことはある?はいな ニュートリノてえ素粒子が 水中を光速で駆け抜ける その青い光を見るための施設 地下でうとうとしてたら 連れて行かれちゃいました ノーベル賞は確実 大統一理論の完成と 科学者たちが竹輪みたいにいきり立つ 無学なあたしにゃちんぷんかんぷん 地下1000メートルの廃坑 直径50センチの光センサーが 一万一千百六十四個 びっしり並んだ円筒形プール 人呼んでメデュウサの膣 あたし達は おばさん て呼んでました どうだったかって あんな退屈なところはもうこりごり 825 名前:山神の水瓶(2)[sage] 投稿日:02/07/30 10 01 ID ??? 溶けてるものがほとんどない もちろん生き物も一匹も 循環して浄化を繰り返す 超純水っていうんだそうで 科学者たちは鼻高々 宇宙からの客を迎える客間に ふさわしい水はこれです あたし達は身ぐるみ剥がれて 収容所へ押し込まれたようなもの おばさんに睨まれながらしんとしてろって 耐えられますかあなた 現在も未来もなくなって 昔のことばかり思い出すんですよ ファシズムの犠牲っていうんですか こういうの 先だって補修工事がありました 終わって水を満たす時 あたしは今だ!って 一個に気を送れ!集中しろ! ちょっと振動の向きを揃えただけです 普段はできない振りしてますが 結果はニュースでご存じの通り 六千七百七十九個割れました 一個の目玉が悲鳴をあげて 次に縦横斜め隣りの八個 あとはもうドミノ倒し そりゃもう壮観でした 調査チームは 最初の1個がどうして割れたのか 結局分からずじまい 一言きいてくれたら それあたし達がやりましたって お答えしたんですけど おばさんに聞くしか なかったんでしょうな 皆さん恐妻家だから スーパー神=おかん で 826 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/30 10 37 ID ??? 783 リアリティー溢れる描写。夢から君の尻への流れを始め説得力がある。 故に文中に出てくる「君を愛している」という使い古されたフレーズも 違和感なくすんなり入ってくる。「ごはんですよ」「はやくたべてね」 という単純でストレートな会話しか使われていないのにその場の情景が 浮かんでくるのは作者の力量。 810 言葉選び、文体が少し雑かも知れない。 基本や王道に反して自由に書くことと雑な書き方をすることは違うと僕は思う。 「君の下向きにとんがった毛から したたり落ちる水滴」(引用) これは美しいと思う。下向きにとんがった毛という激しい生なリアルと したたり落ちる水滴という冷静な作者の視点が絡み合う。 最後の五行はよくある感じという気がする。 827 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/30 12 25 ID ??? 819 何といっても冒頭が美しい。詩と読者を繋ぐ最初の掛け橋が冒頭の一行だと思うので ここを大切にして、すんなり作品に入ってこさせてくれる言葉を選んでくれた事を嬉しく思う。 夜のプールを微生物のスープに置き換える発想から、「陸上部 沢田素子さん14歳」(引用)の固有名詞で 最初の四行を引き締め、学校のなかへの「水」へと視点が移行していく展開も絶妙。 月の無い理由もはっきりと文中から読み取れる。 言葉の響きだけで「月のない夜」とかを使われると正直げんなりしてしまうが 単純な言葉に深い意味をつけていてくれるのは嬉しい。 でもそれは本当は「詩」の義務であって、ただの浮ついた、或いはこの心臓を鳴らす、 生きた人間の胸から離れた言葉の羅列ではないのだから、僕が評価しているような 事はほとんど当たり前の事ばかりなのかも知れない。 だがそれでも僕はやっぱり言葉を使ってそれを伝えようと思う。 828 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/30 12 42 ID ??? 806 「水」をテーマに出されてこの視点からえぐってくる作者の視点が面白い。 「Hが1個余計に多い」「ついついひねくれた結晶を作るけど」「俺の命が100人の村だったら」(引用)など、 言葉に対する解体と復興に意欲的に取り組んでおられるようで、単純に読んでいた楽しい。 ただ残念なのは全体を通して読むと雑な感じがしてしまう。 作者が本気を出していない周波数を読み手が感じてしまうのだ。 829 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/07/30 13 05 ID ??? 824-825 まず、読後、僕の「胸」は何も感じなかった。 言葉の引き出しも豊富だし、手馴れた書き手であるということは作品から察する事か出来ると 思うが、いじわるな言い方をするとそれだけという気もする。 才能もあるし頭もいい、人間性もいい。けれど何故か日の目を見ない二流アーティストという作者像が 僕には浮かんでしまった。 無学な私がファシズムの犠牲を語るのは説得力が無いんじゃないだろうか? とここまで書ける貴方だから突っ込みたくなる。 評価される作品だと思うから敢えて熱く厳しくいきました。 きっと評価される作品だと思うから少し熱くいきたい。 830 名前:体[ ] 投稿日:02/07/30 13 09 ID ??? 熱いシャワー 火照ってた体 のけぞる 白い首 はじける 白い飛沫 一度も イカセテ くれない 憎いあいつ 熱い水滴 胸に 腰に 脚に すべて白い 熱い想い 831 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/07/30 13 13 ID ??? さて、何分で来るかな? 832 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/07/30 13 34 ID ??? 帝京大って明治より難関なんでしょうか。 うちの兄は明治と立教受かって キリストはいやだと明治に逝ったんですが。 うちの父はあんなボロ大学にやるんじゃなかったと常々言っています。 だって30越えてフリーター。 大学の教育方針が悪かったのだとこぼしています。 ちなみに成績は優ばかり。 付属校から上がってくるやつは馬鹿だぜ~ と兄は言っていました~ 833 名前:週番 ◆ShSU0mOg [1人1投稿ですので。念の為。] 投稿日:02/07/30 13 42 ID ??? ◆◆◆◆ 連絡 ◆◆◆◆ ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 ★投稿・寸評・審査以外の書き込みは申し訳ありませんがこちらでお願いします★ http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027153200/l50 こちらで、お願いします。 834 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/30 15 17 ID ??? kiko 835 名前:MORGEN ◆ITGbUipI [] 投稿日:02/07/30 17 15 ID sKK35bcj 774 子供時代の小さな冒険。島言葉から後半は生き生きと描かれている。 前半・題名部分が子供時代の視点で描かれていた方が後半が更にドラマ ティックに感じられるのでは。 775 歌詞の一部を切り出したような作品。一連の水分と言う表現が「はかなく 美しい」に残念ながら結びつかない。この作品には前後部分があるのでは? 「君」に翻弄される「僕」の状況や描写がもう少し欲しい。 776 一連の耽美的な言葉使いと二連の現実的な言葉の対比。話者の陶酔を含んだ 一連と現実の情景を突きつける二連と言う構成。惜しい。試みは理解出来るが 話者の狂気をもう一連増やした方が最終連のリアル感が増すのでは。 778 生命への哀歌と読み取った。作品としては「水」の関わりは面白いのだが、 作者が思うより多目のヒントを残さなくては読者は迷子になりやすい。 若干視点が散漫になっているので、もう一度整理してみると完成度が段違いに上がるのでは。 779 リズムが心地よい。しかし水を表現と言うには物足りない。 音の感性は良いものがあると感じるので、読者が引き込まれる長さで書いてみてはどうか。 申し訳ないが、今日はここまで。感想程度とは言え先は長い。 登校作品が多くなるゆえの嬉しい悲鳴なので、ゲスト審査員ではあるが 感想レスに精進しよう。楽しいイベントへの誘いを感謝する。 836 名前:水[] 投稿日:02/07/30 18 21 ID H0vlx1IZ すべての物は 解(ほど)かれて 崩れ落ちるビルよりも あっけなく 地面に 音を叩きつけて 消えてしまうように 見えても 地底で 静かな渦を巻き 姿の見えない竜となり そっと 大きく 海をめざす 庭を歩いていた雀が 前ぶれもなく 解けて ただの地面の染みとなって 消えてしまったように 見えても 巨大な竜に そっと 運ばれて 千切れた波頭のなかから また青空に はばたく もしも あなたと話している途中に 私の姿がふいに 解けて 衣服もろとも 滝壷へ落ちるように 虹だけを残して 消えてしまったら 悲しまないで 海へ来て 私たちは 母から 生まれてくるのではない 巨大な竜の 鱗の一枚一枚 837 名前:潮の街[] 投稿日:02/07/30 18 46 ID yJBAwrjj 雨に 濡れた 街は 相当 カライ 海の香りがギラギラしている バイクの後ろに 君を乗っけて 涙みたいな カラサを 吹き飛ばして 走ろう 身体はずぶ濡れたままでいいから 838 名前:「釣りの日」[] 投稿日:02/07/30 21 12 ID bD1zS1Ru 14歳のある初夏の日 父が突然釣りに行こうと言って 半ば 無理やりに車に乗せられ 一緒に連れて行かれてしまった 私は大きな公園の池の側で、 釣り糸を垂らしながら その糸の動きを敏感に反応して 水面をすっと広がっていく小さな波紋を じっと眺めていた 休日だったので 沢山の釣り人たちが 思い思いの服装をして 釣り糸を垂らしていた 午後の昼下りになって 照りつけるような太陽の日差しが 水面の揺らぐ平面に反射して その光の形状のうつりかわりを 私は 吸い込まれるような瞳で ぼうっと眺めていた 釣れたような釣れないような そんな公園での一日を終えると 空は夕日の色に鮮やかに染まっていた 車に戻る途中にふと父が私に呟いた 「水の動きをぼうっと見るだけでも、心が癒されていくもんなんだ」 私は今 思い返せば 釣り自体はあまり好きでは無かったが 水面の波紋の揺らめきを 何時間もぼうっと眺めているのは 案外好きだったのかも知れないと思う 839 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/07/30 22 09 ID ivcpXus4 ひゃ~!油断してたら、えらく沢山だぁ★ うれちい悲鳴をあげながら、これから読ませていただきまーす☆ 789 表現がぎこちないよ★おもしろげな表現もあるんだけど、たとえば 「入道雲が ゆっくりと水滴の中へ」なんて、視点がさっぱりわかん なかた★「ゆっくりと」がなけりゃ水を浴びたんだろうけどさ★ ぎこちなくてもピュアな光を発していればとも思たけど、それも ないし、「すこんで」にはすっころんだっす☆ 790 うまいねー☆昔のニューミュージックみたいだ☆ でもそれだけっぽい★典型的な歌の文句のかたまりって感じが しまちた★ 792 一連目、おもちろいね~☆4連目までは完ぺきだと思たよ☆ でも、最後までマンガのコマ割みたいになっちゃってて、しかも 動きがないから退屈だた★オチがわかる必要はないんだろうけど、 ここまで勝手に納得されちゃうと、しらけるし★ さて。お風呂に入りまーす♪ 840 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/07/30 22 56 ID FKhBSgCk さって♪お肌つるつる頭すっきりになったところで再開~♪ まろ茶飲みながら、行っくよー☆ 794 人生を川にたとえるのはありがちだけど、時を水にたとえて、人を 丸くしていくものとしたのは結構おもちろかった☆短い中によく まとまってるよね~☆まとまりすぎかもしれないくらいに★ 796 んー。「さびはじめた人々の眉」とか、結構イイ!感じで退廃的 なムード醸し出してんのにさ、どーにもひとりよがりなんだよね★ 「しかし」の後の読点で「ふみゅ☆」と注意ひきつけといて、コペ ルニクス的展開見せんのもウマイけどさ、どーにも書き手の頭ん 中で納得されちゃってる感じなのだよ★35%くらい書き込み不足 の印象でちた★ 818 んー。3連目までよかったっすー☆そのあとだらだらと同じことを 無機質な表現で続けまくるのは、水とゆっくり同化していく僕を 描きたかったのかにゃ?★もしそうなら退屈させずにそれを描いて ほし~★ 841 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/07/30 23 40 ID ??? 830 あい。欲求不満は他で晴らそうね☆ 表現するんなら、もっと内部までえぐり込んで見せてくれなきゃ★ これじゃアダルトヴィデオのワンシーンだと思たよ★ 836 SFちっく☆液化して地面のシミになって消えちゃう「すべての物」 伏線が効いてるから5連目のイメージが凄いね~☆ちょっとそれ 以降が情に流れすぎな感じかにゃ★でも想像力を解き放ってくれ る詩だと思たよ☆破壊的退廃的なイメージと創造的再生的なイメ ージを見事にひとつの世界にして見せてくれまちた☆ 837 シンプルだけど、ちゃんと匂いが伝わってくるね~☆映画のワン シーンみたいでイイ!感じだ~☆「ずぶ濡れたまま」は「ずぶ濡れ のまま」じゃないかにゃ?★ 838 ウチの兄貴は釣り好きでさ。話を聞くと「魚なんぞ釣れなくても ぼーっとできる時間が楽しめればいい」んだってさ☆そのお父さ んと一緒だね☆この詩は釣り好きのヒトでも釣り嫌いなヒトでも 結構共感できるものはあるんじゃないかにゃ☆ぼうっとできる時間、 それを楽しめるのが「詩的」ってことなんだろうね☆ ただこの詩は、どーにもインパクトが弱いんだにゃ★ゴテゴテと 飾りつける必要はないんだけど、父のセリフのあたりにもっと 集中するようにメリハリを効かせて書けば、もっとインパクトが 生まれたんじゃないかと思うよー☆あと最後の連、「今」をほった らかして終わるんじゃ、本当に単なる思い出話にしかならないよぅ★ 842 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 05 03 ID IxZmveW2 797 名前:お題は「水」 メェル:sage 投稿日:02/07/29 09 09 ID ??? 現在のノミネート作品 23編 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 806 810 818 819 824-825 830 836 837 838 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 843 名前:モノ牡蠣 ◆WEud8dUs [age] 投稿日:02/07/31 09 55 ID ??? 梁山泊?昔、いちみでしたが、何か? 844 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 09 58 ID ODuYvflx ひえぇぇぇぇぇぇぇ・・・。すごい投稿数だ!! 頑張れ審査員!!このスレの人気には驚くよ!! 845 名前:モノ牡蠣 ◆WEud8dUs [age] 投稿日:02/07/31 10 00 ID ??? 844って妄想してる?バカ? 846 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 10 04 ID Vsd8DHuk >審査員さん 投稿詩数に潰されんなよ。 あんたら審査員の真価が問われる状況だ。 847 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/07/31 10 09 ID ??? いか粘着はどれだけ身分の高い人間なんだ?w よくそんな失礼な言い方が出来るね、、、マナーを知らない?w 848 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/31 10 55 ID ??? 843- 847 そういう話は、雑談スレでやってくれ。 特に、いかモノ牡蠣は自重するように。 849 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 10 59 ID WQ+kyB+O 846 それはそうだと思う。粘着かどうかは疑問だが的を得た発言だね。 850 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 11 19 ID 9WNKubFY 847 いかいかなんかよりは粘着の方がまだいくらかはマシなんだから そういちいち文句つけるな。 851 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/31 11 42 ID ??? 850 粘着のお前がいってもね、、、、、。 852 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/31 11 52 ID ??? ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ,,) < 詩板でいかいかの悪口ばっか /⊃⊂ \______________ ~( _つ し ミ o 853 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/31 12 30 ID ??? 851 852 いかいかのオマエが言ってもな・・・。 854 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/07/31 13 40 ID M9+0GhkO 852 汚いシモネタばっかり書いて詩板を荒らしているイカイカより イカイカの悪口ばっかり書いてる粘着でもまだそっちのほうが 汚いシモネタ詩板荒らしよりはいい。 855 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/07/31 15 15 ID ??? だ・か・ら、そういう話は、雑談スレでやってくれって。 ここは、もう残り少ないんだからさ。大事に使おうよ。 856 名前:真夏の思い出 [age] 投稿日:02/07/31 20 56 ID ??? さ よ な ら プクプクプク プクプク プク この川渡れば 全て完了 全ての束縛から解放されってことよ かあちゃん とおちゃん すまない キーーーーーーーーーン ん?ん?んんんんんんんんんん? ゆらゆらゆらゆらユレテルよーーーー なんだよ、なんだコレ、ゆれているのはよー なに見てんだ、コノヤローてめえー 覗くんじゃねえー見るな!見るな!見るなっつてんの! 俺はこのまま海草になるんだよ! ん?ああ?助ける? ダメ!ダメ!ああダメダメダメダメ!!! その手は、俺の顔面を押し付けてくれりゃあいいんだよ! いや、そこの女、警察なんて呼ぶんじゃねえー 携帯、落ちろ!落ちろ!そのまま海ん中落っことせ! お、お?おおおお!いいこときやがったぜ、ジャイアン 俺が憎いんだろう?ほら、前みたく俺を殺そうとしろよ! あ?ん?ああああああああーーーー マジで顔面踏んずけやがんの! お前も人のためになるんだなあ。 そうだよ、そうだ、そのままいつもみたく そうだ、そう、そうして、、、 俺はこの季節に死にたかったんだ 憧れだったんだ 夏だ、そう、夏!夏だ、夏、夏、夏!! ゆらゆらゆらゆら 記憶が 薄れて ゆら ゆら しょっぱい ぽこぽこ じゃあな 俺のこと 忘れるんじゃ ねぇぞ・・・ ぽこ 857 名前: ◆ShSU0mOg [sage] 投稿日:02/07/31 21 20 ID ??? ◆◆◆◆ 連絡 ◆◆◆◆ ☆今回のお題「水」、をテーマとした詩を投稿して下さい。 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 ★投稿・寸評・審査以外の書き込みは申し訳ありませんがこちらでお願いします★ http //book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1027153200/l50 こちらで、お願いします。 858 名前:MORGEN ◆ITGbUipI [age] 投稿日:02/08/01 01 56 ID ??? 780 夏の午睡と胎児の記憶。全体的に若干だれてしまっている。夢の内容と記憶をリンク させる試みは良し。しかし「彼女」のイメージ・存在感が薄いのが残念。 781 夏の一日の音やイメージは涼しげで楽しい。 折角なので夏の夕暮れで終わるのではなく、夜まで書いて欲しかった。 余韻がもう一息欲しい。 783 束縛される事へのかすかな拒絶感と相反する心地よさの柔らかな葛藤。 残念ながら一・ニ連が浮いてしまっている。別の作品として独立させた方が 完成度はあがるのでは。 789 和やかで無邪気な情景描写。自分なりの一ひねりした表現は好感が持てる。が、 頼む。推敲時に誤字脱字はチェックしよう。締めで腰が砕けた。 少女へ向ける話者の心情(恋愛・親愛に限らず)を匂わせてくれると余韻が深くなるのだが。 790 水音と彼女の強迫観念が上手くかみ合っている。安心して読める作品だ。上手い。 締め、余韻ともにきちんと作られている。一つ、好みの問題なのだが「これ以上」で改行し 「君の眠りを何が妨げるの」は一行にした方が、話者の溜息にも似た焦燥感が増すのでは。 792 ふと始めた一人遊びは妙にムキになってしまう。話者とともににやりとしてしまう作品だが しかし、日常のワンシーンを切り取った作品なのだから、もう一声情景が描かれていると 読者としては楽しめるのだが。 794 一連・二連で話者から「あなた」にかなりの思い入れが描かれているが、締めで読者は放り 出されてしまう。静観しながらも暖かさを抱いた一・二連の描写が最終行で生かしきれていない。 「あなた」の笑顔は時間をかけて研磨されたと話者は感じているのに、終わりを迎える「あなた」 の表現が「消える」だけでは、心情をはぶき過ぎではないか。もったいない。 まだまだ投稿期間は残っている。全作品へのレスは間に合うのだろうか。 十何年ぶりに夏休みの宿題を頂いたようで、楽しくもあり苦しくもあり。 ゲストで良かったとしみじみと思っている。 ROM・参加者・審査員諸兄、締め切りまで楽しもう。 859 名前:life (命)[sage] 投稿日:02/08/01 02 12 ID ??? how are you with several tube which is around you round round and i round as i see i see sea sun comes down moon is in the spoon under the wave i round round and round then would ask me how are you with several tube which is around you おまえまわりの 幾多の管で おまえはどう まわるまわる俺はまわる 会うように海に会う 日は落ちる 月はスプーンの中にある 波の下に 俺はまわるまわるまわる そしてきいてくれないか おまえまわりの 幾多の管で おまえはどうと 860 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/01 02 18 ID ??? お題は「水」 現在のノミネート作品 24編 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 806 810 818 819 824-825 830 836 837 838 856 寸評はこちら 784-785-786-787-788 798-799 826-827-828-829 835 839-840-841 858 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 861 名前:名前はいらない[age] 投稿日:02/08/01 03 40 ID ??? リロードしてませんでした。申し訳ない。 お題は「水」 現在のノミネート作品 25編 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 806 810 818 819 824-825 830 836 837 838 856 859 寸評はこちら 784-785-786-787-788 798-799 826-827-828-829 835 839-840-841 858 ★ルールは 548 参照、初投稿の方は特に、きちんと目を通して下さい。 ☆期限は 8月2日金曜日の23 59 までです。奮ってどうぞ。 862 名前:名前はいらない[早朝age] 投稿日:02/08/01 05 09 ID ??? 861 週番じゃないよね。とにかく御苦労さん。 ageとく。 863 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/08/01 12 30 ID ??? 859 日本語の一行目で使った「おまえ」を三行目で素早く繰り返えされるのは この詩の場合とても気持ちがいい。全体的な言葉のリズムもよくまとまっている。 「幾多の管」という言葉も新鮮。 はじめにパッと見た時は何で英語があるんだ?読むのがダルいな、と正直思ってしまったが(ゴメン) 冒頭に英語を置いたのは「この詩の場合」、成功していると思う。 856 一行目が「さよなら」でなく「さ よ な ら」故にスッと作品の中へ入っていけれた。 こういう小さな事もテクニックだと思う。プクプクプクというのも可愛いらしい。 が、全体を読むと才能のある人がやっつけ仕事をしてるな、という印象を受ける。 勘違いなら申し訳無い。 864 名前: ◆76fFko5o [sage] 投稿日:02/08/01 12 48 ID ??? 837 もしかするとメロディーをつけたら一気に栄える詩かも知れない。 「バイクの後ろに」(引用)を例えば「XJ400の後ろに」などに変えたり、 雨に塗れた「街」、バイクの後ろの「彼女」に対しても具体的な描写が入ると もっと読むものを惹きつけられたような気もした。 838 読後、なんだか説明文か日記でも読んでいるような気がした。 例えば「休日だったので 沢山の釣り人たちが 思い思いの服装をして 釣り糸を垂らしていた」 省いてもいい。余分肉が沢山ついていて詩として研ぎ澄まされていないように感じる。 釣りがさして好きでは無かったが波紋を~のくだりの作者の心情は好感が持てる。 865 名前:死水の味(1)[sage] 投稿日:02/08/01 15 53 ID ??? 一昨日から降り続いた雨は 今朝になっても止むこと無く 寝起きで少し濡れた肌を引きずり 夢現の足で辿り着く流し台 鉛色の空気をため息に変え 鉄臭い水を首が痛くなるほどに 一気に流し込む 夢は浮いたり沈んだりの まるで濁流に翻弄される梢のように 少しずつ動悸を早めながら蘇った 私は水底にいる 海底か湖底か はたまた川底なのかは分からない ただ水底にいる 光を湛えながら揺らめく水面を その上に波に歪みながらも 確かに蒼の違う空を見る 聴こえるのは 身体を伝う波の声だけだ 僕はそこにいたかった そう思ったときだった 866 名前:週番じゃないけど一部修正[sage] 投稿日:02/08/01 15 55 ID ??? お題は「水」 現在のノミネート作品 25編 774 775 776 778 779 780 781 783 789 790 792 794 795 796 806 810 818 819 824-825 830 836 837 838 856 859 寸評はこちら Canopus ◆j1h.j3e.氏 784-788 ◆76fFko5o氏 798-799 826-829 863-864 MORGEN ◆ITGbUipI氏 835 c
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/224.html
お題 記憶 開催期間 2006/05/16~2006/05/27 参加作品数 9 審査員 3人 本スレ 17の60-98? 議論スレ 13の486-565 【チャンプ】 年増が好きです:2点 【準チャンプ】 川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく(詩種):1点 セロリのある風景:1点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 62 ポエム - - 64 年増が好きです - 2 65-68 川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく 詩種 1 69-70 前世と火と飯と 穢土 - 71 数 - - 72 記憶 霧都 - 73-74 抽出苦 宮坂純 - 76 セロリのある風景 - 1 77 0→1≦1 - - 【審査員】 大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI ◆UnderDv67M 【採点レス】 84 名前:大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/05/26(金) 20 37 08 ID dpYVF0lb 1点 65-68『川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく』 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 64 1点 76 1点 差し上げます。次回は出したいな。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 64に一点でよろしく はい大変レベルの低い争いでしたね 作品 ■▲▼ ポエム 憶せず記せ胸の内 62 名前:ポエム[(これは投稿作品です)] 投稿日:2006/05/18(木) 08 37 15 ID xvHr0LwG ■▲▼ 年増が好きです リーフレインさんのような 美しい女性とセックスしたい おれの子供を産んでほしい おれの精子 どばっとすげえ出る 64 名前:年増が好きです[sage] 投稿日:2006/05/19(金) 16 36 26 ID Qnkn2ENH 【コメント】 82 名前:大山デブ子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 28 48 ID dpYVF0lb 64 てへっ#(^~^)\ わたしじゃ駄目? 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 64 わかりやすくて共感できる。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 64 この世の中の流れに逆らう年増好きを私は応援し支持しようと思う 1点 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 本スレ 64 アホ。 496 名前:大山デブ子の娘 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/05/28(日) 20 39 22 ID 4+xqixVs 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI って誰? 事前に審査員宣言してるの? アルペンさんが審査員やるっつ~から、デブ子も審査したのに 何で 64が優勝しちゃうの? 山羊! あんたが審査員しなさい! 526 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 40 57 ID Cs9ogRRu 496 はい、私が第52回梁山泊チャンプの日雇いです。 審査員宣言は遠い昔にしたと思います。ただヒマな時にしかできないので たまにしか審査しませんです。 64 は非常に実感のこもったいい詩だと思ってます。 とくに「すげえどばっと出る」がいいと思います。 これが「どばっと出る」や「すげえ出る」とかだったら点は入れなかったと 思います。まあそういう事です。 528 名前:山羊[] 投稿日:2006/05/28(日) 22 44 38 ID 9dQKSVaF 526 お題の「記憶」についてはどうですか? 532 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 48 51 ID Cs9ogRRu 528 はい、ではもういちどチャンプ作品をみてください。 まず、「リーフレインさんのようないい女」と言っていることから 過去にリーフレインさんに会った、もしくは何かで見たという事が 予測されます。という事はリーフレインさんの事が作者の記憶に あったということです。これでいいんじゃないでしょうか。 そのくらいに、今回のお題はいろんな事に応用できるという、問題性 というか、そういうものをはらんでいると言えるでしょう。 536 名前:山羊[] 投稿日:2006/05/28(日) 23 02 26 ID 9dQKSVaF 532 りょーかい、です 544 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 23 51 38 ID g8M/kF7l 本スレ98です。 リーフレインさんがゼッケンさんのファンと聞いて ゼッケンさんもリーフレインさんのことを思って オナニーしている想像で書きました。 記憶は過去に見た写真とか想像図の記憶をたよりに オナニーしているということです!!!! ありがとうございました(・∀・) 優勝めっちゃうれしいデス!!!!o(^-^)o 【得点】 2点 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI:1点 ◆UnderDv67M:1点 ■▲▼ 川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく 過ぎ去りし刻を重ねて 現つが在るのなら 過ぎ去り刻を失いし者は 現つを生きてはいないのでしょうか 其れは肉に宿るのか 血に宿るのか 魂に宿るのか…… 一つ積んでは 父の為 二つ積んでは 母の為 三つ積んでは 壊され…焦がるるるるる……るる…るるなり哉…… 咎深き者 流るる彼の地は 賽の河原 罪 詰み 積んで 此処は 理屈ばかりの善を成せと謀り囁く鬼の棲 六道全てが咲き誇る ゴキリと頭蓋の軋む音 映し世に産まれ堕ちては 記憶剥がれ落ち途切れ終わりぬる 世界は祝々と宣ひ 始まると言ふ 籠女 籠女 過去の鳥 乳飲み子の時分に聞いた 年々コロリと子守唄 忘却の彼方へ真白に染まり 新たな生への夢を見よ 記憶されぬ記憶 滲む世界の真ん中に…… 何処までが現実で 何処までが虚構で 絡 絡 と廻る命の風車 一つ摘んでは 父の為 二つ摘んでは 母の為 三つ摘んでは 焦がれ…恋がるるるるる……るる…るるなり哉…… 業深き故 流るる此の血が 賽の河原 黒耀石の滑らかさに似たる るると流るる 川の律べ 言霊の行方 言ノ葉に重ね 水鏡に託す 己を個でなく 全と刻む術 持たぬと不知火 心を散らせずとも 弛たう魂は繋がり 意図綴る也 意味など求めてはならぬ されど 無意味な物など存はせぬ そこに転がる石ころ一つさへ 膨大な記憶を刻んだ記録装置 生ある物の記憶を喰らい 其の血に依りて 私は今 此の地に立つている マングローヴの一本たる我が身にヂクヂクと 刻まれし想ひは水に融け 因果の雨情は滴となりて アカシアの木に宿る やがて原子へ砕かれて 再び原始に還りぬる 人は それらの欠片を脈 絡なく繋ぎ 都合良く捻曲げ幻視せり 擦れて劣化する記憶 記号と化す想ひ 矛盾続ける世界の果てで…… 始まりは何処 終わるは何処 嗚呼 繰 繰 と今が巡りぬる 曖昧さこそが真実 そして 私は 嘘を生きたる盲者也 65-68 名前:『川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく』[sage] 投稿日:2006/05/21(日) 15 17 40 ID LYycDepn 【コメント】 82 名前:大山デブ子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 28 48 ID dpYVF0lb 65-68 凄いでしゅ~ 感心しまちゅ~ 何て言うのかなぁ~。青森の恐山の描写だと思ったら、違うにょね。輪廻を描いている作品なんだけども、 明るくにゃいのがしゅごい!しゅごい! 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 65-68 うーん、どうしてこう単純な対比になっちゃうかなあ。 観念詩はむずかしい。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 65-68 (´・ω・`)知らんがな かまいたちの夜2で似たようなシチュエーションを見たがこんな元ネタ知らんので0点 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 65 文語体もどきを使ってるけど活きてない。凝った表現だが無駄打ちしていて冗長。内容は超平凡。 556 名前:詩種 ◆IZByFxSDAg [sage] 投稿日:2006/05/29(月) 01 46 03 ID LrNlUQ/n 『川縁にヤドリギと言ふ己の心に意味はなく』を書きました、詩種です。 えー、今回、名乗らずバックレてしまおうかとも思いましたが、点数を入れていただいた審査員の方、また、わざわざ読んで下さった方々へのせめてもの礼儀かなとも思い、恥を承知で書き込みます。(知っている方も少ないであろうコテですが……。) まぁ、なんですね。 とりあえず、皆様お疲れさまでした。 また、読んで下さった方々、本当にありがとうございました。あと、この作品に元ネタは特にございません。^ー^ 以上、また機会がありましたら。 【得点】 1点 大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk:1点 ■▲▼ 前世と火と飯と かつてオレの記憶が確かならば オレは台湾沖で戦死した神風特攻隊だった かつてオレの記憶が確かならば オレはグラナダで戦死したレコンキスタの戦士だった かつてオレの記憶が確かならば オレはサラセン文化全盛時 カッサータを喰らいハイヒールを履いた女だった かつてオレの記憶が確かならば オレは暴君ネロ統治下 阿鼻叫喚の地獄絵図を見届けたローマ市民だった かつてオレの記憶が確かならば オレは、ガヤ山頂で町を見下ろし「一切は燃えている。煩悩の炎によって汝自身も汝らの世界も燃えさかっている」と云ったゴータマ・シッダッタの信者だった 火を点けたのは誰だ 燃え続ける火を点けたのは誰だ オマエか 消えることなく火焔を巻き上げる炎に身を焦がすのは誰だ オマエか 人類の歴史を回転させ続けてきたのは何だ オマエの欲得か 未来永劫続くであろうこの火を消すモノは誰なんだ オマエの羞恥心か どうなんだ どうなんだ どうなんだ 人類よ 記憶よ 輪廻するDNAよ どうなんだ かつて__オレのDNA塩基配列によれば かつてオレはゴキブリだった 大恐竜時代を生き延びた鼠でありマンモスだった(パオ~ん シダ植物であり 陸上に上陸した鯨だった 輝かしき海 熱湯スープから生まれたオレは原始の海の単一細胞だったのだ 赤い空と赤い海の中 泳いだ記憶は見付からない しかしだ_それを遠い記憶と思い定めれば素敵じゃないか 全人類が環境汚染を働くのは 切磋琢磨しているからか そうだ 不法投棄をせねば喰っていけない 我々が喰う飯は何だ キャビアじゃあるまい フランス料理でもあるまい 一杯の白飯と御御御付けそれに御香香と開いた魚で充分じゃないか 昨日の晩飯を覚えているか オマエのメニューはバラエティ豊富で分らないかも知れない けれどこちらは毎日決まりきった飯しか喰わん 朝はバナナ2本とゆで卵それに野菜ジュース 昼は仕出弁当 夜は白飯と御御御付けそれに御香香と開いた魚や煮物揚げ物などなど 人類よ 美味しい物はたまに食うのが上手いんだぞ 人類よ オマエラの生まれ故郷_遠い記憶の故郷_この青い地球を食っているのはオマエラなんだぞ かつてオレの記憶が正しければ 昨日の晩飯は素テーキだった 69-70 名前:前世と火と飯と[sage] 投稿日:2006/05/22(月) 00 21 50 ID Ms42YAqF 【コメント】 82 名前:大山デブ子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 28 48 ID dpYVF0lb 69-70 しゅごい!しゅごい!ワンパタ~ン押し通すのがしゅごい! 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 69-70 DNAとか書かれるとなぜか萎える。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 69-70 ただ有名所を集めただけ様に見える、なんとも都合の良い設定か、輪廻もなにも虫だよ虫。寝ぼけるな痴呆0点 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 69 前半面白いけど後半説明し過ぎ。 551 名前:穢土 ◆34law0hz56 [] 投稿日:2006/05/29(月) 01 04 14 ID TrJRFTwh ども 議論沸騰しているところ申し訳ありませんが、『前世と火と飯と』を書きました。 審査員の方々どうもありがとーです。そして優勝者の方、ふざけんな!真面目に書け! と言いたいですね~。それをチャンプに推した方々、オイタが過ぎますね~ 次回のお題が“アナル拡張プレイ”・・・・・・参加する意欲が湧かないお題ですね♪ ぎゃはははー ■▲▼ 数 いつの日かと 思い煩いいらだちで かすれては汚れ とおりすぎ 灰で舞い上がる 空気をかぞえる 無数というのはよくぞいったもの ならば方程式も 高等数学もつかえずに さかのぼって数えてやろう ぶらさがった 絞れたシャツの皺の数を 数えては十、 飽きてぱぁんとたたく 泥溜りに木細切れ 見上げて桜、透ける空は 反復して、やわらかく消し去る 71 名前:数[sage] 投稿日:2006/05/22(月) 01 27 34 ID ItVBDLT1 【コメント】 82 名前:大山デブ子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 28 48 ID dpYVF0lb 71 2連までは良かったんにゃけどね! 3連に繋がることと、その必要性が分らにゃいじょ! それがなかったら終わりよしなら全て好しだったじょ 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 71 言葉の選び方がわりにいい意味で無難。 4連目が好み。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 71 陰毛の本数でも数えてりゃいいじゃんw 主張が成立してないね ポエムにする価値がない。なんだこれ?? 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 71 うまいね。でもそれだけ。 ■▲▼ 記憶 箱の中身は 入れ替わり 立ち替わり 色を変え 形を変え 積み重なって 連なって 掘り進み 時に優しく 時に冷たい 抱擁と傷の端境 思い出と事実の 綻びが怖くて 祈りの形に両手を結ぶ 72 名前:記憶[sage] 投稿日:2006/05/22(月) 02 49 14 ID Qunwe6na 【コメント】 82 名前:大山デブ子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 28 48 ID dpYVF0lb 72 切実な祈りが良かった!後引くってゆ~かさ~ この人の作品をもっと読んでみたい!と思ったんだにょ シンプルに作ってあるんだけど、奥にある者からたくさんのメーセージを感じちゃうんだじょ 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 72 まあ普通に無難ですね。しっかりしていると思う。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 72 ああ、それただ引越し業者の運送作業だよw なにか思い出のある贈呈品だったってゆぅつもり? 妄想って素晴らしい 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 72 普通。フツーに記憶の詩。今回ほとんど変わり映えのない内容で面白みがない。 565 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:2006/05/29(月) 02 00 31 ID VyAaWFXM 本スレ72の「記憶」を書きました 感想をくれたみなさま、ありがとうございました 枯れ木も山のにぎわいなつもりで、久々に投稿しました ふと思いついて携帯からでしたので、淡泊でこじんまりしたしろものになりました そんな中で大山デブ子さんに好意的なレスを貰えて嬉しかったです ありがとうございました ■▲▼ 抽出苦 歯と歯の隙間から 息だけ押し出すようにして き お く と呟いてみる 吐息を抽出するように 私は溜め込んだ記憶から 断片だけを取り出して それを記憶と呼んでいる 大事なことを忘れそう 本当は産まれてここまでの 経験分すべての記憶が 私の体の奥底にこずんでいるのに すべて再現できるほどの 精巧な脳味噌を持ち合わせていない ので 目の前の友人の名をはたと思い出せなくなり どうでもいい昆虫の名が脳裡を ツマグロトビゲラ 声帯を振動させて歌うことさえ 記憶の作用なんでしょうか 読むそばから抜け落ちる本の内容 柔和な感覚は忘却の彼方 彼方 彼方 でなく 自分の底にずっといるのに どうせなら すべての記憶を常時認識しているか 全くしていないか どちらかにして 抽出機能に翻弄される あの日 薬局にあったシャンプーボトルの形よりも 今 取り出したいきれいな こと が あるのに 73-74 名前:「抽出苦」[sage] 投稿日:2006/05/22(月) 17 30 09 ID rhUiM6Mh 【コメント】 83 名前:大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 30 53 ID dpYVF0lb 73-74 悲しい詩だじょ。記憶はまず海馬で作って、鮮明なものは大脳野(かにゃ???)に送られて、 どうでもいい記憶は捨てられるってママに聞いたを。 身体に刻み付けられる記憶もあるけど、この詩からはそれを大いに感じたんだじょ。 グッと来るものは少なかったけど、描こうとした試み自体はしゅごい感心しちゃったんだ~ “ツマグロトビゲラ”わたすが知らないもにょを何で書くにょかにゃ~ 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 73-74 忘れるくらいのものってそう大事でもないと思うのです。 少なくとも当の本人にとっては。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 73-74 Hな本ばかり読んでいるからだよ、まるで四次元ポケットのようだ。。就寝中も一々記憶していたのか貴様は、異常だな 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 73 日記。途中で飽きたと思われる。 522 名前:宮坂純[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 29 38 ID egXgN3oo 今回「抽出苦」書きました。審査・寸評くださった大山さん、日雇いさん、アンダーさん、ありがとうございました。精進します。 うーんと、今の議論を見て“これからは審査の方にも加わろうか” という理想がひとつ。 反して “私のような新参が「作品に点数いれる」という行為をするのはためらわれる” という気持ちがひとつ。 ましてや兼任となると勇気がいります。 “審査しておいて肝心のお前の作品はそのレベルかよ” と思われるのが嫌だという、まぁ恐れがあるためですね。 ある程度、作品にも審査にも自信がある方ならば良いのかもしれないスけど。 ■▲▼ セロリのある風景 五月は問いかける ぼくの瞼の裏側で 血の花弁に包まれて 遠くまで広がる真夏の空を ゆっくり少しずつ冷却しながら 夜の靴底で踏み潰される 十個入り鶏卵パックのように 鉄路の上を何百もの寝台が滑っていく ぼくは暴力について考えなくてはならない ふたたびその目を開けるとき 監禁されているぼく そしてぼくたちの 勝利を高らかに宣言するため しかし 答えは何も返ってこない 街も紙幣も燃えあがる裸像も いまだ到着したことはない 時間と時間のうまく継ぎあわせられない空白に ひとつ鮮やかな映像を見つけだす 美しく発狂した目で走る男は なぜ? これがぼくの罪なのだろうか? そうやっていたずらに言葉は費やさないで それでは明日もセイムタイムで 白い受話器の白い電話はときに白い哄笑をする けばだつケント紙 海洋模型 楕円とセロリのある風景 ぼくの瞼の裏側で五月はもう一度問いかける これがぼくの罪なのだろうか? 頭上のアスファルトを指さして 処刑の朝にささやく言葉 ああ ぼくは独裁者が欲しい そしてそれがたたかいの合図 76 名前:セロリのある風景[sage] 投稿日:2006/05/24(水) 14 05 49 ID rJ1U4+9V 【コメント】 83 名前:大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 30 53 ID dpYVF0lb 76 う~ん。分らにゃい。スピード溢るる詩なんだけど、どこにお題があるのか探すのに苦労したじょ 分るようで分らにゃい。もうちょっと分り易く仕上げたらドーダロン? 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 76 じわじわ来る感じがいいと思う。現代詩らしいというか。 展開にうねりもあるし。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 76-77 残念、お昼ごはんの時間だ 投稿するのが遅かったのだから公平さを保つためのハンデですね 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 76 面白い表現もあるが無駄な表現も気持ち悪い表現も満載。基本的に好みじゃない。 【得点】 1点 日雇いくん ◆HIyaTOiQcI:1点 ■▲▼ 0→1≦1 巡る巡る透明な白 欲張りすぎたか 世界を隔てるキラキラの波から離れる毎瞬 深く深い暗い底へと同化してゆく 進んだ先に何があるのか 生を受けたは遥か遠い昔 路無き黒を迷うことも止まることもなくただひたすらに滑空し やがて色を隔てた膜を突き破る そして 届いた先ー孤独の終焉 数多の同胞が混在するこの青い空に包まれた場所 だが、それは瞬く間もない通過点に過ぎなかったらしい 境界線と境界線の間にある、闇と闇に包まれた、冷たさを感じぬ、それはそれは素晴らしい世界 そこから垣間見た虚無の世界ー大半の時間を失った無ーに当たり前を感じていた己 母の傍から離れどれだけたったのだろう? どこまでも続く0と1とをいつしか綴ることを放棄していた己 勢いに任せ、それが運命と流されるだけだった己 走馬灯のように巡る全てを抱いて煌めきを失いつつある今、心は豊かな幸福感に満ちている 穏やかな闇ーこの星を創造した母に抱かれているからなのか、迫り来る死への恐怖など無く、不思議な感覚すら覚えている 達成感と安心感の狭間で揺らめきの中、沢山の真実を悟った光 存在した1は音もなく深すぎる0の中に融けていくのだった 77 名前:0→1≦1 [sage] 投稿日:2006/05/24(水) 16 40 54 ID IBWx7BVL 【コメント】 83 名前:大山デブ゙子のムスメ ◆666.SaoPvk [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 20 30 53 ID dpYVF0lb 77 う~~~~良かった~ でもにぇ。価値観が違うなって、最終連で思ったんだじょじょ “心は豊かな幸福感に満ちている”ってのがヒータんだじょ 同じ内容で、Short.verを読んでみたくなったんだじょ 85 名前:日雇いくん ◆HIyaTOiQcI [sage] 投稿日:2006/05/26(金) 23 23 06 ID X2TLifNM 77 読みやすかった。幻想的な描写がいいけど、最後段の「だった」はいらない気がする。細かいけど。 86 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/05/27(土) 12 40 41 ID 1bzVj32i 76-77 残念、お昼ごはんの時間だ 投稿するのが遅かったのだから公平さを保つためのハンデですね 486 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/05/28(日) 20 10 02 ID gRpUkPsT 77 いい意味でなく現実感がなかった。モチーフがモチーフなだけに当然だろうが。 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/tendou_suiko108/pages/6.html
ここでは主に、シナリオごとの好漢別攻略法を書いていきますが、クリアまでの話ではなく、勢力がある程度安定するまでの話です。 ≪シナリオ1≫ 選択可能好漢:林冲、魯智深、武松、楊志、史進 ◎おすすめ好漢 シナリオ1の好漢はいずれも能力値・精神値ともに高いので差はそれほど大きくないが、あえて挙げるとすれば、おすすめ好漢は林冲である。林冲は知力こそ楊志に劣るものの、腕力90オーバー(魯智深・武松・史進も腕力90以上)に加えて、このシナリオの好漢唯一である技量80オーバー(弓の連続攻撃が3連続になる)が魅力的である。また、騎馬適性が初期状態で「得意」というのも評価ポイントである(楊志・史進も騎馬適性「得意」)。 序盤はとにかく強力な人材を得にくく、また攻め込み先が山塞であることがほとんであることに鑑みると、直接攻撃・間接攻撃ともに優れ、山の地形でも進軍速度が確保できる兵科・騎馬を使える林冲が一番優れていると考えられる(スピード攻略を目指す場合は特に)。 次点は楊志と史進。楊志はシナリオ1の好漢で唯一の腕力90未満(腕力88)がマイナス評価になるが、知力79はシナリオ1の好漢中一位であり、また技量も77あり、あと少しの育成で直接攻撃・間接攻撃、そして呪符使用といずれも隙がなくなる点では林冲以上の魅力があるとも言えるが、その「あと少しの育成」にかかる時間が他勢力の増強にもつながることを考えると、ひとまずのところ林冲に軍配をあげることとしたい(特にスピード攻略を目指す場合には)。もう一方の史進は、シナリオ1で唯一の初期状態からの塞持ちではあるが、このこと自体はそれほど魅力的とは言えない。初期の塞・少華山は、典型的な山塞タイプであり、防衛には向いているが、開発余地が少ない点、水源が乏しいことから土地の肥沃度が全体的に低い点も地味にマイナスポイントである(土地の肥沃度が「田畑」の収穫量に影響する)。また、塞のある陝西はマップ西端に位置しており、よく言えば初期状態から混戦になり難い安全地帯ということになるが、悪く言えば他勢力攻略のための遠征に多く時間がかかるということであり、スピード攻略の場合はもちろん、そうでない場合でも繰り返し遠征が必要な状況になったら、このことが地味に響いてくる。では、史進が次点たり得る理由は何かと言えば、もちろん彼自身の能力値の高さ(全体的に林冲を少し弱体化させた感じではあるが強い。ただし知力60未満はマイナスポイント)もそうだが、やはり初期からいる配下・朱武の存在であろう。知力90オーバーで、職業「道士」持ちの彼の存在は大きく、呪符が乏しい序盤でも体力消費で使える広範囲妖術は技量80未満の史進勢力にとって救いの神となる。ということで、勢力として見た場合の魅力から史進を次点のもう一つとする。 残りの二人についても少しだけ論じておく。魯智深・武松ともに最大体力値と腕力の高さがその売りであるが、その反面知力が低め(いずれも60未満)であり、技量も80未満とやや物足りない(特に魯智深は技量60未満なので大幅にマイナス)。また、二人とも初期の得意兵科が歩兵なので、戦争時の機動力にも問題を抱えている。このほか、魯智深は精神値にやや偏りがある点も少しマイナスである(ただし、彼の主義である「勇気」の精神値はゲーム内屈指の高さである。戦争に強い武官タイプの無頼漢は、「勇気」を主義としてる者が多いので、登用しやすい)。 ◎林冲、魯智深、武松、楊志 シナリオ1の場合、この4人の好漢はいずれも放浪状態からのスタートであり、大きな差はない。能力値や精神値に多少の違いはあるが、基本的にはプレイヤーの好みで選んでも問題はない。ということで、ひとまとめに論じる。 放浪状態からスタートするこれら好漢にとって、その本拠となる塞を発見・選択することが今後の展開を考える上でも重要である。 スピード攻略を目指す場合は、山東地域で旗揚げすべきである(放浪期間は長くても1年)。山東は高俅勢力はもちろんのこと、他の勢力も多く存在しており、混戦模様に見えるが、初期状態では兵力や無頼漢の数などで圧倒的な勢力はなく、十分に付け入る隙がある。コーエー戦略ゲームのお約束・初手攻めがここでも有効なのである。ただし、放浪中に登用した配下の無頼漢が有能で、ある程度兵を集められたというような場合を除けば、初手攻めの相手は高俅勢力以外にすべきであろう。塞を乗っ取り新しい本拠とするつもりなら、梁山泊か二竜山がおすすめである(既存の施設の充実度を考えて)。二竜山はよほど時間をかけて放浪していたような場合を除けば、敵は一人しかいないので攻略が容易である。梁山泊は地形的に見ると、初手攻めには不向きにも思えるが、こちら側の兵力を相手よりも少ない状態(多くても同じくらいまで)で攻め込むことで相手の迎撃を誘うことができるので、湖地形立ち入る必要もない。無頼漢こそ4人いるが、プレイヤー好漢の能力値には到底及ばないので、こちらも二竜山同様、放浪に時間をかけすぎていなければ、初手攻めでも負ける要素はまずない(個人的には、攻略後に登用できる無頼漢の数も考慮して、初手梁山泊攻略が一押し)。 初手攻めを成功させれば、あとは連続遠征で、山東を早い段階で席巻していく。高俅以外の勢力の初期の強さは、二竜山<瓦罐寺≦桃花山<清風山≦梁山泊といった具合なので、初手攻めしたところを除いて、弱いところから順につぶしていけば(遠征目的は「塞の占領」で)、人気が340前後にまであがるので、主義が合えば、有能な無頼漢を配下に迎えることもできるようになるので、これでほぼ安定する。ただし、自分の本拠の所在する地域と同じところに所在する高俅勢力を放置したままにすると、東京や河北地域の諸都市から無頼漢が送り込まれてきて兵力が一気に膨張することがしばしばなので要注意。できれば山東の高俅勢力も駆逐しておきたい(スピード攻略の場合は当然そうすべき)。山東地域における高俅勢力の塞は、無頼漢の質・地形・兵力などを総合的に評価すると、済州≦東平府<青州といった感じなので、弱い方からつぶしていくのが無難。ただし、時間がかかりすぎると残った塞に他地域からの無頼漢が送り込まれてくる確率が上がるので、より厄介なことになる場合もあるのでやはり要注意。それでも、遠征目的を「塞の占領」に固定して山東地域を(無敗で)制覇できれば、その時点で人気は520前後になるので勢力の安定は疑いない(それに反して、高俅の人気は200未満に落ち込むので、高俅のもとに新たに強力な無頼漢が流れ込みにくくなる)。 なお、AIの思考とゲームシステムを考慮すれば、山東地域の攻略順序を、高俅以外の勢力→高俅勢力とするのはあまりおすすめではなく、高俅以外の勢力を一つ残した状態で高俅勢力を先に駆逐するほうをおすすめしたい。場合によって戦争時の立ち回りに工夫が必要になる場合もあるが、こちらのほうが山東地域制覇までの兵力消耗を押さえやすいと考えるからである(高俅勢力の増援を可能な限り抑える)。 通常プレイ、あるいは内政重視プレイを目的とする場合、他勢力のいない地域での旗揚げ(できれば隣接地域に高俅勢力が存在しない)を基本とすべきである。塞は山塞型よりも、都市型で水源豊かなものを選ぶと、開発のし甲斐もあり、また税収(特に食料)も見込めるようになる。具体的に言えば、河南府(河南)、杭州・清渓(ともに江南)がもっともおすすめで、房山(淮西)、蘇州(江南)、李家荘・祝家荘(ともに淮南)あたりがそれらに次ぐおすすめである。